こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
データシステムは、バックカメラや純正ナビ用の外部入力キットなど、どちらかというとニッチなカーアクセサリーを販売するメーカーですが、ここ何年かの世の中の流れに合わせて、最近の2~3年ではメジャーなカテゴリーであるドラレコマーケットにも参入しています。
過去の同社の製品には、4Kモデルの「DVR3400」など、中国のメーカーであるVANTRUE製品がベースであると見受けられるようなものもありますし、他の製品を見ても「中国のOEM工場既製品のブランドロゴ変更モデル」らしき製品が目立ちます。
今回はオートサロン2022に合わせて、同社としては初となるスマートミラー型のドライブレコーダー「DVR3300M」が発表されていますので、この製品の特長について見て行きます。
「DVR3300M」のスペックと特徴
現時点では「DVR3300M」の情報はコレだけしか出て来ていません。
DVR3300M |
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11.88型IPS液晶 |
フロント:1920×1080/27.5fps リア:1920×1080/27.5fps |
LED信号対応 |
レンズ視野角 フロント:対角124° リア:対角124° |
microSD付属なし/最大128GB |
GPS?? |
リアカメラケーブル??m |
駐車監視モード |
衝撃検知/自動起動 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
これだけだと普通なら何だか良く分からないと思うのですが、私が見る限りMAXWINの3ピースセパレートモデルである、「MDR-C009」のリアカメラ室内専用バージョンと同じ物の様です。
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MAXWINの「MDR-C009」が2020年の8月に発売された製品である事を考えると、これを今の段階で「開発中」だというのは残念過ぎますね。
なお、「MDR-C009」はGPS非対応であるという問題も抱えている製品で、GPS対応モデルも出して欲しいという要望も多かったようですので、「DVR3300M」がGPS対応となるようでしたら、まだおすすめし甲斐があるかも知れないですね。
余談ですが、最近のドラレコメーカーは概ね以下の5つに分類できます。
これらの5つのうち、特にデータシステムが属する③は、立ち位置が微妙になっていると感じています。(製品が⑤と同じで、②ほどの知名度もないので)
サポートや保証の面などで、⑤に対してしっかり差別化して行かないと、こちらとしてもおすすめする理由がなくなるんですよね(笑)
サポートの充実やイメージ戦略で上手い事やって、最近はオリジナル要素を徐々に増やしているという、NEOTOKYOなどの成功例がありますし、③に属するメーカー(データシステムさん名指しの話ではなく、業界全体として)は、ユーザーとの向き合い方を根本的に見直した方が良いと思います。
メーカーとしてのブランド力、独自の製品企画力がない場合には、サポートで差別化するか、逆に価格を下げて叩き売るしかないんですよね。
⑤と不毛な戦いをするのか、サポートで新しい価値を生み出すか、どっちに行きますか?って話です。
仮に素晴らしいサポートをしているのであれば、それをしっかりユーザーに伝える方法を考えるのも重要ですよね。見込み客に伝わらないと意味がないので…。
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