こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
カーナビ連動の2カメラドライブレコーダーと言えば、ケンウッドを初めパナソニック、イクリプス、アルパインなど、各社とも自社カーナビ連動製品の販売を開始して久しいですが、パイオニアからもようやく本格的なサイバーナビ・楽ナビ連動型の2カメラドラレコ「VREC-DS800DC」が発表されました。(12月発売予定だそう)
メーカーとしての規模やシェアを考えると遅過ぎた感がありますが、その分完成度は高そうな印象なので期待は出来そうです。
「VREC-DS800DC」のスペックと特徴
「VREC-DS800DC」のスペックはこちらの表の通りです。
VREC-DS800DC |
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20.12発売 |
フロント:1920×1080/27.5fps リア:1920×1080/27.5fps |
LED信号対応 |
録画視野角 フロント:水平125° リア:水平125° |
microSD付属32GB/最大128GB |
GPS対応 |
偏光フィルターOPあり AD-PLF1 |
駐車監視モード |
衝撃検知/自動起動 |
専用ケーブル/付属 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
主な特徴はまずデザイン面で前後カメラとドラレコレコーダー部分がセパレート化している点が挙げられ、他社の連動モデルと比べてもカメラ部分が最小化しています。
ミラー周辺は安全装備のセンサーやカメラ類などが配置されている車もありますので、一部のユーザーにとっては小型カメラ化は嬉しいところではないでしょうか。
ドラレコとしての録画視野角は前後とも水平125°と必要充分なレベルで夜間特化型のSONY STARVISセンサーでフルハイビジョン録画を行います。
こちらの映像を見る限り逆光補正や暗視能力もそこそこ高そうでな印象です。(結構明る場所で撮影している気もしますが…)
こっちは良いですね。(映像はイメージで実際のものとは異なります…とかはなしでお願いしたい)
なお、リアカメラは防水仕様だそうなので濃いスモークが入っている車などは車外にカメラを出してしまう事も可能です。
駐車監視は衝撃検知だが?
「VREC-DS800DC」の駐車監視モードは衝撃検知となっています。
詳しい説明は書いていませんが以下の設定項目があり…
・タイマー:1時間/6時間/12時間/18時間/24時間/常時ON
・カットオフ電圧:11.4V/11.6V/11.8V/12.0V/12.2V/12.4V
このような設定がある事から類推するに、駐車監視中はメモリに一次データを保存しながら衝撃時には衝撃の前後30秒程度のデータをmicroSDカードに保存する仕様か?となっているのではないかと。(これは説明書がアップロードされるまで分からないですが)
ただ、「前後2つのカメラで24時間365日常にクルマを監視」とも書かれているので、従来どおりGセンサーのみ微電力で待機させて衝撃時にクイック起動→その時点から録画開始、というパターンも充分考えられます。
前者の方であれば外部バッテリーを組み合わせれば結構良い仕事をすると思うんですけどどうでしょう?
「連動」機能は楽ナビとサイバーナビでは異なる?
「VREC-DS800DC」には「ドライブレコーダーリンクHD」と「ドライブレコーダーリンク」の2つの連動パターンがあるようです。
■ 楽ナビの画面で操作、高画質なまま映像を確認[ドライブレコーダーリンクHD」
「ドライブレコーダーリンクHD」に対応した楽ナビとHDMI接続することで、楽ナビの大画面で動画静止画撮影、再生、データ消去などのドライブレコーダー機能をスムーズに操作できます。記録した映像は楽ナビの高精細なHDパネルでクリアに確認でき、録画中映像の「フロント→リア→フロント&リア(PinP)」切換えや、録画映像再生時の「フロント→リア」切換えも画面右上の「カメラ切換」キーからワンタッチで行えます。
「ドライブレコーダーリンクHD」機能搭載モデル
【楽ナビ】
AVIC-RQ911/RL911/RW911/RZ911/RL711/RW711/RZ711/RL511/RW511/RZ511※「AVIC-RL910/RW910/RZ910/RL710/RW710/RZ710」は、バージョンアップすることにより対応可能です。
・「ドライブレコーダーリンク」~PinP不可
要は前後の映像を重ねて1画面に表示出来るのは楽ナビだけ、サイバーナビは不可のようです…と受け取れますが、最新のサイバーナビの報道資料にもPinP表示が可能との記載も見られますので、楽ナビ・サイバーナビとも年式で区切られている可能性がありますね。
ただし、「ドライブレコーダーリンクHD」はHDMI入力ポートを塞いでしまうので、スマホのHDMIミラーリング、Fire TV、Chromecast、Apple TVなどを使用したい場合にはドラレコとはAUX接続し、「HD」ではない方の「ドライブレコーダーリンク」を使う事が推奨されています。
こう言う分配器を使ってもダメなのかなと思ってみたり?
