VTECエンジンを搭載したスポーツカーのまとめ

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

高回転まで一気に吹け上がるエンジンの官能的なサウンドは車好きにはたまらないものがありますが、最近は国産スポーツカー自体が絶滅危惧種になりつつあり、その中でもNAの高回転型で高出力のエンジンを搭載した車は残念ながら新車では買えない時代になりました。

高回転型のエンジンと言えばやはりその代表格はホンダのVTECエンジンですが、今回はVTECエンジンの官能性を回顧しつつ、現在でもお手軽にVTECエンジンを体感する方法についてご紹介します。

ホンダのVTECって何だっけ?

本題に入る前にホンダのVTEC機構について軽くおさらいしておきましょう。

バルブタイミング(吸気と排気を調整する弁の開閉)と理想的な吸気量はエンジンの回転数によって異なり、低回転時と高回転時のそれは全く異なります。

初期のVTECは低回転時と高回転時に使用されるカムが切り替わり、吸気・排気のバルブタイミングとバルブのリフト量を最適化する、段付き加速が特徴的な2段回での可変バルブタイミング&リフト量調整機構でした。

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※VTECを体感し易いようにわざわざ段付きになるような調整が入っていたよう。

私自身も20年以上前にEG6型のシビック、BB4型のプレリュードに乗っていた時期もありましたが、ターボ車のような爆発的な加速力はないものの、7500回転くらいまで奇麗に回るVTECエンジンの爽快感は素晴らしいものがありました。

最近のホンダ車ではVTEC機構を搭載したエンジンを採用する車は多いものの、これらの新型VTECはカムの角度を調整するものなどの様々な改良が加えられ、i-VTECと呼ばれています。

また、当初は一部のスポーツカー向けの機構だったものの、現状では多くの一般車両にも搭載されていますので、昔のようにスポーツカー向けの特別感はなくなっていますし、味付けもVTECを意識させないマイルドなものとなっているようです。

そもそもホンダの現行モデルで数少ないスポーツカーにカテゴライズされるS660もVTECではないターボですし、最新型のシビックタイプRはVTECターボですので、現行モデルでかつてのようなNAエンジンによる、回せば回すほどパワーが出るというVTECの演出を味わう事は難しくなっています。

VTECを体感できる車

VTEC搭載のスポーツカーはその希少性から中古車価格が高騰しており、年式を考えると滅茶苦茶割高です。

ちょっと買ってみようかぁ~、なんて思える車もなくはないですけど…。

もともとエントリーVTECだったシビック

例えばシビックだと、1989~2000年頃に販売されたEF/EG/EK系の20年を余裕で超えるような低年式の個体では程度の良さそうなものが少なく、その割に中古車価格は高めに推移しています。

1,600ccで15万キロ超、25年前の車が実質150~200万円で売られています。

【カーセンサー】

一方でEKの後継で2002年に発売されたEP3シビックのタイプRは、VTEC搭載機の中では最も割安になっています。

EP3は当初は日本での発売予定されていなかった欧州生産の逆輸入モデルですが、従来の1,600ccから2,000ccに車格と重量が120kgもアップし、さらに同時期に日本で販売されていたDC5型のインテグラのタイプRよりも10kg重く、5馬力少なく、デザインもモッサリした感じになってしまった為、VTECモデルとしては不人気車となってしまったようです。

【Goo.net】

もともと日本で発売予定のなかったタイプRを無理矢理日本で売ったため、インテグラと特性が被ってしまったが故の不人気と言えそうですので、中古車価格は他のタイプRと比べると圧倒的にお買い得になっています。

インテグラも高めではあるが

因みにDC5型のインテグラタイプRも、EP3型のシビックタイプRよりは高いものの、年式や車格を考えると1,600cc時代のシビックよりはまだマシな値付けとなっています。

典型的なザ・ライトウェイトスポーツである、1,600ccのシビックは他に代替え車種がなく圧倒的な人気を維持し続けているという事になりますね。

MRに近いFRのVTECオープンカーS2000

MRに近いエンジンレイアウトにVTEC、そして2シーターのオープンカーという、車を走らせる事の楽しさを様々な角度から満たしてくれそうなのがS2000ですが、程度が良さそうな弾は超高いです…。

この車の場合には希少ポイントがVTECだけではないので、年式を考えると価格があり得ない事になってますね。

レンタカーなら結構気軽に借りられる

低年式な割に中古車価格が高めのVTEC搭載のスポーツカーですが、レンタカーなら6時間で5千円台から借りられます。

おもしろレンタカーでのVTEC車の取り扱いは結構豊富ですし、車種によってはかなり安いです。

■ おもしろレンタカーホンダ車ラインナップ

おもしろレンタカー以外にも車種別には以下の店舗でVTEC車を取り扱っています。

■ シビックのレンタカーのまとめ

■ S2000のレンタカーのまとめ

まとめ

NAのVTEC車の希少価値は今後ますます上がって行く事かと思います。

私自身もVTEC車をもう一度所有してみたい気持ちもありますが、流石にこれ以上増車は出来ませんし手放せる車もありませんので、この秋冬はレンタカーでVTECサウンドを試してみたいと思います。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

  1. ダーハマ より:

    CL1ユーロRも取り上げて欲しかった…

  2. 工事E より:

    はじめてコメントします。管理人さんの記事を読んで我が家のドラレコは3台とも選びました。特に私の車のセイワPDR800FRはおそらく
    ここを読んでなければ絶対に着けることはなかったでしょう(笑)
    今回の記事懐かしく読ませていただきましたが
    中古ですがNSX、新車でSMX、妻にCR-Xとホンダを所有した事がありますが
    いずれもあまり良い思い出がありません(苦笑)
    NSXは1万km乗らないうちに(確か4カ月ぐらい)盗難にあい
    SMXは曲がるたびに音がうるさいのでディーラーに見てもらったら
    ドライブシャフトのブーツなどが破損
    直って半年ぐらいでエンジン始動不良、その後追突事故で廃車(いずれも購入後3年以内)この時相手のクラウンの状態を見て車の強度がここまで違うのか・・・と驚きました。
    妻のCR-Xは妻が子供を連れて実家に帰った際エンジンをかけようとしたらキーホルダーというかキーASSYが折れて落ちてきて
    我が家は岐阜なのですが妻の実家の近くの修理工場(兵庫)まで取りに行った記憶があります。
    更にCR-Xはヘッドのガスケットが逝ってしまってOIl漏れを起こすようになったのですがその時の修理工場のおじさんが
    「トヨタのエンジンはOIL漏れしててもOIL継ぎ足しとけばしばらく大丈夫だけどホンダはこの状態で3000kmも走ったらエンジン死ぬよ」
    と言われた記憶がありやっぱりホンダ車は脆いのかなぁ
    という印象です、レンタカーのシビックも5万kmものってあると
    サスがぐにゃぐにゃでしたし
    ホンダの中古を探される場合はエンジンのOIL漏れや試乗などして
    保証がどの程度効くのかを確認した方が良いですよ。
    出来ればディーラー物が間違いないかと思います。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 管理人Omi より:

      工事E様
      NSXに乗られてたんですかー、羨ましいですね。盗難は悲しいですけど。
      今はどうだか分かりませんが、20~30年位前のホンダ車は色々言われてましたね。
      エンジンの官能性が良いだけでボディ剛性や足回り、その他諸々…、
      最近はどうなのかも気になりますけど。

      ただ、道楽で車に乗る場合にはそのバランスの悪さも面白いのかも知れません(笑)
      購入の際には注意しますね。

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