こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
昨年のケンウッドのスマートミラーの実機レビューで、2021年の買ってはいけないスマートミラー大賞を受賞してしまった同社の「DRV-EM4700」ですが、今度は同社から彩速ナビとの連動型スマートミラー「DRV-EMN5700」が発表されました。
「DRV-EM4700」の出来が予想以上に悪かった事から、今回発表されている「DRV-EMN5700」にも私は期待していませんが、何件かご質問を頂いていますので、本製品の製品概要について解説します。
「DRV-EMN5700」のスペックと特徴
「DRV-EMN5700」のスペックはこちらの表の通りです。
DRV-EM5700 |
---|
11型IPS液晶 |
フロント:1920×1080/27.5fps リア:1920×1080/27.5fps |
LED信号対応 |
録画視野角 フロント:水平115° リア:水平115° |
microSD付属32GB/最大128GB |
フォーマット不要 |
GPSはカーナビ吸出し |
リアカメラケーブル9m |
駐車監視モード |
動体検知+衝撃検知/自動起動 |
OP駐車監視ケーブル 付属 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
カメラ仕様は、前後カメラとも水平115°の録画視野角となり、超広角の「DRV-EM4700」と比べると普通になった印象ですが、GPSがカーナビ吸出しとなっている事から、彩速ナビとの併用が前提のモデルと見受けられます。(説明書が見つけられないので、単体使用でのGPS受信の可否は未確認)
カーナビ連動となった事で、GPSの吸出し以外にもカーナビ画面でのドラレコ映像の再生が可能となっています。
…が、ただそれだけだ!って感じですね。
ディスプレイが大きいスマートミラーとカーナビの連動は必要性が薄い
そもそもドラレコとカーナビの連動のメリットは、ボタンやディスプレが小さいドラレコの操作系や、動画の視認性を大画面のカーナビから行う事が出来る、と言った点だっだ筈です。
一般的なドラレコならこのようなメリットを享受出来ますが、スマートミラーはディスプレイが大きい上に、静電式タッチパネルに対応しているものが主流ですので、これらのメリットは活かせません。
そしてケンウッドのドラレコは故障率が異常に高い事から、下手に製品寿命が7~8年は行くであろうカーナビと、1年以内に壊れる可能性がそこそこあるドラレコを組み合わせるのは、修理の際の脱着の手間を考えるとかなり危険であると言わざるを得ません。
従って私から見ると、「DRV-EMN5700」をおすすめしない理由はたくさんあるが、おすすめする理由が見つからない、というのが実情です。
なお、今後ケンウッドのドラレコが、過去の他社製品との比較を前提とした私の評価を覆すほど高性能、高品質、高コスパに変貌を遂げれば、評価は180°変わる可能性があります。
コメント