※2020年1月28日更新~「GoSafe 372V3」のモデルチェンジに合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
パパゴのミラー型ドライブレコーダー「GoSafe 372」シリーズが2回目のマイナーチェンジを遂げて最新バージョンの「V3」となりました。
ベースは「GoSafe 372」ですが、液晶サイズの変更など、大幅なアップデートポイントがあるようです。
「GoSafe 372V3」のスペック
「GoSafe 372V3」のスペックは以下の表の通りです。
GoSafe 372V3 |
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20.01発売 |
1920×1080/30fps/HDR |
レンズ視野角 対角135° |
LED信号対応 |
microSD付属32GB/最大64GB |
GPSはOP |
駐車監視モード/動体検知orタイムラプス/手動起動 |
専用ケーブルはOP |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
直前のバージョンはV2ですが、V2からの主な改良ポイントは以下の4つです。
①液晶サイズが2.7型から4.5型に大幅アップ
②付属のmicroSDカードが16GB→32GBの容量アップ
③レンズ視野角が対角130°→135°に微増
④速度制限標識の読み取りに20kmを追加
「GoSafe 372」の実機レビュー
過去に「GoSafe 372」の実機テストを行っている為、V3でのテストは改めて実施していません。
以下記述は「GoSafe 372」でのレビュー内容となります。
デザインについて
デザインは純正のミラーと比べると1周り大きい台形に近いような独特なものとなり、この部分は好みが分かれそうに思います。
表面にやや反りがありますのでサイズの大きさ以上に左右の視野は広い印象で、左側後部の窓ガラスまでしっかり視界に収まっています。
カメラは右側で安全運転支援システムなどのカメラやセンサー類に干渉しにくい構造です。
ミラーの右側に液晶部分がありますが、液晶部分も多少はミラーとして使用出来るように明るさは控えめになっています。(V3ではセンターに液晶)
運転中は本体右下の「OK」ボタンを押す事で液晶のオンオフが瞬時に切り替わりますので、表示が邪魔であれば消してしまうと良いでしょう。
なお、本機には防眩機能が付いていますので、夜間の後続車のヘッドライトも純正ミラーに比べると眩しさが軽減されます。
インターフェイスと操作性
「GoSafe 372」には操作ボタン類が右側下に配置されており、ボタンの内側にLEDが設置されているようですので、夜間でもボタンを認識し易く、インターフェイスも分かり易い為、操作性は良好です。
電源ボタンやmicroSDカードの挿し込み口は、本体上部の窪みに配置されていますので、慣れるまで迷うかも知れませんが、分かってしまえばさほど迷う事はないでしょう。
録画視野角と画質について
「GoSafe372」の録画視野角は一般的なドライブレコーダーの110°程度と比べるとかなり狭い水平80°程度です。
従って広範囲に渡る状況の把握は他のモデルよりも劣ります。
一方で視野の範囲内のものに関してはくっきりと映る傾向が強く、ナンバーの認識精度は高めです。
逆光下では白飛びが少ないですが、やや暗くなる傾向があります。
夜間に関しても目の前の車のナンバー等の認識率は抜群ですが、全体的に光量が絞られていて暗く映ります。
「GoSafe 372」のドライブレコーダーとしての画質の特徴をまとめると以下の通りとなります。
①録画視野角が狭いので事故の際の広範囲の認識は苦手だが、ナンバーの認識精度が高い
②逆光時に白飛びには比較的強いが、周囲が暗くなる事がある
③夜間は暗めに映る
西日本LEDへの対応について
「GoSafe 372」の出力フレームレートは30fpsですが、撮影のレートを27fps程度に下げて出力の際にコマを追加して30fpsとしている為、東日本・西日本エリアのいずれにおいてもLED信号は点滅して映ります。
駐車監視の仕様について
「GoSafe 372」の駐車監視の仕様は同社の他のモデルと同様に手動切り替えによる動体検知、または1fpsのタイムラプスのいずれかの2択です。
こちらの専用ケーブルを使用する事でエンジンOFF時にも車のバッテリーから電力が供給されますので、メニューの設定項目から動体検知、またはタイムラプスモードをONにします。
動体検知・タイムラプスモード中には衝撃検知は行われず、車に戻った際には発進前に手動で動体検知、またはタイムラプスモードをOFFにして常時録画モードに戻します。
駐車監視の利便性の面ではやや面倒と感じるモデルですが、駐車中も常時録画を継続する前提であれば以下の運用も可能です。
①駐車監視を行う際は何もせず、そのまま常時録画を継続
②車に戻った際もそのまま常時録画を継続して発進
③家ではスイッチで電源を落とす
④次回の出発時にスイッチで電源を入れる
安全運転支援機能について
「GoSafe 372」に搭載されている安全運転支援機能は、以下の5つです。
①出発遅延警告
②ライト点灯警告
③速度標識読み取りインフォメーション
④速度超過警告(OPのGPSユニットが必要)
⑤ドライバー疲労警告
「GoSafe372」の速度速度標識読み取りインフォメーションは「ピッ!」という音声と、標識映像による警報が行われますが、画面いっぱいに速度標識マークが表示されますので、嫌でも目に飛び込んできます。
また、オプションのGPSユニットと合わせて使用すると、速度読み取り時にスピードオバーしていた場合には速度標識アイコンの下に「速度オーバー」とメッセージが表示されますので、うっかりスピード違反を防止するには非常に実用的な機能かと思います。
「GoSafe 372」の総評
「GoSafe372」の特徴をまとめると以下の通りになります。
視野角が狭いのはマイナスポイントになり得ますが、同程度の視野角のモデルと比べても抜群にナンバーなどの認識率が高く、2Kの解像度で視野角が広いモデルに比べても精細感では引けを取らないと思います。
夜間に関しては明るさが絞られており映像は暗めですが、一方で先行する車にのナンバーにヘッドライトが当たった状態でも文字を認識し易いと言えます。
まとめると「GoSafe372」は視野角が狭いので事故の際のの状況認識能力ではスタンダードな視野角のドライブレコーダーに劣るもののナンバーの認識精度が高いので、駐車監視の際の当て逃げ対策に向いているモデルと言えそうです。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
ドラレコの検討材料として活用させて頂いております。
堀越様
少々デリケートな問題ですのでメールにてご回答いたしました。