アサヒリサーチはどちらかというと警察車両や官公庁、その他法人向けのドライブレコーダーメーカーというイメージが強く、個人向けのドライブレコーダーはここ2年くらい新しいモデルの発売がありませんでしたが、2018年末に純正交換タイプのスマートミラー型2カメラドライブレコーダー「MR-201」が発売されています。
と言っても、自社通販サイトでこっそりテスト的に販売していたように見受けられ、ただいま欠品中で再入荷に関しての情報は掲示されていません。
確か価格は5万円くらいしてたように思いますが、正確なところは覚えてません(笑)
最近はamazonなどを中心にスマートミラー型のドライブレコーダーがかなり増えていますので、この一年でもはや特別なカテゴリーでは無くなっていますが、このメーカーに関しては企画面でのオリジナリティが高いモデルが多く、安価なスマートミラー型のドライブレコーダーとは一線を画した仕様となっています。(生産は中国だと思います)
「MR-201」のスペック
「MR-201」のスペックは以下の表の通りです。
MR-201 |
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18.09発売 |
液晶解像度は不明 |
フロント・リア 1920×1080/27.5fps/30fps |
LED信号対応 |
フロント:水平116° リア:水平116° |
リアカメラケーブル6m |
microSD付属なし |
microSD最大128GB ※相性の問題あると記載 |
GPS非対応 |
駐車監視モード |
タイムラプス |
自動起動 |
専用ケーブル付属 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
最大の特徴は以下の3つです。
①AUTO VOX「X1 Pro」と同様に純正ミラーに被せるのではなくミラーの付け根から交換となっている
②リアカメラの解像度が「1920×1080」のフルハイビジョンとなっている
③リアの録画視野角が水平116°と広めである
その代わりにバックカメラとしての機能は省かれているのですが、もともとこのタイプのバックカメラ機能は、カメラをバンパーが映る位置に設置しなければ近接ガードとしての効果は望めませんし、広範囲に映したいだけであればスマートミラー機能である程度カバーできます。
車の純正バックカメラの取り付け位置はバンパーが映るように配慮されており、以下のような範囲が映ります。(以下パイオニア製のアフターパーツのバックカメラをアルファードに設置した事例)
一方でスマートミラータイプのカメラは、リアガラスの上部に設置するのが理想ですのが、バックカメラとしては距離感が掴めなくなります。(映像を下の方に調整出来るモデルであっても)
※以下AUTO VOX「X1」の事例
一方で純正のバックカメラ位置にカメラが設置不可能な車にバックカメラを設置する場合には、バンパー下やナンバープレートの上部にカメラを設置する事になります。
こう言ったケースですね。
この位置にカメラを設置するしかないような車は、バックカメラ兼用として設置しても良いですが、スマートミラーとしての見え方、バックカメラとしての見え方のいずれもベストではなくなります。
※以下AUTO VOX「X1」の事例
スマートミラーとしては上から見下ろせない上に、後方車両のヘッドライトが直撃し易くなりますし、バックカメラとしても距離感が掴みにくいという問題点が発生しますね。
なので、どちらの機能も中途半端にするくらいなら、バックカメラとスマートミラーの機能は分けて考えた方が良いと思います。
リアカメラが広角になった事で得られるメリット・デメリット
ドラレコとしての機能性を考えるとリアカメラの録画視野角も広ければ広いほど良いですが、スマートミラーの場合には視野角があまりにも広くなると慣れるまで距離感が掴みにくくなりというデメリットもあります。
一方で距離感よりも広範囲の視野を優先したい方にはメリットにもなり得ます。
勘の良い方や広角の特性を理解している方の場合にはメリットの方が大きくなると思いますが、こう言ったガジェットにあまり興味がなく、純正ミラーとの違いを理解しようとしない人(例えばうちの嫁です)に使わせるには一抹の不安が残ります。(まぁ、半分愚痴ですが、全般的に人の話を聞かない人ですので…)
家族で使用する車の場合には、この距離感の違いを覚えて貰う必要があります。
「MR-201」の駐車監視の仕様
「MR-201」には以下の付属の3芯ケーブルが付属します。
通常の3芯ケーブルを使用したドラレコと仕組みは同じようで、エンジン(ACC)オフで駐車監視モードに入る仕様となります。
駐車監視の録画モードは1fps(1秒1コマ)のタイムラプスモードの固定で、その間の衝撃検知によるイベントロックはない模様です。
タイマー設定は1/3/6/12/24時間で、駐車監視をしない場合にはOFF設定にします。
電源ボタンがある様なので、駐車監視をしない場合にはこのボタンで電源を落としても良さそうです。
「MR-201」のまとめ
「MR-201」はGPSには非対応ですが、スペックだけ見るとなかなか良さそうなモデルですね。
バックカメラの機能を捨ててスマートミラーとドラレコ機能だけに特化させたっぽい仕様なので、期待値は大です。
ただし、スマートミラーはワイドダイナミックレンジが命なので、白飛び耐性や夜間の見え方がどうなのかが気になりますね。
ここがダメだとダメ製品になりますが、アサヒリサーチが中国メーカーに対して後発でスマートミラー型のモデルを出して、カメラの出来が悪いなんて事はあり得ないと思いますし、出来が悪ければガッカリです。(笑)
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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