こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
2015年以前の日本のドラレコ黎明期には韓国メーカーと台湾メーカーの製品が人気上位だった時期がありましたが、当時のトランセンドは台湾メーカーとしてパパゴと人気を二分していたと記憶しています。
2016年以降は日本の大手メーカーがドラレコ業界に積極的に参入して来た事で、韓国・台湾メーカーの製品は急激にシェアを落とし、新製品の発表の頻度も下がっていた事から、トランセンドは私にとっては過去に人になりつつあったのですが、そんなトランセンドから久しぶりに新モデル「DrivePro 620」が発表されました。
「DrivePro 620」のスペックと特徴
「DrivePro 620」のスペックはこちらの表の通りです。
DrivePro 620 |
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21.0?発売 |
フロント:1920×1080/60fps リア:1920×1080/60fps |
録画視野角 フロント:対角140° リア:対角140° |
LED信号対応不明 |
microSD付属32GB×2/最大256GB×2 |
GPS内蔵 |
WiFi |
フロント電源ケーブル4m リア電源ケーブル8m |
駐車監視モード |
常時録画+衝撃録画/自動起動 |
専用ケーブル?? |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
「DrivePro 620」のデザインは同社の従来型の製品となんら変わるところはなく、2.4型液晶筐体と吸盤マウントの組み合わせでお世辞にもスタイリッシュとは言えない旧態依然の過去の遺物と言った印象を受けてしまいますが…
中身はしっかり進化しているようで、他社製品と比較した際の主なセールスポイントは以下の3つとなっています。
・前後STARVISセンサーでFHD/60fps録画
・前後独立筐体でそれぞれ256GBのmicroSDカードに対応
・前後カメラはケーブルでの接続はなく、フロント→リアの無線制御
要は前後カメラを有線接続せずに独立させる事でフロントカメラに掛かる負荷を下げて60fpsの高フレームレートでの録画と256GB×2の大容量カードに対応させたという事になりますね。
トランセンドのドラレコはHDR補正には対応しておらず、フレームレートも30/60fpsと西日本のLED信号には対応していないように見受けられますので、本製品は60fpsでの美麗な映像を撮影したいという目的、つまりは趣味用途向けの製品と言えそうです。
似たようなコンセプトであればVIOFOなどから2.5K/60fpsのモデルも出ていますので、このタイミングで出てくる製品としては中途半端な感はありますね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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