※2021年5月09日更新~実機レビューを追記しました。
こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
パイオニア&ドコモから衝撃コスパの車載モバイルルーターが発表されています。
最近、パイオニアのディスプレイオーディオ「DMH-SF700」を購入した為、車載WiFi環境を復活させたのですが、その矢先にパイオニア&ドコモから衝撃の激安プランが発表されました。
最強最安の車載モバイルルーター「DCT-WR100D」
今回発表されたのはパイオニアの車載モバイルルーター+従来からサーバーナビ用として存在する「docomo in Car Connect」です。
昨年からパイオニアのサイバーナビとセットでの「docomo in Car Connect」激安回線は存在していましたが、今年は税込みでたった27,500円の「DCT-WR100D」を購入すれば、高品質のドコモLTE回線が激安価格で使い放題になるようです。
料金体系は以下の通りです。
・30日~1500円
・365日~12,000円
2年の使用であれば(25,000+24,000)×1.1=53,900円です。
月割だと2,245円(税込み)なので、モバイルルーターを使用・検討した事がある方なら、この価格設定が狂っていると分かるのではないでしょうか?
因みに直近まで今私が検討していたというか、回線は既に半年分契約しているソフトバンク回線を使用したiVideoと、HuaweiのUSBドングルルーターを組み合わせた場合…
2年の使用であれば(9,000+67,320)=76,320円
って、ドコモの方が全然安くなりますね…。これはビックリです。
久々に大手の製品で「俺絶対買うわー!」状態になりました。
車載に限らず屋内でも使えそうだが?
「DCT-WR100D」の利用規約などは確認していませんが、5V→12Vシガーソケットアダプターを使うなど、ほんの少し工夫するだけで家の中でも使えそうですね。
…と思ったのですが、こんな注意書きを見つけました。
車載用となりますので車での走行中と一部の停車中のみWi-Fiサービスが利用可能となります。
また、電源ONの状態で車外に持ち出した場合や停車中に衝撃を検知した場合は、Wi-Fi機能がOFFになります。
これはどうやって車内か車外かを見分けてるんでしょうかね。
まあ、車外での使用を禁止している訳ではなさそうなので、どうにかして車外で使えるようにしちゃう人もいそうですけど(笑)
これが車外で使えてしまったら他のモバイルルーター用の回線は全部死にますね。
デザインとセット内容
4月にようやく実機が手に入りましたのでレビューを追記します。
セット内容は至ってシンプルでこちらの通りです。
・3PIN/12Vシガーケーブル
・両面テープ
・取り扱い説明書
初期設定の手順
こちらは説明書にも書かれていますのでそれほど難しくはありませんが、ざっくりとした手順は以下の通りとなります。
・dアカウント(ない人は新規作成)で通信プランを契約
これで数分後にはネット回線が使えるようになりました。
電源ONからWiFiアクティブ状態へ
本製品は初回の起動時、または前回走行した後に電源を一度切ってから再度起動させた後は、無条件で30分間のWiFiの使用が可能です。
起動時には以下のLEDインジケーターの挙動となります。
・緑と青の交互点灯
・青点灯でWiFi機能の使用が可能
この他、ネットワークサーチ中が赤点灯、WiFi機能のOFFが緑点灯となります。
私の環境では電源ONからWiFiアクティブの青点灯までは20~30秒程度です。
なお、本機は車を走行させている状態では常にWiFi機能を使用できますが、走行から停車に移行した際には60分間WiFiが有効な時間が継続し、その後WiFiが使用出来なくなります。
WiFiが使用出来なくなる直前の10分前には、LEDが青点灯から青点滅となり、WiFiが停止すると緑点灯となります。
通信速度について
通信速度に関しては東京から大阪に移動する経路で30分に一度の定期計測を実施しました。
ダウンロードは最低6.27Mbps、最高42.29Mbpsと比較的安定しています。
時々1桁台に落ちてしまう事もありますが、これでもフルハイビジョンサイズの動画のストリーミング再生に支障はないでしょう。
なお、大阪から東京の復路にFire TVを6時間程度再生しながら移動しましたが、動画の乱れやカクツキはありませんでした。
車外での使用も試してみましたが…
試しにエンジンOFF後に1時間以上が経過した状態で緑LED点灯の状態のまま、モバイルバッテリーから給電して歩き回ってみましたが、青LEDにはならず、WiFi通信は使えませんでした。
何を以って車での移動と認識しているのかは不明ですが、これが解析できたとしても道義上の問題もありますし公開は出来ない気もしますね。
「DCT-WR100D」の総評
「DCT-WR100D」の総評としては、やはりドコモ本家の回線だけあって他社サービスよりも安定感は高いと感じました。(スマホのドコモ回線ほどの安定性ではないが)
この製品よりも前にクラウドWiFiのテストも行っていますが、平均・最高・最低速度とも「DCT-WR100D」が2倍程度の水準となっています。(ちなみにクラウドWiFiは本契約もしてますが、今は楽天モバイルを使っている大学生の娘に持たせています)
回線の速度の面ではクラウドWiFiでも充分ですが、「DCT-WR100D」の場合にはエンジンONで自動で電源が入り、車に置きっぱなしが可能であるという車載限定での利便性の面で優れている一方、車載以外での用途では全く使えないという弱点もあります。
車載限定と割り切っているのであれば他に選択の余地はないほどおす方はすめですが、車外でも使いたい方はクラウドWiFiを検討しても良いでしょう。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント
omi 様
多分、GPSが内蔵されてると思います。
としかず様
GPSとGセンサーを使ってるのかな?と思っていたのですが、切り分けの精度をどこまで誤魔化せるか興味ありますね。
利用規約に反しない範囲で試してみたいと思います。
「DCT-WR100D」は車載用となりますので車での走行中と一部の停車中のみWi-Fiサービスが利用可能となります。
※エンジン始動後に、停車したまま30分が経過した後は、再度エンジンを始動してもWi-Fi機能はONになりません。走行を開始すると、Wi-Fi機能がONになります。
と有りますので、GPSか何かで測位して位置情報の移動を検知し、走行中か否かなどを判別するのでしょうか?
しかしこれ欲しい。
今、UQ wimax2使ってますけど、倍の月額で高速では繋がらない場所も多数ですし。
ドコモ、auの5G+4GLTEのルータだと容量制限が有りますし。
悩ましい…
冷奴様
「DCT-WR100D」、どうにか騙して便利に使い倒したいですね。そういうやり方を公表するのも問題あるかもしれないですけど(笑)
実は昔車載でWiMAXを使っていたことがあり、エリアの狭さでドコモ系の回線に変えたのですがこっちはエリアが広いものの回線が細すぎて動画メディアの再生には向かないものでした。
どっちも高いですし…。
最近は「DHM-SF700」用に車載WiFiを再構築しようと思ってUQのWimaxを試しに期間制限なしのプランで契約したのですが、相変わらずだったので2週間で解約し、iVideoに乗り換えたのですがこれも乗り換えですね(笑)
DCT-WR100D 駐車監視に使いたいんですが、停止中はWiFi OFFになってしまうのでダメそうですね。
なんとか手がないですかね? (^^;
meitantei様
試しにモバイルバッテリーで動かしながら徒歩で移動してみたんですが、リカバリーしなかったですね。
停車中と走行中をどうやって判断しているのか分かれば良いのですが、分かっても対策出来ないかも知れないですね(笑)
これ出来ちゃうと他のモバイルルーターのサービス、全部死にますね。