※2020年5月19日更新~最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
車載用のレーダー探知機業界では2019年に各社の製品ともにレーザー式の取締りの探知が実装されました。
一方でバイク用のレーダー探知機もユピテルの製品は2011年以降はモデルチェンジが行われていないものの、コムテックがODM生産しているDAYTONA「MOTO GPS RADAR」シリーズが2019年3月に2製品のモデルチェンジを実施しています。
だたし、これらの製品は同社の2018年モデルの車載用レーダー探知機がベースになっているようですので小型オービスのKバンドのレーダー波は探知できるものの、レーザー式の取り締まりに対してはGPS情報の基づく警報のみとなっているようです。
でもバイクなら小型オービスに対しての警戒は不要な気も?
バイク用レーダー探知機の現行3機種
バイク用のレーダー探知機の現行モデルはユピテル・DAYTONAからこちらの3機種が販売されています。
①ユピテル「Z320B」
②DAYTONA「MOTO GPS RADAR 4」
③DAYTONA「MOTO GPS RADAR 4E」
それぞれの特徴はこちらの通りです。
ユピテル「Z320B」
ユピテル「Z320B」は2011年11月に発売されたレーダー探知機としては少々古い規格の製品です。
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本機はIPX7準拠の3.2型液晶の一体型モデルで主な仕様はこちらの通りです。
①3.2型液晶
②GPSデータ11万件
③取締りデータ3.5万件
④小型オービス探知(Kバンド・レーザーとも受信不可)
⑤直結電源ケーブル付属
⑥Bluetoothヘッドセット対応
⑦ヘルメット用スピーカー付属
⑧データ更新は有料
⑨フルマップレーダースキャン
車載用のレーダー探知機では2017年に小型オービスのKバンドのレーダー波探知、2019年にはレーザー式の取締りの探知が実装されていますが、当然ながら2011年発売の本機にはそのような機能はありません。
ただし、ユピテルの他製品を見る限り、小型オービス登場以前の過去の製品であっても固定オービスや一般のネズミ捕りとしてGPS警報を発する事は出来るようになっていますので、本機も小型オービスは何らかの形でGPS警報は出るものと予測されます。
因みにバイクは車両前方にナンバープレートがないので、挑発行為などの余程悪質な行為を行わない限り固定オービス・小型オービスでは検挙されないように思います。
有人式のネズミ捕りでは、レーザー式・Kバンドのレーダー波は使われないという認識ですので本来であれば小型オービス対策は不要ではないかと考えられます。
逆にKバンドの探知に対応するとコカ・コーラの自販機の動体検知センサーにより鬼のように誤報が増えるので、バイクには要らないのではないか?と思うところもあります。
一方でレーザーパトカーは速度を測定した後に追尾するという原始的な取り締まり手法のようですので、レーザーは探知出来た方が良いのかも知れません。
こう言ったスタンドアローンタイプのレーザー探知ユニットを上手く組み合わせられれば?と思いますが、普通はそこまでしないでしょうか…バイクに色々付けると邪魔だし。
「Z320B」はかなり古い製品ではあるものの、レーダー探知機自体が小型オービスやレーザー式の探知以外の面でほとんど進化していないのでフルマップタイプをご希望であれば「Z320B」一択ですかね。
車載用と同じくGPSデータの更新は年会費4,950円の有料になります。
これがネックになる人もいると思うので、コスパ重視ならデイトナで(笑)
DAYTONA「MOTO GPS RADAR 4」
DAYTONA「MOTO GPS RADAR 4」はIPX7準拠の2.4型液晶を搭載した、2019年3月発売のコムテック製の最新モデルです。
主な仕様はこちらの通りです。
①2.4型液晶
②GPSデータ17.6万件
③取締りデータ6.0万件
④小型オービス探知(Kバンドのみ受信可能、レーザーは受信不可)
⑤USB電源ケーブル付属
⑥Bluetoothヘッドセット対応
⑦ヘルメット用スピーカー付属
⑧データ更新は無料
⑨フルマップレーダースキャンなし
⑩内蔵バッテリー(3~6時間)
ユピテルの「Z320B」との違いは、小型オービスのKバンドの探知が可能な点、小型オービスのGPS登録ポイントが圧倒的に多い点などが挙げられますが、バイクの場合には無人式の小型オービスでは捕まらないと思うのでココはどっちでも良いような?
捕まった人いますか?
因みに「MOTO GPS RADAR 4」のKバンド受信機能はOFF/LOW/HIGHの段階設定なので誤報がうるさければ切りましょう。
その他運用面での大きな違いは、製品は内蔵バッテリーを搭載している為に電源を取らなくても3~6時間程度の駆動が可能な点が挙げられます。
フルマップレーダースキャンはないですが、データ更新は無料ですしコスパはこちらの方が高いですね。
因みに本機の1型前の2016年モデル「RADAR LCD 3.0」は価格が1万円ほど安く、小型オービス絡みの更新ポイント以外は実質的にほとんど変わらないのでこっちの方がお買い得のように思います。
私がライダーならこっちにしますね。
DAYTONA「MOTO GPS RADAR 4E」
DAYTONA「MOTO GPS RADAR 4E」は「4」の液晶なしタイプです。
液晶以外のスペックでは「4」とほぼ同じです。
①液晶なし
②GPSデータ17.6万件
③取締りデータ6.0万件
④小型オービス探知(Kバンドのみ受信可能、レーザーは受信不可)
⑤USB電源ケーブル付属
⑥Bluetoothヘッドセット対応
⑦ヘルメット用スピーカー付属
⑧データ更新は無料
⑨内蔵バッテリー(6~8時間)
ただし、Kバンドの感度調整が個別には出来ないようなので、誤報がかなりうるさいのではないかと…。
こちらも2016年モデルに小型オービスのKバンド対応前の「RADAR EASY」という製品があるので、そちらの方が誤報が少なくて良い感じなのかも知れません。
ただ、この世代のコムテックのレーダー探知機はもともと誤報が多いので使って見なければ分からない…というところもあります。
まとめ
以上、バイク用のレーダー探知機についておすすめの製品をご紹介しました。
コスパを考えると2016年モデルの「RADAR LCD 3.0」「RADAR EASY」辺りが良い感じなのかと思います。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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