国産自動車メーカー各社のACC方式を比較紹介【2025年最新版】

こんにちは!自動車系ライターの駆流斎です。

ACC(アダプティブクルーズコントロール)は、各自動車メーカーがそれぞれ独自に磨き上げた技術と哲学を反映させた運転支援機能です。

センサーの種類や制御アルゴリズムはもちろん、車両のキャラクターや快適性の演出にもこだわりが詰まっています。

ここでは、2025年時点での主要メーカー別の特徴や仕組み、代表的な搭載車種を詳しくご紹介します。自分に合ったACCを見つけるヒントとして、ぜひお役立てください!

トヨタ:ミリ波レーダー&単眼カメラの高精度制御

・センサー構成
トヨタは「ミリ波レーダー」と「単眼カメラ」のハイブリッド方式を採用。レーダーは車両や障害物の距離を精密に測り、カメラは車線や歩行者を認識します。

・制御方式
全車速追従型。前走車に合わせて自動的に減速・加速し、停止からの再発進も可能。渋滞時の快適性を大幅に向上させています。

・代表的な搭載車種例
プリウス、クラウン、アルファード、ヴェルファイアなど幅広い車種に標準装備。

・2025年時点での進化ポイント
カーブ進入時の速度抑制、割り込み車両への対応力が向上。再発進のスムーズさも進化し、ストップ&ゴーの多い都市部で便利です。

日産:360度センサー&ナビ連動型の高度制御

・センサー構成
ミリ波レーダー、前方カメラ、周囲の超音波センサーを組み合わせ、ナビ地図データも活用します。

・制御方式
「プロパイロット2.0」による高度なACC。高速道路での同一車線内ハンズオフ走行や、カーブ進入時の予測減速に対応しています。

・代表的な搭載車種例
セレナ、エクストレイル、アリアなど。電動化モデルにも順次搭載中です。

・2025年時点での進化ポイント
自動車線変更支援(LCA)や合流支援の強化により、長距離移動時の安心感が向上しています。

ホンダ:広角カメラ+前後レーダーの融合制御

・センサー構成
広角カメラと前後レーダーを活用し、歩行者や二輪車まで幅広く検知します。

・制御方式
全車速追従型で、低速域の滑らかな制御が特徴。市街地でも自然な減速・加速を実現します。

・代表的な搭載車種例
N-BOX、フィット、シビック、ステップワゴンなど、軽自動車からミニバンまで幅広く対応。

・2025年時点での進化ポイント
交差点での自動減速制御や緊急ブレーキ支援が強化され、安全性が一段と高まりました。

スバル:ステレオカメラ&3D地図活用の精密制御

・センサー構成
ステレオカメラを中心に、3D高精度地図と連携。人や自転車まで立体的に検知します。

・制御方式
先行車追従からカーブ進入時の自動減速まで対応。停止からの再発進もスムーズです。

・代表的な搭載車種例
レヴォーグ、アウトバック、フォレスターなど、主力SUV・ツーリングモデルに標準装備。

・2025年時点での進化ポイント
渋滞時のハンズオフ走行や自動車線変更補助が進化し、高速道路の運転負担を軽減します。

マツダ:自然なドライビングフィールを重視

・センサー構成
ミリ波レーダーとカメラを融合。ドライバーが「自然に感じる制御感覚」にこだわっています。

・制御方式
スムーズで違和感のない加減速を実現。ドライバーの意図に寄り添った制御が特長です。

・代表的な搭載車種例
CX-5、CX-60、MAZDA3など。マツダらしい「人馬一体感」を追求するモデル群に標準装備。

・2025年時点での進化ポイント
低速追従の快適性向上や車線維持支援のさらなるスムーズ化が図られています。

どのメーカーも運転支援であって自動運転ではない

どのメーカーのACC機能も、あくまで「運転支援システム」であり、自動運転ではありません。大雨や雪、逆光などの悪天候時にはセンサーが誤作動することもあります。

そのため、どの車でもドライバー自身の目視や注意が欠かせません。
ACCはあくまで運転を楽にする機能なので、過信せず、常に安全確認を心掛けることが大切です。

まとめ

2025年現在、ACCは各社ともに「安全性」と「快適性」の進化を遂げていますが、採用センサーやチューニングに個性があります。

購入や試乗時には、気になる車種のACC挙動を実際に体感し、運転スタイルに合った一台を選びましょう。

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