こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
KEIYOから発売されている貼付型スマートミラー「AN-R107」についてご質問を頂いたので解説します。
KEIYOは従前からB to Bのビジネスを得意とした中国OEM生産製品を販売するメーカーで、ベンツで純正採用されているドラレコも同社の製品です。
ただし、同社は中国OEM生産品の中でもグレードが低いゾーンを得意としてる印象が強く、LaBoon!!ではそのようなグレードの製品をテストしても得られるものがない為、原則としては同社製品のレビューは行っておらず、唯一の実機テストを実施したベンツの純正ドラレコの評価も、予想通り酷いものでした。
因みにB to Bの展示会などに行くと、同社にOEM生産をさせたドラレコブランドがディーラー向けにセールスされていたりするのですが、私としては「そんな製品をよくもそんな価格で売るよなぁ~」と言った感想しかないです。
このように、KEIYOのドライブレコーダーに対しては、私は悪いイメージしか持っていません。
「AN-R107」のスペックと特徴
「AN-R107」のスペックはこちらの表の通りです。
AN-R0107 |
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11型IPS液晶 |
フロント:1920×1080/27.5fp リア:1920×1080/25fps |
LED信号対応 |
レンズ視野角 フロント:水平98° リア:水平106° |
リアカメラケーブル9m |
microSD付属32GB/最大??GB |
GPSは外付け付属 |
駐車監視モード/不明 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
「AN-R107」のディスプレイサイズは11型と表記されていますが、こちらの画像を見る限り、何故か12型ディスプレイ用のミラー筐体に11型のディスプレイを組み合わせているように見えます。
最近では12型ディスプレイで圧迫感が出てしまうのを避ける為、11型ディスプレイの製品が増えているのですが、一般的なスマートミラーの横幅はこちらのようになっています。
※以下MAXWINの場合
一方で「AN-R107」のプロダクトページにはこのようなサイズ表記が見られます。
市販のスマートミラーのディスプレイは、4年ほど前に9~10型からスタートし、画面が大きい方が後続車との距離感が分かり易い為に、3年前には12型の大型ディスプレイがスタンダードになりました。
しかしながら、この大型ミラーは軽自動車などの車幅が小さい車では、前方の視界が悪くなったり、圧迫感が出てしまったりなどの問題もあり、1年半くらい前からはその間をとった11型ディスプレイが増えています。
このような背景から、ここに来てKEIYOがディスプレイがサイズを11型、筐体を12型としている意図が分かりませんが、製品自体は中国工場の既製品に自社ブランドタグを付けた、よくあるパターンで生産されたように見受けられます。
自社設計って書いてますど、そうは見えませんね。
それ以外の面ではこれと言った特徴のない2カメラ3ピースセパレートのスマートミラーと言ったところでしょうか。
似たような製品が多い中で、4万円という価格帯は厳しいと思いますね。
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