こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
アルパインの「DMR-M01R」は、1fps/2fpsのタイムラプス衝撃検知、衝撃検知による駐車監視モードに対応している純正交換式のスマートミラーです。
従前から致命的な不具合が多く発生している製品ですが、ブランドの知名度は高い為、この製品での駐車監視を検討されているユーザーも多いと考えられますので、この記事では「DMR-M01R」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。
※記事内で解説しますが、この製品の駐車監視モードの仕様は微妙です。(しかもアルパインサポートのレスポンスが悪すぎて、不具合なのか仕様なのか分からない部分あり)
「DMR-M01R」の駐車監視モードの仕組み
「DMR-M01R」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると自動で予め設定しておいたこちらの録画モードに切り替わるものです。
全てのモードが、衝撃を検知した時だけその前後の映像を録画する録画方式です。
なので、ある程度の大きな衝撃が加わらなないと検知されません。このような事情から当て逃げはともかくイタズラ対策としては微妙です。
また、衝撃検知の前後20~30秒程度の録画時間は、当て逃げ対策としても充分ではないケースも考えられます。
従ってLaBoon!!では「DMR-M01R」で駐車監視を行う際には、タイムラプス1をおすすめしています。
※こちらで試した限りでは、衝撃を検知しなかった時でも、駐車監視モードに入った直後と、駐車監視モードを終了する直前の動画は保存されていました。(それ以外の動画は保存されず)
「DMR-M01R」の駐車監視モードを使う為に必要な手順
「DMR-M01R」で駐車監視モードを使用する為には、付属の黄・赤・黒の駐車監視用3芯ケーブルを説明書の指定通りに車両に繋ぐ必要があります。
このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。
それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。
ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。
3芯ケーブルの取り付け方法
このケーブルの根元は黄・赤・黒の3色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。
このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。
駐車監視の設定項目
「DMR-M01R」には、録画方式以外にもいくつかの駐車監視に関する設定項目があります。
ONに設定しておくとエンジンがOFFになると自動で駐車監視モードに移行し、エンジンがONになると駐車監視を終了し、走行時の録画モードに戻ります。
自宅の駐車場などではエンジンをOFFにする前にこのボタンを長押しして電源を落とす必要があります。
このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。
この操作を忘れてしまいそうな方は、駐車監視の設定をOFFにしておき、外出先で駐車監視が必要な時に先ほどの『かんたんスイッチ』を長押しする事で一度だけ駐車監視を行う事が出来る状態になります。
その都度『かんたんスイッチ』での操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。
「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「DMR-M01R」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。
こちらは車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。
通常の場合には11.8V設定でもそうそうバッテリーが上がる事はないですが、車種や環境次第では11.8Vのカットオフ電圧でバッテリーが上がったとの報告もぼちぼちあります。
バッテリーの寿命が気になる方は、12.2Vに設定した方が良いでしょう。
高い電圧でカットオフすると駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。
「DMR-M01R」では駐車監視の際の衝撃感度を3段階で調整する事が出来ます。
最高感度でテストしたところ、ドアの開閉で衝撃を検知しませんでした。この機種の録画は衝撃検知だけなので、システム全体としてかなり微妙に感じました。
※アルパインは韓国のTHINKWAREのOEMで駐車監視に特化したドラレコも販売していますが、社内的にこれらの機能の有用性やユーザーのニーズが全く理解されていないように感じました。
駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視
次に「DMR-M01R」の消費電力ですが、おすすめの駐車監視モード設定である2fpsのタイムラプス衝撃検知モードでは6W程度でした。
ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。
型番 | B6A | B12A | B40A |
---|---|---|---|
容量 | 76Wh | 153Wh | 422Wh |
駆動時間 | 11.4時間 | 22.8時間 | 63時間 |
満充電 | 50分 | 100分 | 150分 |
iCELLと「DMR-M01R」との取り付け方法はこちらの3芯ケーブルパターンです。
まとめ
以上、「DMR-M01R」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。
「DMR-M01R」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。
コメント
最近このドラレコを購入したのですが、駐車監視の仕組みがよく分かりませんでした。
この記事を読んでスッキリしました。
これからはタイムプラス1の設定で、自宅の駐車ではミラーの電源を消して使うようにします。
ざわ様
この仕様、常時録画と謳うべきものではないので、何かの不具合かと思い、1か月前にこのような質問をアルパインサポートに送信しています。
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DMR-M01Rの駐車監視の挙動
こちらの手元にあるDMR-M01Rでは以下のような駐車監視の挙動を示しています。(駐車監視モードの録画方式は常時録画を選択)
1)ACCが遮断されてから30秒間は、走行時の常時録画を継続(ファイルはNORMALフォルダに保存)
2)1)が終わると5秒の欠損時間を挟んで30秒間の駐車監視録画が行われる(ファイルはPARKINGフォルダに保存)
3)その後、再度ACCが通電されるまでの録画は、衝撃を検知した際だけに行われます。
4)ACCを再度通電させると、その時間帯を含む30秒間の駐車監視録画が行われる(ファイルはPARKINGフォルダに保存)
5)この仕様は、一般的には常時録画ではなく、衝撃録画と呼ばれるものですが、DMR-M01Rの常時録画はこのような仕様なのでしょうか?
6)タイムラプスモードにおいても、同じような挙動が認められましたが、こちも常に録画を継続する仕様ではないのでしょうか?
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まだ回答ナシです、酷いレスポンスの悪さですね。
https://car-accessory-news.com/driverecorder-qc/#toc8