パイオニアの「COCCHi」最高に親切な案内のスマホナビアプリ

※2023年11月17日更新:首都高山手トンネル内での挙動について追記

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

ここ数年で一気にCarPlay、Android Autoの知名度と普及率が上昇し、ナビ機能もGoogle MapやYahooカーナビに頼るユーザーが増えているようです。

一方でアフターパーツのナビ市場を見ると、パイオニア・パナソニック・ケンウッド・アルパインの各社とも、カーナビのモデル更新を実質的に停止しており、更新は年次に合わせた地図のバージョンアップにとどめています。

私自身もかつてはクラリオン・ケンウッド・パイオニアのカーナビを使用していましたが、現状ではGoogle Map、Yahooカーナビを中心に使っており、メーカー製のナビソフトはもういらないかな?と言った考えに固まりつつあります。

ただし、Google MapやYahooカーナビともに、ルート探索の特徴や案内精度などの面で妥協している部分もあり、大いに改善の余地があるのですが、このような情勢の中でついにアフターパーツのナビ業界の雄であるパイオニアから、一般的なメーカー製のナビソフト以上の親切なルート案内を実装したアプリ「COCCHi」がリリースされました。

「COCCHi」は私自身も欲しいと思っていたアプリですので、早速パイオニアのディスプレイオーディオ「DMH-SF700」と合わせて使用してみました。

「COCCHi」の特徴

「COCCHi」の最大の特徴は、無料ナビアプリではサポートしきれていない、右左折時の親切なルート案内です。

CarPlay・Android Autoにも対応していますが、こちらは月額350円の有料プランへの登録が必要になります。

なお、「COCCHi」では右左折が必要な交差点付近での音声案内が充実している為、必ずしもCarPlay・Android Autoでの運用を必要とはしないと感じました。

ただし、パイオニアがこの無料サービスを維持継続し続けて行く為の原資としてサブスク収入が必要だと思いますので、私としては有料プランを推奨します。

「COCCHi」がおすすめのユーザー

「COCCHi」は車を買い替えるなどして、従来のアフターパーツのカーナビからCarPlay・Android Auto対応のディスプレイオーディオに乗り替えざるを得なかったユーザーがメインターゲットのような気がします。

最近の新車ではディスプレイオーディオが純正搭載となっている車種も多く、更に多額の費用を負担してナビソフトを入れる事に抵抗があるユーザーも多いようです。

CarPlay・Android Autoに対応している「COCCHi」は、従来型のカーナビと同様に7型以上のサイズのディスプレイで案内を表示し、従来型のカーナビ以上に分かり易い音声案内でルート案内を行いますので、長く従来型のカーナビを使い続けて来たユーザーも、違和感なく使用出来るのではないかと感じています。

「COCCHi」の物足りない点

次に「COCCHi」の物足りない点です。

「COCCHi」は前述のように従来型のカーナビを使い続けて来たユーザーに対しては必要充分な機能を備えていますが、既にGoogle MapやYahooカーナビを使い慣れているユーザーに対しては、以下の面で不足する部分があります。

①地図上から目的地を探しにくい上に、Google Mapからの地点の転送が出来ない
②登録ポイントなどのクラウド管理に対応していない
③他のユーザーとのルートの共有が出来ない
④オービス警報は実装されているが、ネズミ捕りや小型オービスには非対応(Yahooカーナビは対応)

※2023年11月17日時点で、Google Mapからの地点転送が可能である事を確認

今後のバージョンアップでは②~④を改善して貰いたいところですね。

首都高山手トンネル内での挙動について

Google MapやYahooカーナビの最大の問題点として、長いトンネル内で自社位置を見失ってしまう事がよく知られています。

現時点でLaBoon!!で確認出来ている、CarPlay上での挙動はディスプレイオーディオ筐体の仕様により、以下のパターンがある事が分かっています。

・車速センサー情報を吸えないディスプレイオーディオ:GPSをロストした時点で、自車位置が移動しなくなる
・車速センサー情報を吸えるディスプレイオーディオ:GPSをロストすると、車速センサーの情報に基づいてリルートを行うが、そのリルートがポンコツで高速道路から一般道にワープする

