こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
「MDR-G007」はスマートミラー映像の拡大・縮小が可能な、貼付けタイプのリアカメラのみのドラレコ複合機ですが、既に装着されているフロントカメラのみのドライブレコーダーと合わせての駐車監視を検討されている方もいらっしゃるかと思います。
そこでこの記事では、「MDR-G007」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。
「MDR-G007」の駐車監視モードの仕組み
「MDR-G007」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると自動で予め設定しておいたこちらの録画モードに切り替わるものです。
衝撃録画モードは、衝撃を検知した数秒後に録画を開始する方式ですので、衝突の瞬間が映らず、確実性に欠ける為にLaBoon!!ではこのモードの運用はおすすめしません。
タイムラプスモードは、1fps/2fps/5fpsのフレームレートで常時録画を行うモードで、更に衝撃録画の設定をONにしておくと、タイムラプス中の録画ファイルをイベント録画として保存します。
従ってLaBoon!!では「MDR-G007」で駐車監視を行う際には、最も確実性の高い5fpsのタイムラプス+衝撃録画モードをおすすめしています。
※こちらで試した限りでは、衝撃検知は感度が鈍いのか少々の衝撃ではロックされませんでしたので、当て逃げの際にはタイムラプスによる常時録画データの確認をする前提で運用した方が良い様に感じました。
「MDR-G007」の駐車監視モードを使う為に必要な手順
「MDR-G007」で駐車監視モードを使用する為には、こちらの黄・赤・黒の駐車監視用3芯ケーブルが必要です。(OP扱い)
このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。
それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。
ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。
3芯ケーブルの取り付け方法
このケーブルの根元は黄・赤・黒の3色のケーブルに分岐していますが、ケーブルに繋がっているヒューズの形状と容量が合わない場合には、ヒューズ部分を切断し、こちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。

このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。
駐車監視の設定項目
「MDR-G007」には、録画方式以外にも駐車監視に関するいくつかの設定項目があります。
ONに設定しておくとエンジンがOFFになると自動でタイムラプスによる駐車監視モードに移行し、エンジンがONになると駐車監視を終了し、走行時の録画モードに戻ります。
原則としては5fpsがおすすめです。
駐車監視中の衝撃感度です。原則としては「高」がおすすめです。
12/24時間の2択です。
カットオフ電圧はケーブル側で、11.3V/11.8V/12.1Vの中から選択します。
駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後にこちらの「電源ボタン」を長押しする事で、強制的に電源を落とす事が出来ます。
このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。
その都度の電源操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。
「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「MDR-G007」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視
次に「MDR-G007」の消費電力ですが、5fpsのタイムラプスモードでは3W程度でした。
ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。(タイマーは最大で24時間までです。)
型番 | B6A | B12A | B40A |
---|---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 22.8時間 | 45時間 | 126時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
iCELLと「MDR-G007」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンです。
まとめ
以上、「MDR-G007」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。
「MDR-G007」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

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