2018年の3月末時点で、日本の携帯電話の回線契約数は1億6870万回線、そのうち格安系のSIM回線の契約数が1000万を超えたそうです。
因みに…私自身は諸々の事情で格安系のSIMに手を出す時間的な余裕がなかったのですが、最近になって家庭内の月間の通信費が4.5万円(スマホ・モバイルルーター・固定回線込み)を超えた事がきっかけで、ようやく重い腰を上げて通信費の削減に取り組み始めたところです。
格安系のSIMは使い方次第で各段に安くなる
格安系のSIMはちょいと面倒なところさえクリアできれば、プランや使い方次第では携帯電話の使用料が1/4~1/5以下に抑えられますので、今後も物凄い勢いでシェアを拡大していく見込みです。
私自身も通信費を大幅に削減すべく、ソフトバンクから格安系のMVNOに乗り換えるつもりで色々調べていると、どうやら私の目的や環境だとイオンモバイルが最も良さそうであると分かりました。
イオンモバイルのどこが良いのかというと、1契約で5回線まで通信データのシェアが可能で、通話と通信が可能な親回線に、4つの通話と通信が可能な子回線を追加しても、月の支払いは7千円台に抑えられる点です。
※5回線で12GBのデータシェアでの計算なので、ガッツリ通信や通話をする人がいる場合にはもう少し高くなる
…という訳なので、今回は別居の母と義父の分もまとめてがっつり5回線の契約をする方向となりました。
シニア層のスマホの使用率は50%を超えている
NTTドコモ モバイル社会研究所の調査によると、2018年1月のシニア層(60代)のスマホの保有率は既に50%を超えており、70代以上の世代でも31%となっているそうです。
なお、現時点では60代後半の母と70代の義父はガラケーを使用しており、もちろんイオンモバイルにはガラケープランもあるのですが、現状のシニア層へのスマホの普及率や、機能性の面を考慮し、また、SIMフリーガラケーってありえなくね?という私の偏見もありましたので、半ば無理矢理こちらからスマホを渡す事にしました(笑)
シニア向けスマホと言えば使い易いものだが…
スマホ関係の事情に詳しい若い方(たぶん)は、シニア向けのスマホとしての条件を「使い易さ」であるとか、「サポート面の充実」などを優先事項としてご紹介されています。
確かに至極ごもっとな意見であると思うのですが、そもそも「使い易さ」とは何であるか?と考えた時に、それは若い人とシニア層では異なるとは思うのですが、具体的には文字が大きくて見易かったり、今までのガラケーと同じようなメニュー体系であったり、などが考えられます。
こんなやつですね。
なのですが…実際に二人がスマホをどのように使うかと言った部分を考慮した場合、電話の発着とメールの送受信がストレスなく使えるようであれば、今までのガラケーと比べても不便と感じる要素はないのではないか?と私は考えました。(今のところそのような用途でしか使用していないっぽい)
従って電話の使い方とメールの送受信の方法だけこちらで最初に教えれば、それほど不便は感じないだろうと考えています。
なお、サポートに関しては充実しているところほど高くなりますし、それなら料金が高いdocomoで契約したら?って話になっちゃいますし、そもそも回線契約者が私なのでサポートはゼロでもOKという事にします。
「シニア層」と一括りにすること自体が難しいかも知れない
因みに…「シニア層」と一括りにしちゃってますが、団塊の世代辺りは物凄く個人ごとの価値観や生活スタイルが異なり、一概にターゲット像を設定するのが難しい世代かと思いますので、場合によっては無理にスマホを押し付けても全く使いこなせない可能性もあります。
因みに、私の父母の状況ですが、母はまだ学習塾を経営しており、義父の方も建築家で、現在でも以前から継続している建物の管理等の仕事は時々こなしているようで、年に一度はインドや中央アジアなどの良く分からないところに、3週間ほど個人旅行に出かけています。(海外サイトで現地のチケットやホテルなどは手配している模様)
パソコンについては二人ともそこそこ日常的に使用していますので、「スマホ」=「電話と高性能カメラ付きの超小型のパソコン」という捉え方が出来れば、比較的すんなりスマホの操作に入って行けるのではないか?と思っています。
確かに「シニア向け」とされているスマホは、デフォルトの状態で文字やアイコンが大きいので、使い易いと感じるシニアの方も多そうです。
…が、操作方法を教えるのは私ですし、私自身はこう言ったガラケーっぽい、「カラパゴスマホ」みたいな物は普段見慣れていないですし、使いにくいと感じるでしょう。
また、後で電話で操作方法について聞かれた時に「カラパゴスマホ」だけの機能についてだったりすると、逆に困ってしまいます。
従って今回は一般的におすすめされている「カラパゴスマホ」みたいなものは選ばない事にしました。
今回検討してみたのはHuaweiのモデル
iPhone についてはネームバリューはあるものの、同程度のスペックの中華androidスマホに比べると価格が物凄く高いので最初から検討すらしていません(笑)
日本のiPhoneの普及率は世界的には異常であって、モバイル端末の世界的なシェアは、2018年7月現在でandroidが77%、iOSは18.9%しかありません。
