「DRV-R40W」ケンウッドからコンパクトなエントリードラレコ発表

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。

ケンウッドから、前後2カメラ対応のドライブレコーダー DRV-R40W が発表されました。

前後同時録画と駐車監視に対応しつつ、構成はかなりシンプル。

ここ数年のドライブレコーダー市場の流れを、そのまま形にしたようなモデルです。

ここ2〜3年のドラレコは、「高画質」「多機能」を競うフェーズをすでに終え、シンプル・廉価・割り切りが明確なキーワードになっています。

「DRV-R40W」もその例外ではなく、スペック表や構成を見ても、“盛らないこと”を前提に作られているのが分かります。

本体はコンパクトで、液晶は2.23V型と最近のモデルとしては小さめ。

前後録画と駐車監視という最低限の機能だけを残し、操作性や表示の快適さは割り切った設計です。

「DRV-R40W」のスペックと特徴

「DRV-R40W」のスペックは以下の表の通りです。

DRV-MR40W
26.01発売
フロント:1920×1080/27.5fps
リア:1920×1080/27.5fps
LED信号対応
フロント録画視野角:水平111°
リア録画視野角:水平111°
microSD付属32GB/最大128GB
microSDカードフォーマット不要
リアカメラケーブル9m
GPS内蔵
駐車監視モード
動体検知+衝撃検知
専用ケーブル付属
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店

イメージセンサーの型番記載がない点について

DRV-R40W の製品ページやプレスリリースを見る限り、イメージセンサー(撮像素子)の型番やメーカー名は明記されていません。

最近のドライブレコーダーでは、

  • SONY STARVIS / STARVIS 2
  • IMX○○系の具体的な型番

といった記述がある場合、それ自体が製品の訴求ポイントとして使われるケースがほとんどです。

それにもかかわらず、DRV-R40W ではセンサーに関する具体的な表記が一切ないため、少なくとも「SONY製センサーを売りにしているモデルではない」= SONYセンサー採用の可能性は低いと見るのが自然でしょう。

もちろん、レンズや画像を処理するISP(Image Signal Processor)やチューニング思想が画質に占める影響の割合も大きいため、「SONYセンサー=必ず高画質」ではありませんが、夜間性能や逆光耐性を重視するモデルでは、型番非公開という構成はかなり珍しいのも事実です。

この点からも、DRV-R40W は画質や夜間性能を強く訴求する方向性ではなく、コストと構成を優先したモデルであることがうかがえます。

録画視野角(前後とも水平111°)について

DRV-R40W の録画視野角は、フロント・リアともに 水平111° とされています。

これは、最近のドライブレコーダーとしては明確に「狭め」な部類に入ります。

現在のハイエンドモデルの主流は、水平120〜140°クラスですので、その中で水平111°という数値は、画角を広げて情報量を取る設計ではない、歪み補正や処理負荷を抑える方向の選択と考えられます。

ただし、ドラレコの基本性能という観点では、録画視野角は広ければ広いほど有利です。

特に、

  • 側方からの割り込み
  • 斜め方向からの接触
  • 駐車中の横方向トラブル

といったケースでは、画角の狭さがそのまま「写らないリスク」になります。

理想を言えば、ドラレコは 全方位をカバーできる構成が最も強力です。

前後2カメラ+広角、もしくは360°カメラを含めた全方位録画は、証拠能力という点では明確に上位になります。

DRV-R40W の視野角は、最低限の前後記録には十分ですが、「広く記録して守る」タイプのドラレコではありません。

夜間はかなり暗めに見える点について

DRV-R40W のプロダクトページに掲載されている実写サンプルを見る限り、夜間映像は 最近のドラレコとしては暗め に見えます。 (ドラレコは明るい市街地では明るくて当たり前、微妙な明るさ、暗い場所では性能差が明確に出ます)

もちろん、公式サイトの画像は

  • 圧縮
  • 掲載用にサイズ調整

されているため、実機そのままではありません。

ただし、それを差し引いても、

  • 高感度センサーを前面に出したモデル
  • 夜間性能を売りにするモデル

とは明らかに方向性が異なります。

ここ数年の高感度モデルでは、夜間でも路面や周囲が比較的明るく写る傾向がありますが、DRV-R40W は そこを狙った画質には見えません。

この点からも、DRV-R40W は夜間画質を最優先にしたドラレコではないという前提で評価すべきモデルです。

省電力設計と「映らないリスク」のトレードオフ

DRV-R40W は構成をかなり割り切っており、結果として 消費電力が抑えられやすい設計になっていると考えられます。

そのため、

  • 駐車監視時のバッテリーへの負荷
  • 長時間の持続力

という点では、

同価格帯・同クラスの中では 有利に働く可能性があります。

ただし、その一方で、

  • 録画視野角が前後とも水平111°と狭め
  • 夜間映像が暗め

という条件が重なることで、「そもそも映らないリスク」 は確実に上がります。

ドラレコにおいて、

  • バッテリーに優しい
  • 長時間動く

こと自体は評価ポイントですが、映っていなければ意味がありません。

DRV-R40W は、

  • 駐車監視の「時間」を取りに行った構成
  • その代わり「情報量(画角・明るさ)」を削った構成

と捉えるのが妥当でしょう。

コンパクト化と2.23型液晶による操作性の問題

DRV-R40W は本体が非常にコンパクトで、フロントガラスに装着した際の 見た目はかなりスマートです。

ただし、その代償として搭載されている液晶は 2.23型。

最近のドラレコとしては、視認性・操作性の両面で明確に不利です。

  • 映像の確認がしづらい
  • 設定項目の操作がしにくい
  • 停車中でも細かい操作はストレスになりやすい

という問題は避けられません。

現在の業界トレンドとしては、小型液晶を採用するなら Wi-Fi+スマホ連携が前提です。

スマートフォンを使えば、

  • 大画面で映像確認
  • 直感的な設定操作

が可能になり、小型液晶の弱点を補えます。

逆に言えば、Wi-Fi連携を前提としない小型液晶モデルは、使い勝手の面でどうしても不利になります。

DRV-R40W はデザイン面では評価できますが、操作性については 割り切りが必要なモデルです。

まとめ

DRV-R40Wのここまでの評価をまとめると

  • 夜間画質は割り切り型
  • 視野角は狭めで、情報量は少ない
  • 省電力・持続力は有利だが、映らないリスクは上がる
  • 見た目はスマートだが、液晶操作性は弱い

従ってDRV-R40W は、「小さく、安く、長く動く」ことを優先した結果、画質・視野角・操作性を削ったモデルと整理するのが、最も実態に近い評価でしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました