CarlinKitのAIドングル、各モデルの違いについて解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

車載オーディオ向けのAndroid系のAIドングルは、2022~2023年に掛けて日本に上陸したOttocastがトップシェアを誇っているように見受けられ、相対的に他社よりも高価格帯での製品展開を行っています。

https://car-accessory-news.com/ottocast-tigai/

一方でOttocast以外のメーカーも続いて市場に参入した経緯がありますが、Ottocastほどのプロモーションや代理店を通してのサポート業務などを行っていない為、認知度は下がり、それ故に低価格帯での商品展開を迫られている状況に見えます。

このOttocast以外の一翼を担っているのが、この記事でご紹介するCarlinKitです。

価格帯的にOttocastよりも2~3ランクは安い為、購入しやすいブランドと言えそうですので、この記事では、これからCarlinKitのAIドングルの導入を検討されている方に向けで、同社から展開されている各製品の違いについて解説します。

※私は同社の製品を使用た事がありませんので、信頼性については不明です。

なお、記事タイトルと冒頭で、便宜上「AIドングル」と言う呼称を使用していますが、ここでは「AIドングル」=CarPlay・Android Auto用のオーディオ側のUSB端子を活用して、何か別の機能を持たせるガジェットと定義します。

AIドングルの括りで販売されている製品カテゴリー

この記事ではCarPlay・Android Auto用のオーディオ側のUSB端子を活用して、何か別の機能を持たせるガジェットのうち、以下の物を「AIドングル」と定義します。

①CarPlay・Android Autoを無線化するもの
②Android OSを搭載しつつ、CarPlay・Android Autoを無線化するもの
③HDMI入力機能を持たせるもの

なお、③のHDMI入力機能を持たせるものについては、現行のOttocast製品では単体でその機能だけを搭載した製品は存在せず、①②に組み合わせた形となります。

いきなり機能MAXの複合機を照会してもややこしくなると思いますので、以降はこれらの製品群のうち、機能面が単純なものから順にご紹介します。

CarPlay・Android Autoを無線化するもの

この無線化ガジェットには、対応するOSの種別によって以下の3つのタイプが存在します。

  • 有線CarPlay無線CarPlay化
  • 有線CarPlay無線CarPlay化有線CarPlay無線Android Auto化
  • 有線CarPlay無線CarPlay化有線Android Auto無線Android Auto化

最近は有線CarPlay、有線Android Autoに対応している車種もあるようですが、7~8年前の車の場合には、有線CarPlayのみに対応しているケースも多い為、有線CarPlay無線Android Auto化するガジェットも存在します。

また、最近の製品ではこれらの機能に加えて、HDMI入力ポートを装備し、Fire TVその他のHDMI出力ガジェットの映像をCarPlay・Android Autoの有線ポートからオーディオに出力可能なものもあり、従来型のカーナビ以上にAV機能を充実させられるようになっています。

CarlinKit 「Mini SE」

「Mini SE」は最も低価格帯の有線CarPlayを無線CarPlay化するガジェットです。

価格帯的には最低ではあるものの、少々動作の遅延がある模様です。

CarlinKit 「3.0 Mini」

「3.0 Mini」は前述の 「Mini SE」の後継版で、高速動作に対応させた製品のようです。

機能面では同様に有線CarPlayを無線CarPlay化するものです。

価格は 「Mini SE」と大きくは変わりませんので、起動時の遅延が気になりそうな方は、こちらを選ばれた方が良いでしょう。

CarlinKit 「4.0」

CarlinKit 「4.0」は、線CarPlayを無線CarPlay化、有線CarPlayを無線Android Auto化するものです。

他社製品と比べると価格は安いですが、高温に弱く夏季は動作が安定しない事もあるようです。

CarlinKit 「Mini SE Pro」

「Mini SE Pro」は、有線CarPlayを無線CarPlay化、有線Android Autoを無線Android Auto化するものです。

世代的には「Mini SE」と同等と見受けられる為、新しいバージョンの製品と比べると動作に遅延がある可能性が考えらえます。

CarlinKit 「 5.0」

CarlinKit 「 5.0」は、「Mini SE Pro」の後継版で、高速動作に対応させた製品のようです。

機能面では同様に有線CarPlayを無線CarPlay化、有線Android Autoを無線Android Auto化するものです。

CarlinKit 「CarPlay-Fire TV Stick-HDMIアダプター」

「CarPlay-Fire TV Stick-HDMIアダプター」は、有線CarPlayポートを活用してHDMI機器の入力に対応した製品です。

車内でFire TVやChromecastなどを使用したい方向けにおすすめです。

CarlinKit「TBox Plus」

「TBox Plus」は、有線CarPlayを無線CarPlay化、有線CarPlayを無線Android Auto化するだけでなく、Android OSを搭載して各種アプリを使用出来るようになるガジェットです。

このガジェット自体がAndroid端末になり、ネットへの接続は、SIMスロットとWiFiから行います。

Ottocast製品で言うところの「OttoAibox P3 Lite」の機能構成に該当します。

なお、この「TBox Plus」にはメモリ/ストレージのバージョンが4GB+64GB/8GB+128GBのバージョンが存在します。

「OttoAibox P3 Lite」は現在のところ4GB+64GBのみの展開ですので、性能重視であれば「TBox Plus」の8GB+128GBバージョンがベターと考えらえます。(それでもP3 Liteより安い)

CarlinKit「Tbox Ambient SE」

「Tbox Ambient SE」は、有線CarPlayを無線CarPlay化、有線Android Autoを無線Android Auto化するだけでなく、Android OSを搭載して各種アプリを使用出来るようになるガジェットです。

このガジェット自体がAndroid端末になり、ネットへの接続は、SIMスロットとWiFiから行います。

有線Android Autoを無線Android Auto化する点が、前述の「TBox Plus」とは異なりますが、ハードウェアのスペックは4GB+64GBのみの展開となり、上位モデルは品名が異なります。

CarlinKit「Tbox Ambient」

「Tbox Ambient」は同SEの上位版で、有線CarPlayを無線CarPlay化、有線Android Autoを無線Android Auto化するだけでなく、Android OSを搭載して各種アプリを使用出来るようになるガジェットです。

このガジェット自体がAndroid端末になり、ネットへの接続は、SIMスロットとWiFiから行います。

SEよりもチップセットのグレードが上がる上(QCM 6115→QCM6225)、メモリ/ストレージも4GB+64GBに加えて、8GB+128GBバージョンも展開されています。

CarlinKit「AiBox-HDMI アダプター」

「AiBox-HDMI アダプター」は、有線CarPlayを無線CarPlay化、有線Android Autoを無線Android Auto化するだけでなく、Android OSを搭載して各種アプリを使用出来るようになるガジェットです。

このガジェット自体がAndroid端末になり、ネットへの接続は、SIMスロットとWiFiから行います。

チップセットはQCM6225、メモリ/ストレージは8GB+128GBとなり、Ottocastのフラッグシップモデルである「OttoAibox P3」と比べると価格は半額程度となっています。

ブランドよりコスパを選ぶなら、OttocastではなくCarlinKitをおすすめします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました