※2018年3月20日~「ZDR-014」を使用してのテスト結果を追記しました。

データシステム車載センサースイッチコントローラー「SWC295Ⅱ」について、大分前から気になってはいたのですが、長時間の駐車監視についての質問が増えてきた為、外部電源「UPS300」と組み合わせてのドラレコ駆動テストを実施する事にしました。

「SWC295Ⅱ」とは?

そもそも「SWC295Ⅱ」となんなのか…と思われるかも知れませんが、これはドップラーセンサーで動体検知を行い、ドラレコに電流を流すユニット一式です。

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良く似たものではコムテックの駐車監視ケーブルユニットの「HDROP-05」がありますが、これは微電流でユニット内のGセンサーを待機させて、衝撃を検知するとドラレコ側に電流を開放して常時録画をさせるアイテムです。

「HDROP-05」を使用するメリットは、駐車監視モードのないドラレコで駐車監視を行える点、電力の消費が少ない為、バッテリーに負荷を掛けない点が挙げられます。

ただし、デメリットも存在し、仮に当て逃げに遭った場合には、ゴツンとやられてからの電流開放→ドラレコの起動動作→起動と言う流れになる為、起動がもっとも早いコムテックの「ZDR012/014」でも、衝突から2秒程度が過ぎてからの録画になってしまいます。

 

一方で「SWC295Ⅱ」の方は、微電流で最大射程3mのドップラーセンサーを駆動させ、センサーが動体を検知するとドラレコ側にも電流を開放するというものです。

「HDROP-05」との大きな違いは、センサーが動体か衝撃かという部分になりますが、ドップラーセンサーによる動体検知の場合には、センサーの射程距離とドラレコの起動に掛かる時間次第では衝突前からの録画が可能になります。

消費電力はセンサー1個の使用で23mA/12Vですので、一般的なドラレコの150mA/12Vに対しては1/6~1/7程度になり、バッテリーへの負荷は小さくなりますし、外部電源を使用する前提であれば待機&駆動時間が大幅に伸びる事が期待できます。

「SWC295Ⅱ」の監視の仕組み

「SWC295Ⅱ」の電力供給の仕組みは一般的なスイッチコントローラーと大して変わらないのでそこまで複雑ではないのですが、ACCの通電状態とドアのロック・アンロックの状態に合わせてセンサーのオンオフを行う為、配線が結構ややこしくなっています。

「SWC295Ⅱ」のセット構成は、以下の写真の通り、①スイッチコントローラー、②ドップラーセンサー、③ドラレコ用シガーソケット、④電源ケーブル、⑤エレタップ類、となります。

一応、ドップラーセンサーは追加が可能で、付属するものを合わせて合計4つまで接続できますが、増設するとセンサー駆動中の消費電力が上がりますので、省電力性が落ちます。

「SWC295Ⅱ」の基本動作

「SWC295Ⅱ」の基本動作は以下の表の通りとなります。

ロック/アンロックACCオンACCオフ
ロック状態センサーオフドラレコ常時オンセンサーオンドラレコはセンサーに依存
アンロック状態センサーオフドラレコはセンサーに依存だが、センサーがオフなので起動しない

ACCオンの時にはロックの状態に関わらずドラレコが駆動します。(センサーは駆動していません)

ACCをオフにするとドラレコもセンサーも電源オフの状態なり、スイッチコントローラーユニットだけが起きている状態かと思います。

この状態でリモコンキーでドアのロックを行うとセンサーが起動し、電波を飛ばして動体検知を開始します。

検出範囲は最大3m、水平70°で垂直30°になります。

「SWC295Ⅱ」の設定項目

スイッチコントローラーユニットの設定項目には、①感度、②電流供給時間、③カットオフ電圧、④降雨誤反応オン/オフの4つがあります。

感度については、①コントローラーの背面のネジを右に回すと上昇、②左に回すと低下します。

電流の供給時間は前面のディップスイッチで行い、20/30/50/60秒から選択する事が出来ます。

電源の供給中にさらに動体を検知した場合には、追加で30秒の延長を行い、延長は最大で20回まで繰り返されます。

ただし、延長の追加判定があるのは予定された終了時間手前12秒間ですので、開始直後に動体を検知しても延長はされません。(無駄な電力消費を抑える為にセンサー部が寝ている為)

20秒に設定していれば、開始から8秒間は延長判定がなく、8秒以降に(8秒を超えるとセンサーが目を覚まします)更に検知をした場合には、その時点から30秒の延長を行います。

30秒の延長が開始されると再びセンサーが寝てしまいますので、18秒目までは検知を行いません。

それ以降にセンサーが目を覚まして、残りの12秒間に検知を行うと再度そこから30秒の時間が追加されるという具合です。

 

③カットオフ電圧、④降雨誤反応オン/オフついても同様にディップスイッチでの設定となり、電圧は11.2V/12.0Vのいずれかを選択します。

なお、電流カットオフとは言っても、センサーが寝ているだけでコントローラーユニットは起きていますので、あまりにも長時間放置するとかなりの高確率でバッテリーが上がるのではないかと思います。

「SWC295Ⅱ」の取り付け

「SWC295Ⅱ」は本来車の常時電源とACC電源から駆動電源を確保し、ロック線・アンロック線から信号を拾ってセンサーの駆動・待機命令を出す為、取り付けはかなり面倒です。

詳しくない人はドラレコなどの取り付け店舗に頼んだ方が良いと思いますが、「UPS300」などの12V出力の外部電源を使用すれば比較的簡単に取り付けが可能で、バッテリー上がりの危険を回避する事が出来ます。

 

 

接続方法は説明書を見てもらった方が理解し易いかと思います。

■ SWC295Ⅱ 取扱説明書

コントローラー背面に挿すハーネスからは7本の銅線が生えていますので、以下のように接続します。

 

ドラレコ側の赤(+)と黒(-)の線はキボシ処理がしてありますので簡単に接続できます。

本来は車両側には赤(ACC)、黄(常時電源)、黒(アース)、青(ロック信号)、緑(アンロック信号)に接続します。(こちらはキボシ処理なしなので電工ペンチとキボシ端子が必要)

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今回は「UPS300」を使用する為、車両とは一切接続せず、以下のような配線とします。(「UPS300」はシガーソケットから電源を取ります)

【概要図】

1⃣赤(ACC)~「UPS300」のパススルー側の+線に接続

2⃣黄(常時電源)「UPS300」のバックアップ側の+線に接続

3⃣黒(アース)~「UPS300」のバックアップ側の-線に接続

※説明書にはロック・アンロック信号線が見つからない時の対処法として、汎用スイッチを使用する方法が記載されていますので、その方法に準じます。

4⃣青(ロック信号)~エーモスイッチに接続

5⃣緑(アンロック信号)~エーモスイッチに接続

6⃣追加で一本配線が必要~エーモスイッチと「UPS300」のパススルー側の-線を接続(上図のボディアースの役割)

※「UPS300」のマイナス側は車のボディアースと同様に「UPS300」の内部で全て繋がっている為、バックアップ側とパススルー側の-線を入れ替えても問題はない。

なお、「UPS300」からの配線の取り出しには以下のエーモンのプラグを2つ使用します。

エーモン 電源プラグ DC12V/24V60W以下 0.5sqコード仕様 1536
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スイッチは以下の物を使用しました。(ON-OFF-ON)

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【エーモンプラグとの接続例】

【エーモンスイッチとの接続例】

【スイッチコントローラーの+-切り替えは-側】

【UPS300のポート使用例】

スイッチとの接続部分には平型端子を使用します。(上述の電工セットに含まれているようです)

また、スイッチのアースと「UPS300」のパススルー側の-線を接続する銅線が別途必要になります。

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普段こう言ったものを使用する機会がないなら「SWC295Ⅱ」のアース線を切って使用しても良いかと思います。

「SWC295Ⅱ」の運用手順

上記の接続方法で「SWC295Ⅱ」を運用する手順は以下の通りとなります。

駐車監視を行う設定をベースとして考える場合

駐車中はほぼ100%駐車監視を行う場合の運用手順は以下の通りです。

1⃣「UPS300」のバックアップ出力のスイッチは常にオンにしておく

2⃣エンジンオンで自動的にドライブレコーダーに給電が開始される(センサー部は停止している)

