「LSM-310」新型レーザー式オービスの各社製品の受信状況

※2022年7月7日更新~最新の情勢の変化に合わせて2022年向けに内容を見直しました。

新型レーザー式オービス「LSM-310」については、2021年初頭に「従来のレーダー探知機では探知出来ない」という情報が出て来た関係で私も各社の動向に注目していました。

新型レーザー式オービス「LSM-310」はほぼ探知不能という話

情報の出元はオービスガイドを運営し、スマホ取締り警報アプリ「早耳ドライブ」を展開する有限会社パソヤの大須賀克己さんです。

以下、ソースとなる「くるまのニュース」の記事です。

まさかの新型オービス配備開始! 探知機でほぼ感知不可能? 従来型と異なる部分とは
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この記事の中で、大阪県警が運用する「LSM-310」に対しては、既存のレーザー式オービスに対応するレーダー探知機が全く反応しない、または直前の0.5秒辺りで反応した、などの報告が見られ、おそらく周波数をいじくったのではないか?と言った形で締めくくられています。

※ソース提供元のオービスガイドさんから動画もアップされてますね。

現行のレーダ探知機で探知が完全に不可能なのか、と言った点について白黒はっきりさせるにはデータ量が少ないので何とも言えない部分ではあるのですが、昨年の中盤くらいから従来の「LSM-300」は使い物にならない、と言ったようなオービス専門家の今井亮一氏からの情報も出てきており、より精度の高い取り締まりが期待できるスウェーデンのセンシス社「MSSS」のレーダー式小型オービスを導入する都道府県警が増えるという流れになっていました。

■ 最悪な事にこれからMSSSが増えるらしい

官僚の利権への執着って凄いですね!

そもそも、従来からコスト面・実力面でのメリットが疑問視されていた「LSM-300」が、圧倒的なコスパを誇るMSSSを差し置いて警察に採用されて来たのは、これが官僚の天下り先である東京航空計器製だからではないか?と今井氏は分析していますが、今回もその論理で一度MSSSに傾きかけた流れを「LSM-310」で強引に東京航空計器引き戻したと言えそうですね。

取り締まられる側にとってはMSSSの方が脅威です!

今回出てきた「LSM-310」は現時点ではレーダー探知機での探知は不可なようですが、来年…または今年の後半くらいには探知が可能なモデルも出てくると思います。

なので、長期的に考えると真の脅威は誤報の切り分けが難しいMSSSの方です。

日本の警察官僚が「我々国民の為に」敢えて逃げ道を作ってくれたんですよ!(嘘です。多分自分さえよければ良いという分かり易い考えですね。)

コムテックのレーダー探知機による「LSM-310」受信動画

「LSM-310」の目撃情報が広まった直後の段階では、コムテックのレーザー探知はまだこれに対する挙動を確認出来てないというサポートからの回答を得ていますが、先日コムテックからこのような動画が公開されています。

これに伴い、同社製品のプロダクトページにはこのような表記が追加されています。

2021年3月21日時点でこの表記が入っている機種は

・ZERO 909LS/808LV/709LV/708LV/609LS/608LV/307LV

と、2019年以降に発売されている同社のレーザー探知モデルが全て該当します。

なお、「LSM-310」についてはまだその仕様が謎に包まれており、従来式の探知機で受信出来た、出来ない、と双方の情報が寄せられています。

初めまして,コムテック708LVをアマゾンで注文した翌日にこの記事をみて衝撃を受けていたものです。
早速つけてLSM-310に遭遇してどう反応するか期待していたら,早速先ほど片町交差点とと寝屋川橋東詰交差点の間で遭遇しました。ドラレコを見直してみると,レーザーの警報が作動した地点は100-130m手前でした。

つい先日に大阪府門真市の門真インター付近にて走行中レーザー取り締まりに遭遇しましたが、車に装着しているユピテルのLS10、コムテックの808LVはどちらとも反応しませんでした。

コムテックの説明を見ても「速度の測定方法が変更された場合、警報を行えなくなる可能性があります」と書かれていますので、レーダー探知機業界としても「LSM-310」の仕様が掴めていないようです。

「LSM-310」が波長を変えられるような機種であった場合には、探知できないケースも出てくる事も考えられます。

ユピテルのレーダー探知機による「LSM-310」受信動画

コムテックのに続いてユピテルからも3月26日に2019~2020年モデルの「LS310」による「LSM-310」の受信動画がアップロードされています。

こちらにもこのような但し書きがあります。

※2021年3月現在の確認内容です。 周波数帯の変更を伴う取締機の仕様変更により探知距離が短くなるか、 受信できない場合があります。

ここまでの状況を整理すると、「LSM-310」は取締りに使う波長を調整する事が可能な機種であり、「LSM-300」までで使用されていた波長も使われているが、それ以外の波長が使われる可能性もあり、その場合には既存の探知機では「探知距離が短くなる、受信できない」恐れがある。

セルスターのレーダー探知機による「LSM-310」受信動画

セルスターからは5月18日に2021年モデルの「AR-33」「GR-99L」での「LSM-310」受信動画がアップロードされています。

なお、セルスターでは他社のように将来的な「LSM-310」の取締方法の変更に伴い、レーザーが受信出来なくなる可能性に対しては言及されていません。

現時点の各社の「LSM-310」への状況をまとめるとこのようになります。

・コムテック:2021年3月時点で受信が確認出来たが、今後も100%受信できるとは言い切れない
・ユピテル:2021年3月時点で受信が確認出来たが、今後も100%受信できるとは言い切れない
・セルスター:2021年5月時点で受信が確認出来たが、今後も100%受信できるとは言い切れない

従って現時点では各社同列という事で、「LSM-310」への対応の差でおすすめモデルが変わるという事はありません。

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