※2025年6月26日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
1DINカーオーディオと言えば、カーナビ普及前の昭和の世代にとっては懐かしのレトロガジェットという印象が強いかも知れませんが、CarPlay・Android Autoの認知度が高まるにつれて、最近ではこれらの機能を搭載したディスプレイオーディオを指す事が多くなって来ました。
そこでこの記事では、各社の1DINのディスプレイオーディオについて主要な製品をご紹介します。
今後も普及が進むであろうディスプレイオーディオ
従前からディスプレイオーディオには、Android OSで動作し、Androidアプリを直接使用する事が出来るタイプと、Linuxで動作するCarPlay・Android Auto対応のタイプが存在しますが、ここ数年で急激にシェアの伸ばしているのは後者です。
特に後者については日本のナビメーカーが力を最も力を入れているカテゴリーですので、以降は以下の日本のナビメーカー各社のディスプレイオーディオの特徴について解説します。
Linux OSで動くCarPlay・Android Auto対応のディスプレイオーディオ
こちらは全てがLinux OSで動作しているか確認した訳ではないのですが、おそらく一般的なCarPlay・Android Auto対応のディスプレイオーディオはLinuxベースかと思います。
これらの製品では、新規格(CDなどのドライブなしがメイン)の各社固有のオーディオ機能に加えて、共通機能であるCarPlay・Android Autoをサポートしています。
メリットとしてはAndroid OS対応製品よりも動作が軽く、エンジンOFF時のスリープ電力をほとんど必要としない点が挙げられます。
一方でデメリットとしてはCarPlay・Android Autoが動画アプリをサポートしない事から、単体での動画の視聴が難しい点が挙げられます。
だだし、オーディオ側がUSBとBluetoothを使ったスマホのミラーリング機能を搭載していたり、HDMI入力ポートを備えている製品も多い為、あれこれと手を尽くす事で動画メディアの視聴が可能になる製品がほとんどです。
また、外部機器としてCarPlay対応品と接続するAndroidボックスも多くの中国メーカーから販売されており、これらのガジェットと併用する事で動画アプリの視聴が可能になります。

各社のCarPlay・Android Auto対応製品
このカテゴリーの製品は、従前から中華メーカーがグローバル向けに展開して来たと言う背景がありますが、この数年の間に日本メーカーの品揃えも増えており、中華メーカーはほぼ駆逐された状況です。
なお、現行のディスプレイオーディオにはインダッシュの2DINタイプと、フローティングの1DINタイプが混在していますが、以降は1DINのフローティングタイプをまとめてご紹介します。
ディスプレイオーディオを展開している日本のナビメーカー
2025年春時点でCarPlay・Android Auto対応の1DINディスプレイオーディオを展開している日本のナビメーカーは以下の2社です。
- パイオニア
- アルパイン
各社それぞれの製品の特長はあるものの、カーナビほどの多様性はなく、見方によってはどれも同じようなものと言えなくはありません。
ディスプレイオーディオは、ナビとオーディオ機能の面でCarPlay・Android Auto依存する為、各社が独自性を出すのが難しいと言えるでしょう。
ディスプレイオーディオの差別化ポイント
このような情勢下にあるディスプレイオーディオですが、2025年時点での各社製品の主な差別化要素は以下の通りになります。
※1DINモデルはフローティング9型以上のみ
大画面モデルを選ぶ場合
ここ何年かで大画面ナビが主流となっていますが、ディスプレイは大きい方が見易ので私もエアコン吹き出し口を塞ぐなどの理由がなければ9型以上の大きいディスプレイサイズの製品を選ぶようにしています。(1DINモデルはフローティング9型以上のみしかありませんが)
単純にディスプレイの大きさだけで選ぶなら、11型のアルパインの「DAF11V」になります。
この製品は2021年モデルですのでやや機能構成が古いのですが、無線CarPlay・Android Autoが必要なければこれで十分かと思います。
2025年春時点での実勢価格は7.8万円です。
価格的にちょっと高いと感じるならば、この世代の9型モデルの「DAF9V」がおすすめです。
実勢価格は6.7万円です。
なお、9型モデルを価格で選ぶなら、必要最小限に機能を絞ったパイオニアの「DMH-SF500」を検討した方が良いでしょう。
実勢価格は5.8万円です。
この製品はHDMIポートはありませんが、ディスプレイオーディオの画面上からいくつかのスマホの対応アプリが操作・使用可能になるWebLink®に対応しており、YouTubeの視聴などスマホとの連携性が優れたモデルです。
また、価格は多少高くでも良いから機能面を充実させたいと考える場合には、アルパインの新し目のモデルである「DAF11Z」「DAF9Z」がおすすめです。
アルパインは7~11型まで基本機能は同様となっており、以下の機能がサポートされています。
なお、これらの製品でも無線Android Autoはサポートされていませんので、無線Android Autoが必要な方は次の項目をご参照下さい。
無線CarPlay・無線Android Auto対応機種を選ぶ場合
無線CarPlay・無線Android Autoが必須である場合には、パイオニアの最新10型モデル「DMH-SF900」、9型モデル「DMH-SF600」の二択になります。
無線CarPlay・無線Android Autoのメリットは、車に乗り込む度にスマホにUSBケーブルを挿さなくても良い点、ワイヤレス充電器と併用できる点、別途に有線の急速充電シガーチャージャーが使える点などが挙げられます。
スマホの消費電力がそれほど大きくなく、車に乗り込む度にスマホにUSBケーブルを挿すのが面倒でなければ、有線モデルでも何ら問題はありません。
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