※2021年11月24日更新：最新の情勢に合わせて内容を見直しました。
こんにちは！ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
セルスターは国内生産による３年保証をセールスポイントにしているレーダー探知機・ドライブレコーダーメーカーです。
ドラレコ・レーダー探知機に関しては、トヨタ系列の部品会社に製品をOEM供給している関係もあり、コムテック・ユピテルなどと比べるとハードウェアの性能・機能よりも、年配のユーザーを意識してか、操作性や運用の利便性を重視した作りになっているモデルが多いのが特徴となっています。
この記事では同社のドライブレコーダーのうち、リアガラスにリアカメラを貼り付ける２カメラ対応の製品をご紹介します。
１カメラタイプ、360°タイプに関しては別途以下記事にて解説していますので、そちらをご参照下さい。
最上位の高解像度モデル「CS-92WQH」
「CS-92WQH」は2021年６月に発売されたセルスターの箱型２カメラドライブレコーダーの最上位モデルです。
前後にSONYの500万画素のSTARVIS対応イメージセンサー「IMX335」を採用しており、「2560×1440」の高解像度録画を行う事で、フルハイビジョンモデルとは一線を画したナンバー認識精度を誇っています。
また、高解像度のセンサーは精細感の高い映像を記録する用途には向いていますが、光を取り込む能力が低解像度センサーよりも劣る為、夜間の映像が暗くなりがちです。
ところが「CS-92WQH」では、同社のドライブレコーダーの中では過去最高のチューニングレベルを誇っており、夜間の明るさの面でも一般的なドライブレコーダーのそれを上回る万能型モデルと言えるでしょう。
その他、タッチパネル操作に対応した親切設計も本機の特徴の一つとなっています。
競合モデルはユピテルの4Ｋ+フルハイビジョンリアカメラの２カメラモデル、「Y-4K」となります。
暗視特化型の「CS-91FH」
「CS-91FH」は前述の「CS-92WQH」が発売される前までの同社の２カメラ最上位モデルでした。
本機は前後とも200万画素のフルハイビジョンではあるものの、全てのドライブレコーダーの中で最も明るさに優れた、SONYの夜間特化型イメージセンサー「IMX327」を前後に搭載しています。
カメラ類に詳しくない方は「画素数が多い＝高画質」と捉えてしまいがちですが、一般的なカメラ類以上にドライブレコーダーの場合には「画素数」よりも「明るさの表現能力」が画質の良し悪しに反映され易くなります。
※画素数が増えると明るさの表現能力は落ちます。
ドライブレコーダーにとって最も重要な要素である「明るさの表現能力」が、ドラレコに使用されているイメージセンサーの中で最も高いと考えられるのが本機に搭載されているSTARVIS対応の最新センサー「IMX327」です。
「IMX327」の夜間画質は、白飛びに弱い部分も見受けられるものの、暗視能力は最強と言える高さの暗視特化モデルと言えそうです。
その他、タッチパネル操作に対応した親切設計も本機の特徴の一つとなっています。
スタンダードクラスの２カメラドラレコ「CS-32FH」
ここまでにご紹介した２機種は、いずれもSONYの夜間特化型STARVISセンサーを搭載し、それぞれがナンバー認識精度と夜間の明るさに特化しつつ、全体のバランスもある程度取れた万能型と言えますが、スタンダードクラスの「CS-32FH」では少々事情が異なります。
本機のイメージセンサーは、ドラレコとしては4～5年に渡って使われ続けてきた、STARVISには対応しない「IMX323」センサーです。
従って画質面ではこれと言った特徴はないと考えられ、他社の同クラスの製品と比べた場合にはタッチパネル操作に対応している点が唯一のセールスポイントになる上、価格も高めです。
従ってセルスターの２カメラドライブレコーダーを検討するのであれば、本機ではなく「CS-92WQH」「CS-91FH」のいずれかをおすすめします。
まとめ
以上、セルスターの２カメラドライブレコーダー３機種についてご紹介しました。
セルスターのドラレコでは上位の「CS-92WQH」「CS-91FH」をおすすめしますが、この辺りの機種には他社からも競合モデルが発売されていますので、これらの製品と比較した上でのご購入をおすすめします。
コメント