セルスターから2018年モデルのドライブレコーダー「CSD-750FHG」が発表されています。
セルスターのドライブレコーダーはここ2~3年、私の基準ではなかなか良いと思えるモデルが発売されておらず、従って積極的におすすめもしてきませんでした。
その最たる理由が、国内他社の同価格帯のモデルと比較して「録画視野角が狭い」という事であり、私がセルスターというメーカーが嫌いな訳ではありません。
※国内メーカーとしては一早くSTARVIS対応モデルを発売するなど、先見性はあるような気もするのですが、録画視野角と駐車監視の仕様の部分が他社よりも劣るという評価をしてきました。
「CSD-750FHG」のスペック
「CSD-750FHG」のスペックを早速確認したところ、録画視野角は116°との事です。
CSD-750FHG |
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18.0?発売 |
1920×1080/30fps/HDR |
LED信号対応 |
録画視野角 水平116° |
付属16GB |
最大64GB |
GPS内蔵 |
駐車監視モード |
常時録画のみ 常時録画+衝撃検知 動体検知+衝撃検知 |
自動起動 |
専用ケーブル GDO-10 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
「CSD-750FHG」で追加されている機能は斬新と言えば斬新で、オービスデータやその他レーダー探知機に収録されているような取締り情報の一部、事故多発ポイントや小学校・中学校などの情報が収録され、周辺でアナウンスされるようです。
オービス警報自体は既に搭載されているドライブレコーダーが結構あります。
その他の警報に関してはおそらくセルスターが初となろうかと思われます。
私の個人的な評価基準がら考えていくと、まずはドライブレコーダーの性能、機能面が最も重要であり、基本部分が同等であれば付加価値を加味して優劣をつけます。
単刀直入に言えば、このモデルの録画視野角が132°あれば100%テストを行う気になっていたと思いますが、116°である時点でなんとも微妙な位置付けになってしまいます。
価格帯が1.5~6万円であればまた話は違ってくるのですが、セルスターのこのゾーンのモデルは2万円を割る事はないと思うのでちょっと厳しいかなという印象です。
「CSD-750FHG」の駐車監視の仕様について
「CSD-750FHG」では駐車監視の録画の仕様が3通りとなっており、常時録画のみ、常時録画+衝撃録画、動体検知+衝撃検知による録画を選択可能となっています。
ただし、駐車監視中の画質は30万画素の固定ですのでナンバー認識精度は微妙であると思われます。(この点もあって以前からセルスターのモデルは駐車監視用としてもおすすめしていない)
「CSD-750FHG」はタッチパネル搭載で操作性は非常に良いのかも知れない
今回の「CSD-750FHG」の改善点で手放しで評価できるのはこの点で、操作性や分かり易さの面ではは他社のモデルよりも優れているのではないかと考えられます。
レーダー探知機との接続は可能だが
「CSD-750FHG」は同社のレーダー探知機との接続は可能であるようですが、どうやら双方向の通信が出来るわけではないようで、あくまでもライブビューを表示させるだけの機能だけのようです。
「CSD-750FHG」のまとめ
「CSD-750FHG」はコンセプトが良く分からない中途半端なモデルであると私は感じます。(あくまでも私はです)
このクラスのモデルだと、操作性が良さそうだという部分ではケンウッドの「DRV-830」に分がありますし、夜間の明るさや視野角の面ではユピテル「SN-SV70c」、コムテックの「HDR-751G」が競合してきます。
これらのモデルと比較してしまうと録画視野角が致命的に狭いですし、駐車監視の解像度の面でも劣ります。
現状ドラレコ市場の中で各社の品揃えが薄いゾーンは、液晶なしのレーダー探知機連動モデルで広視野角の夜間特化型のドライブレコーダーです。
ここを2万円台前半のモデルで攻めればなかなかおすすめ出来そうであると感じています。(もちろん駐車監視はフルHD)
その前にレーダー探知機の方でも、小型移動オービスのレーダー波を探知してもらいたいところではありますが。
なお、「CSD-750FHG」の2カメラモデルっぽい「CSD-790FHG」については、こちらでレビュー報告を行っています。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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