因みにどういう仕組みか分からないですが、「HD」ではない方の「ドライブレコーダーリンク」なら旧モデルの楽ナビ・サイバーナビも対応しているようです。
■ 「ドライブレコーダーリンク」機能搭載モデルについて詳しくはこちら
ちゃっかりうちの2016年モデルサイバーナビ「AVIC-CE900AL」も対応してますね。
カーナナビを外さなければならないので取付けにはかなり気合が必要です。
従ってレビューには極めて後ろ向きですが…。
まとめ
以上、「VREC-DS800DC」の特徴についてざっくりと解説しました。
説明書がアップされ次第駐車監視や接続方法などについても見ていく予定です。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
車両入れ替えにより、イクリプスナビからカロッツェリアナビ(楽ナビ)に
インストールしたついでに、連動ドラレコも併せて取付しました。
まず、駐車監視については、保存データを見る限りは後者のようで、
衝撃検知からの録画を保存ではないかと思います。
駐車監視については、保存データが多くなろうとも、個人的には
動体検知+衝撃検知の方が良いと思うのですが。
また、ナビ画面で見れるのは良いのですが、操作がタッチパネルと
思いきや、タッチパネルではあるのですが、画面右のボタンでしか
操作ができないので迷います。
あと、誤作動が多く感じます。
基本的に走行中のナビ操作や映像視聴はサイドブレーキに依存しているので
こちらをアースに落とせば可能なはずですが、ドラレコを連動させてから、
稀に速度パルス依存になったりします。
また、配線類の接触が悪いのか、配線が抜けていると表示されたりします。
もちろん不良品の可能性もあるのですが、取説に、わざわざ誤動作の場合、
リセットしてくださいと書かれているので、ある程度想定されている
個体なのかも知れません。
トヨタ信者様
ご報告ありがとうございます。
衝撃検知後の録画では心許ないですね。
最近のパイオニアのディスプレイオーディオではサイドブレーキ信号と車速パルスを併用して動画再生を制御しているものもありますので、こちらもそのタイプなのかもしれないですね。
ディスプレイオーディオの場合には、サイド信号をアースに落とす事でこちらが優先され、パルス信号は介入していないような挙動ですが。
パイオニアのドラレコは開発期間が足りないのか、デバッグが不十分なのか分かりませんが、色々やらかしてますね。
最近はリチウムイオン電池の問題で回収になった製品もありました。
あれから3年程経ち、そろそろ車本体も入れ替え時期が近づいてきたこの頃の使用してみた感想です。
やはり当初の思い通り、駐車監視は衝撃検知だけでは心もとないですね。無事、お世話にならずに済みましたが。
また、当初頻繁にエラー(エラー検知によるSDのフォーマット催促)も、途中から出なくなりました。
あと、HDMIジャックを他の映像機器で使用するようになりましたが、HDNIからAUXに配線を変えると
画質が荒い荒い!この記事を見返して、セレクターも考えましたが、ちょっと面倒・・・。
ナビ分野としてはカロッツェリアは上位なのに、ドラレコ分野としては、かなり低いです。
ナビの大画面(7インチ~)というアドバンテージを生かし、技術はあるが1番手になれない
ドラレコ専門企業とタッグを組み、より性能の高い(カロッツェリア製)ナビ連動型ドラレコを
開発して欲しいな、というのが期待したいところと思いました。
ドラレコは駐車監視をあまり重視してない感じがしますね。
どちらかと言うと、テレマティクス重視のような?
最近はナビアプリのCOCCHIを私は高く評価してます。
https://car-accessory-news.com/cocchi/