1万円クラスのおすすめドラレコと買ってはいけないドラレコを紹介!

※2021年1月12日~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

日本市場のドライブレコーダーは2カメラ化が進み、最近は各メーカーとも2カメラ以上のモデル、360°ドライブレコーダーなどの開発に力を入れています。

そのような情勢の中で1カメラタイプのドライブレコーダーは以前と比べると各社の取扱いモデル数も減少傾向にあり、特に興味深い製品は出てきてはいないものの、1万円クラスの製品の中には以前は考えられなかった程の高画質、高性能の製品も出てきており、総じてコスパは上がっている印象です。

また、昔から中華メーカーの中には5千円以下の激安モデルもありますが、低価格帯の製品においてはパーツ類はその時期に合わせて新しくはなるものの、品質面やサポートの面を考えるとドラレコ専業ではない雑貨屋のようなメーカーが企画した製品は避けた方が無難です。

日本のメーカーでも各社から1万円クラスのモデルは多数販売されていますので、この記事では日本メーカーのうち、シェアのトップ3を占めるコムテック・ケンウッド・ユピテルの比較的新しい2020年以降に発売されたエントリードラレコの比較結果から「おすすめの製品がどれであるか?」逆に「買わない方が良い製品」についても解説します。

コスパ最強はユピテルのWEB専売モデル「WD260S」

「WD260S」は2020年の2月に発売されたユピテルのエントリードラレコですが、本機は1カメラのエントリードラレコの中で最もコスパが高いおすすめモデルです。

おすすめのポイントは

・ドラレコとして非常に重要な録画視野角が現行機としては最高クラスの水平134°もある(標準は水平110°程度)

・昼間の逆光時の補正と露出バランスが絶妙で、白飛び・黒潰れが出にくい

・夜間の実用域では、SONYの夜間特化型STARVISセンサーの能力を引き出せており非常に明るい

・暗視能力もこのクラスの製品としては珍しく非常に高い

昼間のナンバー認識、夜間のヘッドライトが反射した状態でのナンバー認識精度は高い方ではありませんが、ドラレコとしての総合力は非常に高く、1万円クラスのドラレコの中では最もおすすめの製品となります。

※2021年1月時点では8千円を切っています。

日本メーカーでコスパ最強のSTARVISドラレコ「WD260S」の実機レビューと評価!
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ただし、本機はGPSを内蔵していない為、パソコンの専用ビュワーで走行ルートを表示させたい方には向いていません。

また、ユピテルの同系列のモデルにはGPS内蔵製品がありませんので、GPSが必須と考えている方は次のケンウッド製品をおすすめします。

ケンウッドの「DRV-250」もなかなか良いぞ

2020年9月に発売されたケンウッドの「DRV-250」は、前述のユピテル「WD260S」と同じくGPSには非対応のエントリーモデルですが、上位モデルにGPS対応の「DRV-350/355」というグレードも設定されています。

ケンウッドのエントリードライブレコーダーは2016年に発売された「DRV-320」以降は同一ハードウェアのマイナーチェンジが続いており、「DRV-250」では4年振りにハードウェアを総入れ替えするフルモデルチェンジが行われました。

現状ではユピテルの「WD260S」に次ぐおすすめモデルとなっていますが、おすすめのポイントははこちらの通りです。

・ドラレコとして非常に重要な録画視野角が充分広い水平122°(標準は水平110°程度)

・昼間の逆光時の補正と露出バランスはまずまず良く、若干黒潰れは出るものの白飛びには強い

・視野角が広いながらも、ナンバー認識能力はフルハイビジョンモデルとしては標準レベルをクリア

・強めのHDR補正で夜間のヘッドライトが反射したナンバーの読み取り精度もそこそこ高い

・夜間の実用域では「WD260Sの」などの夜間特化型のSTARVIS機には及ばないが、まずまず明るい

暗視能力はほぼゼロですので、総合評価はユピテルの「WD260S」には及びませんがドラレコ全体の中ではケンウッド製品としては珍しく、なかなか好バランスの仕上がりとなっています。