3⃣エンジンオフでドライブレコーダーへの給電は停止され、センサー部も停止しており、「SWC295Ⅱ」のスイッチコントローラー部だけ「UPS300」のバックアップ電源から通電している

4⃣エーモンスイッチを「ロック側」に通電させた後、オフの位置に戻す(ドアのロック時に一瞬だけロック信号を送るのと同じ)

※「SWC295Ⅱ」の説明書には以下のような図がありますが、エーモンのスイッチだと、通電するケーブルとレバーのの位置関係は説明書とは逆になります。

【レバーと対角線のケーブルが通電する】

 

5⃣ドップラーセンサー部のLEDが20秒間点灯しっぱなしになる(待機状態でまだ監視はしていない)

6⃣ドップラーセンサー部のLEDがゆっくりとした点滅状態になり、監視が開始される

7⃣動体を検知すると指定時間だけドライブレコーダーに給電を行う

8⃣エンジンをオンにすると監視が終了し、ドライブレコーダーに常時給電を行う

※エンジンオフの状態で監視を中断する場合には、エーモンのスイッチをアンロック側に動かし、OFFの位置に戻す

駐車監視をわない設定をベースとして考える場合

駐車監視を時々しか行わない場合の運用手順は以下の通りです。(上記に対する追加手順のみ記載します)

1⃣「UPS300」のバックアップ出力のスイッチは常にオフにしておく

2⃣エンジンオフの前、または後に「UPS300」のバックアップ出力のスイッチをオンにする

3⃣エンジンオンの前、または後に「UPS300」のバックアップ出力のスイッチをオフにする

※この場合には手順が多くなりますので結構面倒かも知れませんね

「UPS300」のバックアップスイッチと監視が連動するのがベストですが、ドラレコも合わせて「社外品」+「社外品」+「社外品」の組み合わせなのである程度は仕方ないのかと…。

感度デフォルト設定でコムテック「ZDR-014」で監視テストを実施

まだじっくりとテストした訳ではないのですが、デフォルトの感度設定で(もしかしたら個体差があるかも知れないが)、ベストに近い距離で通電が開始されています。

通り過ぎる車は映りませんが、車庫入れを想定しているなら衝突前には映るタイミングがと思います。

厳正なテストを行った結果、動作が気まぐれな気がしてきました。

なお、操作方法と仕様には追記があり、ドップラーセンサーは常時監視ではなくLEDが点灯している間だけの間欠動作となります。

デフォルト設定では、1.5秒点灯→4.5秒休止→1.5秒点灯の繰り返しになりますが、監視動作中にロック側に再度スイッチを入れてOFFに戻す動作を行うと、休止時間が3秒→、もう一度操作で1.5秒になります。

また、感度の設定についてはデフォルトがMAX状態でした。

センサーの位置はダッシュボードの先端中央辺りです。

テストに関しては通電時間20秒・間欠動作1.5秒ごと、感度はMAXで行っています。

動画を見て頂くと分かると思いますが、センサーが動体を検知し易いのは車よりも人の動きです。

 

カラーコーンを設置してぶつかるギリギリまで車を寄せても動体を検知しない事が多く、人の動きにはそれなりに反応しています。

この位置からぶつかるギリギリまで車を寄せても全く反応しませんでした…。

おそらくこの状態だとセンサーを複数設置したところで結果は変わらないかと思います。

因みに…ですが、データシステムさんの商品ページには、「ドラレコを防犯カメラ化」と謳われているのですが、確かに人の動きには結構反応してくれるため、車上荒らしを除くイタズラ対策としては使えるのかも知れません。

ただし、車の動きには反応しにくい(と言うよりも移動速度の問題かと思いますが、車庫入れだと普通は速度を落としますから)為、当て逃げ対策としてはかなり微妙であると言う結論となりますね…残念ながら。

一応、同社のドラレコ「DVR3000」と「SWC295Ⅱ」を併用すると駐車監視が可能ですと記載があるのですが、駐車監視=イタズラ対策という意味合いで使われているのでしょう。

…という訳で残念ですが、「SWC295Ⅱ」を使用しての当て逃げ対策を含む駐車監視実験は失敗に終わりました。

(編集長 Omi)

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