つまり、CarPlayとディスプレイオーディオ筐体、アプリの仕様はこのようになっていると言う事です。

・CarPlayは車速センサーの反映に対応
・一部のディスプレイオーディオ筐体は車速センサーの反映に対応
・一部のナビアプリは車速センサーの反映に対応

Google Mapは車速センサーの反映に対応してはいるものの、リルートのアルゴリズムがポンコツ過ぎて自律走行が成り立たない状態と推察されます。

この推察が正しければ、ナビソフトの専門大手メーカーであるパイオニアの「COCCHi」は、車速センサーの吸出しに対応しているディスプレイオーディオと合わせて使用すれば、山手トンネル内でも自社位置を見失わずに、しっかりと自律走行が出来ると考えられます。

中華ディスプレイオーディオでのテスト結果

今回は車速センサー情報が吸える中華ディスプレイオーディオで山手トンネル内の走行テストを行いました…と言うより、たまたまその車で山手トンネルを走行して自律走行が出来ている事に気が付きました(笑)

今回は偶然「COCCHi」が自律航法に対応している事が分かっただけで、動画の撮影などはしていませんし、他の機種での挙動も分かりませんが、おそらくパイオニアのディスプレイオーディオでも同様の結果になるのではないかと予測します。

コメント

  1. 水野康彦 より:

    「COCCHi」が発表された時点で自分のスマホにインストールしました。
    地図はGoogleMapやYahooカーナビより見やすいと思いますね。
    ちょうど買い替えた車(ルノーメガーヌRS)にはカーナビとか付いていなくて、OTTOCASTの「U2-GT」経由でYahooカーナビを使おうと思っていたので、良いタイミングでした。
    試しに「U2-GT」にもインストールしましたが、地図の拡大・縮尺方法が画面のダブルタップじゃないとできない(これはGoogleMapでも同様だったので「U2-GT」の仕様なのでしょう)のと、地図画面が微妙に見づらかったので、「U2-GT」からスマホのAndroidAutoに切り替えたところ、ピンチイン・アウトで拡大縮尺できるようになり、地図も見やすくなりました。
    スマホは車載専用として常に車に置きっぱなし・接続しっぱなしにしてありますが、もう1台のメインスマホでも同じアカウントにしておくと、「COCCHi」の設定は元より、目的地の履歴等もそのまま利用できるのが便利です。
    ただ、スマホ側ではメニューアイコンや検索アイコンが表示されますが、車載モニター側では表示されないので、このあたりはちょっと不便ですね。
     ※設定にはそのような項目が無いので、仕様なのでしょうけど。
    もちろん350円払ってます(笑)

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

      個人的には一番あるべきアプリと考えていましたので、多くの方に使って欲しいです。

  2. HIRO より:

    DAでナビアプリを利用する際によく言われる車速パルスを始めとした信号の車両からの提供と活用はなされていそうでしょうか?
    少なくともカロDAでは信号は出力してるが、アプリ側で利用してるかは不明というのがカロの回答のようですが、謹製アプリとの組み合わせではどうなのかなと。
    フローティングのサイバーが今年も出ず、しょーもないマイチェン続きでナビの買い換えを躊躇し続けてるので、信号を活用出来てるならカロDAもアリかなと。若干、会社の先行きが怪しくはあるんですが、やはりカロナビが好きなんで。

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

      HIRO様
      DMH-SF700は車速パルスを吸い出せていると思います。
      Google Mapの自律航法のリルートがポンコツなんだと思います。
      https://youtu.be/xfetYk0n8w0?si=T9EaClMqld_AAnLR&t=151

      なのでCOCCHIで自律航法のリルートがしっかり出来るようなら、トンネル内でも適切に誘導してくれる可能性はあります。
      パルスを吸えないATOTO製品では、自車位置が停車してました。

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