実機レビュー ケンウッドエントリードラレコ「DRV-250」「DRV-350」「DRV-355」の評価
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買ってはいけない残念なコムテック「HDR001C」

コムテックは過去数年に渡って安定的に日本のマーケットでのドラレコシェアがNo.1と言われているメーカーで、私もアッパーミドルクラス以上の製品、2カメラモデルなどについてはおすすめNo.1としている製品もあります。

ただし、2020年8月に発売された最新のエントリーモデル「HDR001C」については、同社の製品としては過去最低の評価でしたので、買わない方が良いでしょう。

「HDR001C」をおすすめしない理由は以下の通りです。

・白飛びを抑える為に露出を下げ過ぎており、逆光時には画面内の暗い部分が黒く潰れる

・夜間は最近ドラレコとしては有り得ないくらいに暗い

特にこのグレードの製品は駐車監視の際などのナンバーの認識精度ではなく、ドラレコとての基本能力である事故の際の状況証拠の認識力が重要になりますが、この点で「HDR001C」は最低ランクなのでおすすめしません。

コムテックの最新エントリードラレコ「HDR001C」の実機レビューと評価!
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コスパ最強の後継機は駄作の「SN-ST3200P」

最後にご紹介するのが、初めに紹介したコスパ最強モデルのユピテル「WD260S」の後継機である「SN-ST3200P」です。

「SN-ST3200P」は「WD260S」の後継機ですし、「WD260S」よりもやや視野角が広いので、一見すると高画質のように思えますが、夜間の露出を素人が企画した製品のようにアホのように開放し過ぎており、該当やヘッドライトで照らされた範囲が白く飛んでしまいます。

従って「WD260S」を差し置いておすすめする理由が全くありません。

実機レビュー「SN-ST3200P」の評価!コスパ最強のドラレコの上位後継モデルはまさかの駄作だった!
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まとめ

以上、1万円クラスのおすすめドラレコと、買ってはいけないドラレコについてご紹介しました。

特に理由がなければ8千円以下で買える上に高画質の「WD260S」をおすすめします。

ケンウッド製品が他社と比べて高品質ということは全くありませんが、ケンウッドファンの方は「DRV-250/350/355」も良いでしょう。

実機レビュー ケンウッドエントリードラレコ「DRV-250」「DRV-350」「DRV-355」の評価
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日本メーカーのドラレコの品質・サポートが良いと断言は出来ないという話
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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

  1. 篠永 勝彦 より:

    デミオやフィットのような、ハッチバック車の後部にドライブレコーダーを取り付ける場合、強力テープで固定すれば大丈夫でしょうか?また、白色LEDのついたものは、後方車に対して失礼にあたりますか?(法的には?)1万円程度のリアにお勧めの特集もやってください。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      篠永様、ご質問ありがとうございます。
      固定方法に関してはマウントの形状や圧着面の面積にもよると思いますので脱落する可能性のあるものもあります。
      マウントの角度調整の幅がハードルになるケースもありますね。

      形状的な部分では円筒タイプかセパレートであれば問題なかろうと思います。
      http://car-accessory-news.com/drive-recorder-rear/

      白色LEDが付いたものとはバックカメラ形状のものでしょうか?
      http://car-accessory-news.com/kkmoon-drive-recorder/

      このタイプは基本的にはLEDとカメラの部の電源は別系統から供給します。(全てのモデルがそうであるかは分かりませんが)

      LEDはバックランプと連動して点灯するものですね。

  2. 岩本 健二 より:

    この度、ドライブレコーダーの初購入を検討しています。
    サイト参考にさせて頂いています。
    予算は1万円程度で検討しているのですが、TAXIONのTX-07Cも検討対象としています。
    記事として記載の予定はありませんか?

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      岩本様
      今のところテストの予定はございません。
      問い合わせが多いようであれば検討は致します。

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