ドライブレコーダーに期待できる8つのメリット

※2017年10月28日~現状のドライブレコーダーの機能、社会情勢に合わせて記述を見直しました。

東名高速の走行妨害事件の報道からドライブレコーダーへの関心が随分と高まっているようですが、ドライブレコーダー自体は数年前から市場への拡大が進み、2015~2016年に一度売り上げのピークを迎えています。

その時にドライブレコーダーの装着を検討、もしく既に装着済みの方はある程度の知識があると思いますが、このページでは最近のメディアの報道を受けて初めてドライブレコーダーを検討している方向けにドライブレコーダーの8つのメリットについてご説明します。

ドライブレコーダーの8つのメリット

ドライブレコーダーを装着する事によって期待できるメリットは次の8つです。

  • 事故の際の状況証拠として活用する事で保険料が上がりにくくなる
  • 悪質ドライバーによる走行妨害や煽り運転に対する抑止力が備わる
  • 当て逃げの被害に遭った時に泣き寝入りしなくて済む
  • 車へのイタズラ行為に対する証拠と抑止力になる
  • 当たり屋からの被害を未然に防止する事が出来る
  • 警察の誤認検挙に逢いそうな時に泣き寝入りしなくて済む
  • 家族の運転技術のチェックが出来る
  • ドライブ動画の撮影、Youtubeなどへの投稿が出来るようになる

事故の際の状況証拠として活用する事で保険料が上がりにくくなる

今まではドライブレコーダーを導入しようと考えている人の動機として最も多かったのが、事故にあった際の証拠能力への期待です。

車対車だけでなく、対人や自転車などの事故の場合でも第三者の目撃情報が無い場合、自分の記憶や相手の出方次第で自分が負わなければならない過失の割合が大きく変わってきます。

特に歩行者や自転車が飛び出してきて自爆した際などは、ほとんどのケースで車側が不利になる可能性が高いので事故の際の状況を押さえておきたいところです。

 

また、対車両の事故の場合では、相手に悪気が無かったとしても思い込みで自分は悪くないと勘違いしてしまう場合も多く、信号交差点での事故でお互い青信号で交差点に進入したなどというケースはよくある話です。

咄嗟の事なので自分の記憶も曖昧になっている恐れもありますよね。その際に相手に自信満々に強い口調で押し切られたら自分の記憶に自信がなくなりませんか?

 

因みに意外と知られていない2013年から切り替えが始まった自動車保険の新等級制度で、事故で保険を使った人は今までよりも相当余分に保険料を支払わなければならなくなりました。

基礎保険料が10万円程度の場合は長期的に考えると、20万円近く保険料を損するケースもザラになりそうです。

保険料の上昇についての詳しい解説は以下のページをどうぞ。

■ ドライブレコーダーは本当に必要か?

 

小さな事故では出来るだけ自分の過失割合を上げない事が保険料の上昇を防ぐ有効な手立てであり、ドライブレコーダーは事故で相手がおかしな主張をしてきた場合の切り札となります。

悪質ドライバーによる走行妨害や煽り運転に対する抑止力

最近ではメディアで走行妨害からの脅迫行為、傷害事件、または結果として人の命が奪われるような結果を招く事例が頻繁に報道されています。

もともとこの手の事件や事故は以前から一定の件数が発生しており、最近になって急激に増えたわけではありません。

煽り運転や幅寄せ行為をしてくる悪質なドライバーに対して、ドライブレコーダー撮影中のステッカーは強力な抑止力になると考えられます。(まぁ、それだけならダミーステッカーでもアリですが)

■ ドライブレコーダー後方録画ステッカーのすすめ

 

あまりにも危険な運転を繰り返すドライバーは、ドライブレコーダーの動画が操作のきっかけになって警察が動く可能性もあります。(どの程度の案件で警察が取り合ってくれるかは、各県警の方向性やその時の状況で変わると思いますが)

ドライブレコーダーの装着率が高まれば、このような悪質ドライバーによる危険運転も減少するという副次的な効果も期待できますね。

フロントだけでなく、前後にドライブレコーダーを装着する事でより詳細な状況の把握が可能になります。

■ フロントとリアを録画できるドライブレコーダー

■ リア用 後方におすすめのドライブレコーダー8選

当て逃げの被害に遭った時に泣き寝入りしなくて済む

当て逃げ被害に遭ったことはある方は既にドライブレコーダーを装着済みの方が多いかと思いますが、何も証拠となる映像などがない限り、警察は捜査のしようがないので動いてくれないケースがほとんどです。

最近では駐車監視中モードが搭載されているドライブレコーダーがスタンダートになっていますので、車を大事に乗っている方は駐車監視モードが充実したモデルを選んだ方が良いでしょう。

【スマートレコ駐車監視当て逃げ映像】

 

当サイトのユーザーの方からも、ドライブレコーダー装着後に当て逃げに遭い、見事にドライブレコーダーの証拠動画が力を発揮して警察が当て逃げ犯を特定する事が出来たというご報告を複数頂いています。

■ 駐車監視機能が優秀なおすすめドライブレコーダー9選

車へのイタズラ行為に対する証拠と抑止力になる

塗装の剥離剤を掛けられたり、タイヤをパンクさせられたりと車に対するイタズラに関するニュースも時々報道されることがありますが、イタズラ行為のケースは以下のパターンが考えられます。

  • 思い付きの無差別テロ的なイタズラ
  • 私怨による計画的なイタズラ
  • 近所のガキんちょの無邪気なイタズラ

思い付きや私怨によるイタズラは、フロントガラス上部へのドライブレコーダー録画ステッカーやセキュリティランプ搭載のドライブレコーダーである程度の抑止が可能です。

ドライブレコーダーがコンパクトであまり目立たないものは相手も気が付かない場合があるので、この場合は本体が大きめのものがより大きな力を発揮するでしょう。

 

