※2021年8月14日更新:最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
ポータブルナビの機能のうち、インダッシュナビと最も差が大きいのがAV機能であり、ポータブルナビにはオーディオユニットとしての機能はありません。
一方でについては、ほとんどの製品がワンセグの低画質での視聴に対応しているものの、メーカー別の商品構成を見るとフルセグ対応の製品は非常にレアな存在と言えます。
そこでこの記事では各メーカーのポータブルナビのうち、フルセグ対応の製品の特長について解説します。
2021年から展開のケンウッド「EZ-950」
ケンウッドのポータブルナビ市場への参入が7月に発表されたのは記憶に新しいところですが、そこで発表された3グレードの製品のうち、最上位に当たる9型モデル「EZ-950」はフルセグ地デジの再生に対応しています。
※アンテナはOPです。
地デジ以外の面での仕様はこちらの通りです。
VICS渋滞情報や地図更新には対応していませんので、パナソニックのゴリラと比べると本来のポータブルナビらしい特性となっています。
地デジのOPも入れると8万円を超えてしまいますし、現状のインダッシュナビは年間5,000円程度で地図更新が可能であるのにも関わらす、この製品は地図更新に対応していないとの事ですので、この価格帯での使い捨ては厳しいかも知れませんね。
ロードクエストは2品番でフルセグ対応
ロードクエストはかつて法人向けのポータブルナビや、携帯電話向けのナビアプリを開発していた会社ですが、現在ではamazonなどの通販モールで個人向けの製品の販売にも力を入れているようです。
展開している製品は7型と8型の2品番ですが、いずれもフルセグ地デジの視聴に対応しています。
※アンテナはOPです。
主な仕様はこちらの通りです。
このメーカーの製品は機能の割に価格が安い、と言った特徴を持っていますが、ジャイロセンサーを搭載していないようなので店舗の駐車場などでの方向転換を検知するのが苦手だと思います。
また、GPSアンテナはOPで外付けタイプも用意されていますので、内蔵GPSだけでは測位の精度が落ちるのかも知れません。
ただし、ケンウッドの製品と比べると相当な価格差がありますので、トータルのコスパは圧倒的に高いと言えそうです。
ドリームメーカーは2モデルでフルセグ対応
ドリームメーカーはトラック向けのポータブルナビの品揃えが充実したメーカーですが、個人向けの製品としては7型・9型のそれぞれ1モデルでフルセグ対応のポータブルナビを販売しています。
これらの製品ではOPのロッドアンテナに対応していますので、地デジの受信感度に関しては他社に対しての優勢があるように思います。
その他ナビ機能については、他社製品が16GBメモリであるのに対して、これらの製品は8GBモデルとなっていますので、地図機能をグレードアップしたい場合にはこちらの記事で解説しているトラック用のモデルを選ぶと良いでしょう。
同社のポータブルナビの基本機能はこちらの通りです。
フルセグ地デジ対応のポータブルナビのまとめ
以上、フルセグに対応したポータブルナビについて3つのメーカーの製品をご紹介しました。
AV機能に重きを置いた製品はナビ機能が劣る傾向が強いのですが、ケンウッドの製品はポータブルナビらしくない価格帯ですし、どこかで妥協が必要でしょう。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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