実機レビュー Smart Reco「WHSR-S100」の評価 ドアパンチ対策最強のドライブレコーダー

WHSR-S100と相性の良い純粋なスマートミラー

こんにちは! 元エンジン要素研究員で、自称エンジニア上がりモータージャーナリストの大林寿行です。

皆様は、人がよく集まるようなショッピングモール等で、車を駐車される事がありますでしょうか? これまでLaBoon!!ブログでご紹介してきた前後2カメラでは、広角レンズを採用したカメラであっても、ドアパンチを収録する事が出来ません。

また、VANTRUEのN4またはN5のような、3カメラ及び4カメラモデル、d’Action360やCOMTEC HDR360GW等の全方位型ドラレコが出ていますが、これらは直接的にサイドビューに視点を合わせたドラレコではないため、確実にドアパンチ被害を受けた時に状況証拠として使用出来る映像かどうか懸念がありました。

そこで、前後カメラと同じように、左右にカメラを武装する事によって、前述したドラレコ以上にはっきりとした状況証拠が得られる「特許取得の左右専用ドライブレコーダー Smart Reco WHSR-S100 」をレビューして、駐車中のドアパンチに対して、どれだけ明確に状況証拠が収録出来るのか? 皆様にお伝えしたいと思います。

「WHSR-S100」のスペックと特徴

「WHSR-S100」のスペックは以下の表の通りです。

WHSR-S100
23.4月発売
サイド左右:1920×1080p 200万画素
STARVIS IMX307センサー
LED信号対応
レンズ視野角
左:水平168°
右:水平168°
リアカメラケーブル4m/7m
microSD付属32GB/最大128GB
GPS対応
常時録画モード
常時/衝撃/手動/ハイパーラプス
駐車監視モード
衝撃検知/モーション検知/タイムラプス/超低電力録画
専用ケーブルは付属

セット内容とデザイン

今回は「WHSR-S100」のサンプルをホワイトハウスのTCL様よりご提供を頂き、実機レビューを行いました。

また、サイドカメラドラレコは、車によってカメラの取り付け場所及び取り付け方が異なります。その為、購入時にA(ウインドウタイプ)/B/C(ドアトリムタイプ)の3つのタイプの取り付けステーを購入時に選択する事になります。

セット内容については以下の通りとなります。

・本体
・サイドカメラL/R
・サイドカメラ中継ケーブル(L: 4m/R: 7m)
・電源ケーブル
・ウィンドウ取り付けステー
・ドアトリム取り付けステー (平面用)
・ドアトリム取り付けステー (曲面用)
・32GBのmicroSD
・その他取付用品
・取扱説明書

本体

本体は非常にシンプルで正面に4つのLEDと1物理ボタン配置(基本はAPPで操作)

向かって左サイドにmicroSDカードスロット

サイドカメラ L/R

サンプルのサイドカメラは、Aタイプのウインドウ取り付けマウントがカメラに組み込まれていました。

中継ケーブルは、本体をグローブボックス内に設置した前提で這わせて行く事になりますので、左右で違う長さのケーブルとなっており、4m/7mが付属しています。

電源ケーブル

付属の電源ケーブルは、ヒューズが組み込まれたBATT/ACC/GNDの3芯になります。

ドアトリム取り付けステー

ドアトリム平面用 (今回使用したステー)

ドアトリム曲面用

リヤガラス用

インターフェイスについて

「WHSR-S100」の電源オンから録画開始までの起動時間は、ETC車載器がETCカードを挿入して下さいなどのアナウンスより前で録画を開始してくれます。

また、4つのLEDより作動状況が把握出来る仕様になっています。

赤: 電源
青: GPS
白: WiFi
緑: ステータス(衝撃検知など)

物理ボタンは、操作ボタンとなっており、microSDカードの初期化等の操作も出来るようになっています。

サイドカメラのLEDの点灯/点滅により作動状況が車内外で分かるようになっています。

・ステータスLED動作 ▶︎ 常時モード/点灯 駐車モード/点滅
・セキュリティーLED動作 ▶︎ 常時モード ▶︎ 通常/点灯 イベント/点灯(音声でもアナウンス)
・セキュリティーLED動作 ▶︎ 駐車モード ▶︎ 通常/遅く点滅 イベント/早く点滅