近所のガキんちょのイタズラは考えようによっては可愛げがありますが、大事な車に傷をつけられた方は笑ってはいられません。

相手の保護者に改善を促したり、賠償を請求しようにも何の証拠もなければこちら側が名誉棄損で訴えられる可能性もゼロではありません。

ガキんちょ相手にはドライブレコーダーの設置では抑止力にはなりませんが、駐車監視を行っているならば証拠としての能力は期待できるでしょう。

当たり屋からの被害を未然に防止する事が出来る

皆さんはあまり意識していないかと思いますが、日本でも当たり屋稼業というものは存在します。

日本人は人が良いので相手を疑う事をせず自分の非を認めてしまいがちですが、時々メディアで報道される当たり屋事件の検挙の報道では余罪が100件以上ある事が多く、明るみに出ていない当たり屋事件の実態は掴めていないだけでその何倍、いや何十倍に上るかも知れません。

被害者が当たり屋被害に遭った事に気が付いていない為に明るみに出ない事も多いかと思います。

■ 当たり屋対策に必須のアイテム ドライブレコーダー

警察の誤認検挙に遭いそうな時に泣き寝入りしなくて済む

警察の交通違反の取締まりにはノルマが存在し、陰にコソコソ隠れて踏み切りや一時停止、車線変更禁止道路を取り締まっています。

交通事故防止が目的ではなく、検挙件数を増やす事が目的になってしまっている側面がありますので、しっかり一時停止をしていたり、路肩に停車している車がある為に車線変更をした場合でも容赦なく検挙しようと強引に罪をかぶせてくるケースもあります。

【踏み切り前でしっかり一時停止しているのに、警察がとまったうちに入らないと強引に検挙しようとするドライブレコーダー動画】

 

【停車中汚タクシーを避けようと黄色の実線をまたぐと、婦人警官が鬼の形相で免許を見せろと威圧するドライブレコーダー動画】

 

もちろん、個々の警察官に悪意はないのだと思いますが、誤認検挙された当事者はたまりません。

こんな時に力を発揮するのが「ドライブレコーダー付いてますよ?見てみますか?」の一言です。

そこで自分が違反を犯しているようなら素直に検挙されて下さい。(笑)

 

因みにドライブレコーダーなしで運悪く誤認検挙されてしまうと、罰金だけでなく点数も切られますので自動車保険のゴールド免許割引が受けられなくなります。(5%~10%)

ゴールド免許は5年間の無違反が条件ですので、誤認検挙によって3~6年間は割引が受けられなくなります。

なお、スピード違犯も同様にノルマがある取締まりですので、こちらも常日頃から安全運転を心がけながらも、レーダー探知機で対策をとりたいところです。

 

なお、警察のこのような誤認検挙は個々の警察官が悪いという事よりも、警察組織や政治家の責任であると私は考えています。

警察官個人を叩いてもこのような組織全体の問題は改善されません。

以前、信号無視で検挙された男性が警察官にパトカーのドライブレコーダーを見せるように要求したところ、それを断られた為にサインを拒否した事で裁判沙汰になったという事件がありましたよね。

確かにパトカーにはほぼ全台にドライブレコーダーが装着されていますが、警察官による録画データの改ざん防止の為に現場では動画を再生できないようにロックされているものが多いはずです。

■ ドライブレコーダーはパトカーなどの警察車両にも搭載されている?

家族の運転技術のチェックが出来る

最近のドライブレコーダーの中には、事故の際の大きな衝撃だけでなく、急ハンドル・ブレーキ・発進を検知して自動で別枠に保存するモデルも発売されています。

また、これらの機能がないモデルであっても、客観的に運転技術が未熟であると考えられる初心者ドライバーや、認知力や対応力が下がっている高齢ドライバーが家族にいる場合には、定期的にドライブレコーダーの動画を確認する事で普段どのような運転をしているかを把握する事が出来るでしょう。

■ 危険挙動録画機能付き、パイオニア「ND-DVR20」

ドライブ動画の撮影、Youtubeなどへの投稿が出来るようになる

景色が綺麗なところにドライブに行った時など、その映像を家庭で再生したりYoutubeで多くの人に共有してもらいたいと考える人もいるかと思います。

ドライブレコーダーの景色の撮影に能力に関してはピンキリですが、フルハイビジョンを超える解像度や60fpsの滑らかな動画を撮影できるモデルもあります。

景色の撮影を視野に入れているのなら、高解像度、もしくはフレームレートが高いモデルをおすすめします。

■ 高画質なハイエンドクラス、おすすめドライブレコーダー5+2選

ドライブレコーダーのメリットのまとめ

ドライブレコーダーの寿命は、概ね3年程度と考えているメーカーが多いようですが10000万円のモデルであればコストを日割り計算すると10円未満、20000円でも20円未満です。

ただし、ドライブレコーダーにはここで紹介したように8つのメリットがありますが、それら全てを享受したいと考えている人は希であろうと思います。

LaBoon!!では様々な目的に合わせておすすめのドライブレコーダーを紹介していますので、以下のページを見て頂いて目的に合ったドライブレコーダーをご検討頂けると幸いです。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ 完全版!ドライブレコーダー メニュー入口

■ 初心者必見!ドライブレコーダーを選ぶ上で押さえておきたい7つの重要なポイント

■ ドライブレコーダーの取り付け方法をまとめて解説

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