こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
台湾メーカーのOrient Developmentから、CarPlayやAndroid Autoに対応したスマートディスプレイ、「Coral Vision」が日本でも正規販売されているようです。
■ あらゆるクルマをCarPlay対応にする「Coral Vision」
スマートディスプレイとは?
「スマートディスプレイ」という聞き慣れない用語は、まだ業界でも完全に定着はしていないように見受けられ、狭義では「ディスプレイオーディオ」からオーディオ機能を外した製品、と言った意味合いで使われているようです。
現在販売されている製品はインダッシュ型ではありませんので、ポータブルタイプのディスプレイオーディオ(そんなものはないが)から、オーディオ機能を外したもの、つまりはCarPlayやAndroid Autoに対応したポータブル液晶です。
CarPlay、Android Autoは廉価製品との相性良し
最近はCarPlayやAndroid Autoに対応したディスプレイオーディオが着実にシェアを伸ばしているような雰囲気で、トヨタの純正オーディオもこれらの機能に対応した製品が増えています。
一方でこれらの機能を搭載したカーナビはどうか?というと、過去にケンウッドやパナソニックなどのカーナビでCarPlayやAndroid Autoに対応した機種があったものの、鳴かず飛ばすの状況だったようで一時的に業界全体から姿を消しました。
CarPlayやAndroid Auto対応のディスプレイオーディオは「安価でナビ機能が使える」上に「音楽配信アプリとの連動性が非常に優れている」がゆえに売れてたものであり、二桁万円を余裕で超えるようなハイエンドナビのオマケ機能としての需要はなかったという事ですね。
現在ではアルパインが2021年の全モデルでCarPlayやAndroid Autoを標準装備していますが、もともとアルパインは機能差でグレードを分けない商品構成となっており、機能構成は一本化されています。
従来モデルの機能をそのままに、更にオマケでCarPlayやAndroid Autoを付けてきた、というような形になっていますので、CarPlayやAndroid Autoの割高感を感じる事はないでしょう。
このような背景を考えると、オーディオ機能を省いて価格を落としたスマートディスプレイにも芽がありそうな気がしますね。
オーディオ機能がないので別途オーディオが必要
「Coral Vision」には2種類のグレードがあり、CarPlayやAndroid Autoに有線で対応する廉価グレードが2万円台後半、無線で対応する上位グレードが3万円台後半となっています。
これらの製品にはオーディオ機能はありませんが、有線、無線(上位のみ)で既設のオーディオに音声を出力する事が可能ですので、1DINオーディオと組み合わせれば音楽配信アプリも有効活用できるでしょう。
このような感じの使い方になるのでしょうか。
ポータブルナビからの乗り換えがおすすめ?
「Coral Vision」はポータブル液晶モデルですが、海外企画の製品の為か保安基準では認められていない吸盤によるフロントガラスへ取り付け画像が使われています。
日本ではこの取り付け方法は違法になってしまいますので、このようにダッシュボード上に立てる形で設置する事になるでしょう。
カーナビソフトはGoogleMapやYahoo!カーナビをメインに使って行くことになる為、これらのアプリの案内の特徴を受け入れられるようなら、従来型のポータブルナビから乗り換えても良いのではないでしょうか?
また、いままではインダッシュ型のカーナビを使っていたけれど、地図更新費用が高いのでナビ機能はスマホのアプリの物を使っている、という方もスマホとの連動性が高い「Coral Vision」にすんなり入っていけるのではないでしょうか?
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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