WiFiアプリについて

「WHSR-S100」のWiFiでは、ライブビューの視聴から各種設定まで一通りの操作が可能です。

車内への取付けについて

今回はトヨタヴォクシー90系に「WHSR-S100」の取り付けを行いました。

本体及びGPSは、グローブボックス上の物置に設置しました。

サイドカメラの設置は初めてで、ミニバンのヴォクシーの場合、リヤガラスに取り付けと取説に記述されていましたが、ドアパンチ対策に重きを置き、ショピングモールの駐車上で映像を確認しながら、最適だと考える場所に設定しました。

ドアトリムは、全て外す必要はなく、ミラーサイドのカバーを引っ張って外すのみで取り付けが出来ました。

DIYでの取り付けでは、ドアのヒンジにコードが出てしまいますが、簡単に取り付けられて、カメラの配線は一本のみで、見た目も悪くなく、これで良しとしました。

リヤガラス取り付け時の見え方

説明書に掲載されているリヤガラスからの映像ですが、リヤから前方を収録する事になるので、ドアパンチが懸念される前方の状況が今ひとつ分かりにくい状況でした。また、透明の取り付けステーが映り込んでしまいます。

また、カメラの高さ調整(写真は高い位置)を行いましたが、見え方に大きな大差はなく、リヤガラス設置は断念しました。

ドライブレコーダーの画質

ドライブレコーダーの画質については、駐車時のドアパンチ対策に重きを置き、3つの観点で確認致しました。

・録画視野角
・ナンバー認識精度
・夜間の明るさ

駐車中の録画視野角について

「WHSR-S100」の駐車時の収録動画は以下の通りです。

【左側】

【右側】

車全体が映せており、万が一ドアパンチの被害にあっても、確実な状況証拠は残せると考えられます。

駐車前のナンバー読み取り精度について

「WHSR-S100」の昼間駐車前の、左右のナンバー認識精度は以下の通りです。

【昼間 右側】

【昼間 左側】

「WHSR-S100」の夜間駐車前の、左右のナンバー認識精度は以下の通りです。

【夜間 右側】【夜間 左側】

万が一、ドアパンチの被害に遭ったとしても、左右に駐車しているナンバーの特定は可能です。また車種及びボディーカラーも押さえる事が可能です。

LED信号の見え方について

「WHSR-S100」のフレームレートは29.1fps出力となっていますので、LED信号の同期はありません。

駐車監視について

「WHSR-S100」の駐車監視の詳細は、以下の記事で掲載をしています。

https://car-accessory-news.com/「whsr-s100」parking-monitoring/

スマホアプリでの再生について

スマホアプリでの再生についてはストリーミングとスマホのアプリ内、またはアルバムにダウンロードしてから再生する方法があります。

ストリーミング再生でもカクツキは見られず、動画のダウンロードには待ち時間を気にする必要がないほどスムーズです。

スマホのアプリでは、ストリーミング、ダウンロード再生のいずれにおいても、動画再生と同時に走行軌跡が地図上に表示される機能はありません。

当方、MacBook Proユーザーで、パソコンビューアーは、Microsoftのサポート中のOS インターネットブラウザー: Microsoft Edge対応となるので、本レビューではスマホアプリのみの使用となりました。

 地デジへのノイズの影響について

地デジへのノイズ干渉に関しては、ヴォクシー90系ハイブリッド純正ディスプレイオーディオでON/OFFテストを行いましたが、変化はありませんでした。

ラジオへの干渉も確認できませんでしたが、ノイズ干渉に関しては車種やカーナビ、アンテナの位置により影響が出る場合もありますので結果は参考程度に捉えて下さい。

ドライブレコーダーのノイズ対策と、ノイズが少ないであろうドライブレコーダー
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「WHSR-S100」の総評

最後に「WHSR-S100」の総評ですが、ショッピングモール等の人が頻繁に乗降する駐車場において、当て逃げを防ぐ上では、最も最強ドラレコである事を強く感じました。

また、従来から使用している2カメラドライブレコーダーの駐車監視を併用する事で、全方位の収録が可能となるので、従来モデルのドラレコを超えた駐車監視機能を備えている事を皆様にお伝えする事が出来ると考えます。

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