読者レビュー 2カメラドライブレコーダーMAXWIN「DVR-D019」

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。 今回はLaBoon!!読者「InagakiM」様によるMAXWIN「DVR-D019」メーカー提供サンプルのモニターレビューをご紹介します。

※このレビューはみんカラに分割掲載している内容をまとめたものです。

レビュー本文

最近、前後に装着したドライブレコーダー ASUS RECO Classic Car Cam と YUPITERU DRY-mini1 の調子が悪い。

警告音が鳴ったと思ったら、それまでの録画ファイルが綺麗さっぱり消えてなくなったり、まったく録画されなくなったり……これでは肝腎なときに役に立たなくなりそうだ orz

それらは4年以上前に買ったものだし、そろそろ新しいものに換えるか。今度は前後2カメラがセットになったもので、最低でも 128GB のカードが使えるものが良い。

いくつかキーワードを指定してネットに検索を掛けてみた。そうして開いたページのひとつが LaBoon!! の記事だった。

4K超広角の2カメラバックカメラ兼用ドラレコ MAXWIN「DVR-D019」発売!
...

記事は、ドライブレコーダーに疎い自分には非常に役に立った。あと幾つか参考になりそうな記事を拾い読もうと思い、トップページへ飛んでみる。

すると、そこに MAXWIN 社製ドライブレコーダーのモニター募集があり、みんカラのパーツレビューと整備手帳を用いて記事を書くことが応募条件に含まれていた。

無償ではないがほとんどそれに近く、候補機種を検索に掛けると、その中で DVR-D019 が自分の希望する条件を満たしていそうだった。

みんカラで募集されるモニター企画には当たったことがないが、それよりは当選率も高そうだ。そう思って応募したら、忘れかけた頃に当選通知が届いた 🙂

以上の経緯より、今回のパーツレビューは普段のそれより詳細を期す必要がある。

しかし、ここでは追加する写真が記事の後方にまとめられてしまう上に、付けられるコメントは僅か50文字に制限されるなど、自由度が非常に低い。そこで、フォトギャラリーを利用し、必要に応じて補足することにした。

なお、LaBoon!! サイトに DVR-D019 について書かれた記事がある(筈な)のだが、いかなる先入観も持ちたくなかったので目を通していない。

さて、メーカーの直販と思われるネット店舗で、99パーセント割引クーポンを用いて発注すると、無事数日後にドライブレコーダーが到着した。

まず最初に、付属品が欠けていないか確認しよう……としたのだが、できなかった ^^;
添付書類は A4 より少し小さいサイズの保証書を兼ねた「操作説明書」一枚切りで、そこには付属品の一覧がなく、それらの名称も分からなかったのだ。

紙一枚であることから想像が付くかもしれないが、操作説明書に書かれてある内容は非常に簡易なもので、何をどうするとどうなるかということが、正直なところ良く分からない。

しかも、付属品はおろか、取付や配線についても一切触れられていない。

いや、別に説明なんかなくても、配線の端子形状は決まっているから繋がるところにしか繋げられないし、電源をアクセサリソケットから取るのも一目瞭然ではある。

だが、それはまた別の話であり、最低限どこに何を繋げというくらいのことは書かれてあるべきだろう(早くも☆一つ減点だ ^^;

それではと、黒い化粧箱に書かれた URL を開いてみる。

マックスウィン | MAXWIN
...

 

