車載ガジェット類のHDMI接続方法のまとめ

HDMIはAV機器類をデジタル接続しRCAなどのコンポジットアナログ接続とは異なり、理論上は一切の画質・音質の劣化を起こさない通信規格です。

ここ10年間で販売されているテレビやモニターるなどには標準でHDMIポートが装備されていますし、至極一般的な通信規格ではあるものの、何故か何故かカーナビなどの車載ガジェット類では全く一般的では無く、逆に最近の流れではコストを抑える為にHDMIポートを外しに掛かってるモデルもちらほら…。

確かにカーナビにHDMIポートが必要なユーザはごく一部に限られてはいるものの、「カーナビにスマホの画面をミラーリング出力したい」という需要は確実に増えているのは間違いなさそうです。

このような背景がありHDMI接続は段々と敷居が上がりつつあると感じますが、この記事では車載ガジェット類をHDMI接続する場合の機器の組み合わせと接続方法や使い方などについてご紹介します。

HDMI接続に対応している車載ガジェット

HDMI接続に対応している車載ガジェット類としては以下のような製品が挙げらます。

・カーナビやカーオーディオ(機種による)

・リアモニター(機種による)

・ブルーレイプレイヤー

・スマートフォン(機種による)

「HDMI+車」などのキーワードでこの記事に辿り着いた方は、おそらくHDMI画質で①カーナビやカーオーディオの映像をリアモニターで視聴したい、または②カーナビでブルーレイプレイヤーの映像を視聴したい、更に③ブルーレイプレイヤーでカーナビに入力した映像をリアモニターでも視聴したいと考えている方が多いと思います。

従ってこの記事では上記①②③の接続方法について解説しますので、スマホとのHDMI接続については以下記事をご参照下さい。

カーナビでミラーリングする方法のまとめ
...

何れのケースにおいてもカーナビ自体がHDMIの出入力に対応している必要がありますので、まずはカーナビの仕様を確認しましょう。

カーナビのHDMIポートの確認方法と対応条件

カーナビの背面にHDMIポートが装備されているかどうかを調べるには、メーカーの取付説明書を参照します。

こちらで最新モデルを調べた限りでは以下の通りでした。(イクリプスは非対応)

◆HDMI入力ポートのみを搭載しているモデル

・パイオニア楽ナビ~最上位の「AVIC-900系」のみ

・ケンウッド2DINオーディオ「DPV-7000」

 

◆HDMI出力ポートのみを搭載しているモデル

・ケンウッド彩速ナビ~最上位の「M900系」のみ

 

◆HDMI入力・出力ポートの両方を搭載しているモデル

パイオニアサイバーナビ~全機種

・パナソニック美優ナビ~ブルーレイ搭載の「CN-RX系」、最上位の「CN-F1XVD」

アルパイン~全機種

※念の為、各メーカーの仕様表や取付説明書を参照して下さい。

■ パイオニアカーナビ取扱説明書

■ パナソニックカーナビ取扱説明書

■ ケンウッドカーナビ取扱説明書

■ アルパイン仕様表

カーナビの映像をリアモニターでも視聴

カーナビの映像をリアモニターにHDMI出力したいというだけであれば、カーナビ裏にHDMI出力ポートが搭載され、リアモニターがHDMI入力に対応しているだけでOKです。

カーナビ側は以下の機種で可能となります。

・ケンウッド彩速ナビ~最上位の「M900系」のみ

パイオニアサイバーナビ~全機種

・パナソニック美優ナビ~ブルーレイ搭載の「CN-RX系」、最上位の「CN-F1XVD」

アルパイン~全機種

接続方法についてはケンウッドの「M900系」の事例では以下の通りとなります。

HDMIケーブルは専用品はないようで、市販の物を使えと書いてありますね。(旧モデルでは入力用だったので専用品が指定されていたが、リアモニターと接続するには長さが足りない)

HDMIケーブルの端子周辺のサイズは記載されていない事が多いですので、5m程度の長さでなるべく端子回りがコンパクトなモノを選べって事ですね。

ブルーレイプレイヤーの映像をカーナビで視聴

ブルーレイプレイヤーの映像をカーナビで視聴するには、プレイヤーがHDM出力に対応しつつ、カーナビ側はHDMI入力ポートを搭載している事が条件になります。(パナソニックの場合にはカーナビにブルーレイドライブ搭載)

接続方法については楽ナビ「AVIC-900系」の場合には4⃣のポートに両側がスタンダードなHDMIケーブル「CD-HM051」などを挿し込み、反対側をブルーレイプレイヤーと接続します。

ブルーレイプレイヤーでカーナビに入力した映像をリアモニターでも視聴

このケースではカーナビ、ブルーレイプレイヤー、リアモニターの全てがHDMI対応品である事が条件となり、カーナビにはHDMI入力、出力の2つのポートが必要です。

※パナソニックの場合にはカーナビにブルーレイドライブ搭載

◆HDMI入力・出力ポートの両方を搭載しているモデル

パイオニアサイバーナビ~全機種

・パナソニック美優ナビ~ブルーレイ搭載の「CN-RX系」、最上位の「CN-F1XVD」

アルパイン~全機種

接続方法についてはサイバーナビの事例だと以下の5⃣のポートに専用OPの「CD-HM021」のmicroHDMI端子を挿し込み、反対側はブルーレイプレイヤーと接続、リアモニターとは6⃣のポートを使用して両側がスタンダードなHDMIケーブル「CD-HM051」を使用して接続します。

パナソニックの場合にはブルーレイの映像をリアモニターに出力する為には専用OPケーブルの「CA-LND500D」を使用するだけでOKです。

まとめ

以上、車載のガジェット類のHDMIによるデジタル接続の方法についてご紹介しました。

出力・入力と2つのポートを搭載しているカーナビであれば、スマホのミラーリング映像を後席モニターに表示する事も可能になりますので興味のある方はお試し下さい。

カーナビでミラーリングする方法のまとめ
...
30系アルファード リアモニターの取り付け方法
...

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

コメント

タイトルとURLをコピーしました