日本では70%弱がiOSとなっていますので、ガラケー時代から引き続き、世界的に見るとかなりガラパゴスな状態とも言えます。
また、2017年10月時点での端末別の構成比は、Appleが68%となっており、SONYのXperiaがその後に続いていますが、全部合わせてもおそらく7~8%程度にも満たない程度かと思います。
■ 参考 カブシキガイシャウェッジ スマートフォン・PCデータシェアブック
日本でiPhoneが爆発的に普及したのは、ソフトバンクなどのキャリアの後押しが大きく影響していると言われていますし、大手キャリアの2年縛りや端末の割引販売などで、ユーザーが得をしていると思わせつつ、実は損をさせられているという状態が長い間続いて来ました。
ガソリンと同じように高くて当たり前…と思わせられて来た節があるのですが、最近では少しだけ面倒な事を乗り越えれば、スマホ端末も通信費も、過去には考えられない位に安く抑えられるようになっています。
もう、大手キャリアばっかりにボロ儲けさせるのはやめませんか?って言いたいですね。(笑)
という訳ですので、条件としては①それほど価格が高くなく、②androidのOSのバージョンが比較的新しく、③カメラ性能がそこそこ良いもので、④液晶は5インチ以上、6インチ未満、⑤microSDスロット搭載の物、となりました。
androidスマホはiPhoneとは異なり、価格の幅がもの凄く広く、安いものは1万円未満、高いものは10万円くらいになります。
価格は安ければ安いほど良いですが、android端末のOSバージョンアップは、OSの開発元が端末を開発しているiOSとは異なり、古いモデルでも安定的に実施される訳では無く、購入時のバージョンのまま放置されるケースが多いかと思います。
2018年7月下旬の段階では、android 8.1が最新となっていますので、なるべく8.0が理想かと思います。
なお、中華系のモデルはHUAWEI以外は技適認証を受けていないものが多いですし、ASUSは少し高めなので、今回は私もタブレットなどで使い慣れているHUAWEIのモデルの中から選ぶ事にしました。
HUAWEI | HUAWEI | HUAWEI |
---|---|---|
nova lite | nova lite 2 | P10 lite |
17.02発売 | 18.02発売 | 17.06発売 |
Android 7.0(8.0にアプデ) | Android 8.0 | Android 7.0(8.0にアプデ) |
5.2インチ | 5.65インチ | 5.2インチ |
1920×1080 | 2160×1080 | 1920 x 1080 |
Kirin 655 8コア | Kirin 659 8コア | Kirin 658 8コア |
2.10 GHz | 2.36 GHz | 2.10 GHz |
RAM/3GB | RAM/3GB | RAM/3GB |
ROM/16GB | ROM/32GB | ROM/32GB |
microSD/128GB | microSD/256GB | microSD/128GB |
3000mAh | 3000mAh | 3000mAh |
メインカム/12M | メインカム/13M+2M | メインカム/12M |
インカム/8M | インカム/8M | インカム/8M |
Nano SIM x 2 | Nano SIM x 2 | Nano SIM x 2 |
USB 2.0 micro-B | USB 2.0 micro-B | USB 2.0 micro-B |
72.94×7.6×147.2 | 72.05×7.45×150.1 | 72.0×7.2×146.5 |
グレード的には「P10 lite」>「nova lite 2」=「nova lite」と言った形ですが、「nova lite 2」が最も新しく、スペック的には「nova lite 2」が最も良い感じに見えます。
因みにイオンモバイルでは「P10 lite」が32,378円、「nova lite 2」は27,864円、「nova lite」は23,544円となっています。
手持ちのiPhone 7に比べると何れもやや大き目になるのですが、最近のandroidスマホはこの程度の大きさが主流のようで、そこは致し方無いところかと思います。
本体サイズ的にはどれもほとんど変わらないので、今回は「nova lite 2」を2台ポチる事にしました。
とりあえず最初はこちらも説明が大変になろうかと思うのですが、今後もシニアのスマホ保有率は上昇しそうですし、家族がシニア向けのスマホを父母にプレゼントするような事も有ろうかと思いますので、今後の状況を見ながらシニアにスマホをプレゼントする際の説明マニュアル…的なものを作るかも知れません。(時間があれば)
もともと通信費を節約する話だったんですが、いつの間にか出費がかさんでいるというのは内緒だ!
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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