画面の左に並んだ Line Up メニューのドライブレコーダーには、ミラー取付型と貼付型の二つがある。

間違いなくミラー型じゃないだろうから、貼付型を選ぶ……が、ずらりと並んだドライブレコーダーの一覧に、なぜか DVR-D019 がない。

見間違えたと思い、目を皿のようにして見直した……が、やっぱりない。

戻って、まさかと思いつつミラー型の方も開いてみたが、案の定ない。

ゑえゑ、マジでか…… orz(さらに☆一つ減点せざるを得ない 🙁

今度は DVR-D019 を注文した通販商品ページを開いてみる。

まさか説明書に詳細がないとは思わず、実はちゃんと見てなかったけれど、そう云えば説明的な画像がいくつか並んでいたかもしれない。

そこでようやく、付属品の一覧を見つけた。

一部の呼称が統一されておらず気持ち悪い(後述する)が、それらの名称も判明し、簡単な配線図もあった。

なぜ、同じものを取扱説明書や MAXWIN ブランドのウェブサイトに載せないのか、甚だ疑問ではある……

本体と付属品については、前述の通りフォトギャラリーにまとめてみた。

フロントカメラ・リアカメラデザイン

ブランドロゴ、4K ULTRA HD 録画と GPS 受信機の搭載をアピールする。

筐体の大きさは、おおよそ幅 74 mm × 高さ 66 mm × 奥行(レンズ部) 33 mm くらい。

ディスプレイは 2.35 インチ相当。下端に並ぶボタンは、左から――

M:メニュー(長押し:モード切替)
△:アップ(長押し:録音オン/オフ)
▲:緊急ロック(長押し: WiFi オン/オフ)
▽:ダウン(2カメラ時は表示切替)
OK:確定

AV 端子には、リアカメラからの映像信号を入力する。

頭部が前方に張り出しているのは、そこに GPS 信号のアンテナを内蔵しているためだろう

ホルダーを横方向にスライドさせて脱着するブラケットを持ち、シリアルナンバーのステッカーが貼り付けられている。

左側には microSD スロットと電源ボタンを備える。カードは micrsoSDHC 規格 128GB 対応、Class10 推奨。

電源ボタンは、操作説明書には電源オン状態の長押しで電源オフ、電源接続状態の長押しで電源オン
と書かれてあるが、試してみたところ後者の動作が異なった。

今回モニターする個体では、電源接続状態の有無にかかわらず、短押しで電源オンとなった。仕様が変更になったのか、それとも記載の誤りなのかは不明。

なお、既に起動している状態での短押しは、ディスプレイのオン/オフ切り替えとなる。

右側には、miniUSB Mini-B 端子と HDMI C (Mini) 出力端子を備える。

USB 接続は、メニューからデフォルトの充電モードから UVC モードやストレージモードに変更できる。

操作説明書に記載されていない R ボタンを備える。それが頭文字だとして、想像が付くのは Reset くらいか。

後から気が付いたのだが、リアカメラに接続ケーブル(後方用)が最初から繋がった状態だった。このケーブルの長さは、実測で 5.35 メートルくらい。

また、接続部から分岐する赤リード線は、バック連動機能用でリバースギア信号線を結線する。

しかし、我が HA36 アルトに限らず、ほとんどのクルマのリバースギア信号線はダッシュボードのカーナビ/オーディオユニットの裏側にあると思われるのに対し、赤リード線は僅か 1.1 メートルくらいしかなく届かない。

接続には延長加工が必要になる。

リアカメラには、レンズのカバーと両面テープのスペアが一枚付属する。

カメラは、どちらを上にして付けたら良いのか、外観からは判断できない。そもそも、カメラに上下があるのか、ひょっとしたらそれは勝手に判断してくれるのか、素朴な疑問ではあったが、やはり操作説明書には一切が記載されていなかった。

実際に接続して確認するしかない。

その他付属品

アクセサリソケット用の電源プラグ。

背面には USB ポートを備えている。

ケーブルの長さは、実測で 1.45 メートルくらいと短く、バック連動用の赤リード線は付属しない。

miniUSB Mini-B タイプのケーブル。

スペアの両面テープが一枚付属する。

ダイヤルを時計回りに回してロックする。

フロントカメラ吸盤式ホルダー吸盤面

ホルダーの角度調整機構は、水平角(左右方向)が無段階調整なのに対し、仰俯角は 15 度刻みと粗く、フロントガラスの傾斜角度によっては好みの角度を得られないだろう。

操作説明書、取付工具キット

本体フロントカメラの使用方法とスペック、WiFi 接続とバック連動機能についての簡易な説明書。

裏面も含め、付属品や取付方法については一切触れられていない。

PC 用 GPS データ再生ソフト、トラブルシュート、注意書きと保証書。

内装トリムのリムーバーと、配線固定用の貼り付けブラケットが付属。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

化粧箱

付属品のスペアの両面テープと取付工具セットはありがたい。合わせて☆ひとつ加点しよう 🙂

あらためて、通販商品ページの機能説明を眺めてみる。

・4K 3840×2160 pixel 超高画質録画(フロントカメラ)
・Sony IMX323 センサー搭載 Full HD 録画(リアカメラ)
・GPS 搭載(位置時刻情報記録再生)
・LED 信号対応
・WDR 対応
・Gセンサー搭載(衝撃検知録画)
・モーションセンサー搭載(動体検知録画)
・タイムプラス録画
・バック連動対応
・WiFi 搭載(スマートフォン連携)

機能的には十分だ。

DVR-D019 の最大のセールスポイントであろうフロントカメラ 4K 映像と、暗視に強いと謳われたリアカメラ映像については、実際に映像を見てから再レビューする後編に譲る。

WiFi 機能も同様で、これらは非常に楽しみだ。

そして GPS の搭載は、ドライブレコーダーに必須だと考えている。

20年近く前から GPS 専用端末を持ち歩いており、誤差数メートルの現在位置と正確な時刻を記録可能とするそれは、何らかのアクシデントが起きてドライブレコーダー映像が必要となったとき、非常に役に立つものだと知っている。

 

LED 信号への対応、Gセンサーによる衝撃検知録画、モーションセンサーによる駐車時の動体検知録画については、いまさら何かを云う必要はあるまい。

タイムプラス録画機能は、通常 30 フレーム毎秒 (fps) で録画するところを駐車時に 1 または 2 または 5 fps で録画する機能だ。

動体検知やタイムプラスの駐車監視機能には、電源が常時供給されている必要があるため、付属のシガーアダプタでは機能しない。

別途常時電源供給ケーブルを購入する必要がある。

実は本体と一緒に入手しているのだが、一晩中クルマの通行がある都道に面した我が家の駐車場では、これら機能を有効にすると、バッテリーの消耗が激しくなる(寿命を縮める)と予想されるため使用しない。

また、リバースギア信号線と結線することで、本体フロントカメラ背面のディスプレイにリアカメラの映像を映し出すと云うバック連動機能だが、DVR-D019 に付属するリアカメラ接続ケーブルの信号線が短く、結線には追加のリード線とその加工が必要となる。

連動させるとバック時に補助線が表示されるそうだが、おそらくは ASUS RECO Classic Car Cam の車線逸脱警告機能がそうだったように、実用になるレベルとするには相当に厳密な位置調整が必要になると思われる。

自分のクルマにはバックカメラが装着されていることもあり、この機能も使用しない。

 

操作説明書でもそうなのだが、前述の商品ページで統一されていない呼称とは、サブのカメラがリアカメラと表記されていたり、バックカメラと表記されていたりすることだ。

正直どっちでも良いっちゃそうなんだが、この用語の揺れは詰まらない混乱を招くだけだと思うので、どちらかにきっちり統一していただきたい(また☆一つ減点

個人的には、ギアをリバースに入れたときセンターコンソール上のモニターに映るのがバックカメラで、後方を常に録画するためのカメラは、リアカメラと呼ぶほうが相応しいと思う。

ここではそれで統一した。

 

本体と付属品、それらの機能を一通り確認したので、これで取付に掛かれる。

そこで問題になったのが、二つ付属するリアカメラ用の接続ケーブルだ。

短い方が室内用、長い方が後方用とされており、長い後方用にだけバック連動用の赤リード線がある。

先述の通りバック連動機能は使わないので、リアウィンドウまで届く長さがあるのなら、リード線を処理する必要のない短い室内用を使いたい。

ところが、オプションのリアカメラ延長ケーブルが9メートルや15メートルと見出しに大きく書かれているにも関わらず、標準付属のこれら2本のケーブルについては、操作説明書はもちろん商品ページにも長さがいくつなのか見つけられなかった。

この情報がなくては、延長ケーブルを買う必要があるかどうかの判断もできないと思うのだが……(またまた☆一つ減点

ざっくり計測してみたところ、室内用が約 1.45 メートル、後方用が約 5.35 メートルだった。残念ながら室内用の短さでは、アルトでもリアウィンドウまでは届かない。

※取付編(整備手帳)経由で後編(再レビュー)に続く ^^;

#ここまでで、☆四つ減点、☆一つ加点、後編で挽回できるのか…… ^^;

ドライブレコーダー 前後 カメラ 4K 800万画素 前後同時録画 2カメラ GPS リアカメラ SONYセンサー WDR ナイトビジョン タイムラプス バック連動 WiFi Gセンサー DVR-D019
マックスウィン(Maxwin)

続きはこちらで随時更新しています。

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