ユピテル ポータブルナビ 最上位モデル「YPF7530」のレビュー、評価

ポータブルナビ2017年モデルのレビュー、第三弾です。

「YPF7530」はユピテルの2017年最上位モデルのポータブルナビですが、エントリークラスの「YPL523」、スタンダードクラスの「YPB733/743」に引き続きユピテルさんからお借りしましたのでレビュー報告を行います。

「YPF7530」にはエントリー、ミドルクラスと同様の部分と異なる部分がありますので、先に以下のレビュー記事に目を通して頂くと説明が分かり易くなるかと思います。

■ ユピテル「YPL523」のレビュー、評価

■ ユピテル「YPB733/743」のレビュー、評価

「YPF7530」のミドルクラスとの違い

「YPF7530」のスペックは以下の表の通りとなります。

メーカーユピテル
工賃が安い「カーナビの持込取り付け」が出来るお店の探し方
メーカーサイトYPF7530
発売日17.04
参考価格
17.04.20
39,960円
最新価格Amazon
楽天市場
Yahoo!
モニターサイズ7型
カーナビ機能メディアメモリ/8GB
住所検索3,600万件
電話番号640万件
フリーワード検索1500万件
周辺検索500万件
観光情報8万件
地図更新-
ジャイロセンサー-
VICS-
OBD2対応ユピテル OBDIIアダプター OBD12-FPLIII
バックカメラ-
レーダー探知機機能オービス/取締データ6.7万件
レーダー波探知ユピテル ポータブルナビ用 レーダー波&無線 セパレート型受信機 OP-CR100
安全運転支援機能前方衝突&出発遅延衝突警報システムユピテルmaemite(マエミテ)FCW-L1
わき見&居眠り防止脇見運転、居眠り防止ユピテル(オキテ)EWS-CM1
AV機能地デジワンセグ/フルセグ
SDカード音楽
ヘッドホン
ステレオ端子
3.5mm
※スペックは誤りがある可能性もありますので、念の為メーカーサイトでもご確認下さい。

「YPF7530」とスタンダードクラスの「YPB733/743」の違いは次の5つのポイントです。

  • フルセグ地デジが視聴可能
  • 静電式タッチパネルでフリックだけでなくピンチ系(拡大縮小)の操作が可能
  • レーダー探知機ユニットとの接続で、GPSだけでなくレーダー波の探知が可能
  • OBDⅡコネクタとの接続で車両情報の表示が可能
  • ユピテルの各種安全運転支援ユニットとの連動が可能
  • デザインが最近のカーナビのトレンドであるタブレットタイプ

今回はサンプルなのでフルセグアンテナは付属していませんでしたが、「YPB733/743」とは異なりセパレートタイプのフロントガラスに貼り付けるアンテナななので受信感度に関しては問題なかろうと思います。

また各種連動機器についても今回は試していません。

「YPF7530」静電式タッチパネルの操作感

「YPF7530」の機能面で私が最も気になっていたのは地図の操作感です。

スマホの操作に慣れてしまうと動きの遅いカーナビの地図はストレスが溜まりますが、昨年の秋に各社のインダッシュカーナビを触った結果、パイオニアのサーバーナビは極悪の遅さ!、パナソニック・アルパインはそれなりに早く、ケンウッドは最速と言った印象です。

※イクリプス・クラリオンの最近のモデルは未確認

「YPF7530」はポータブルナビなのでインダッシュナビと比較しても仕方ないのですが、競合となるパナソニックのゴリラナビはピンチ系の操作を受け付けないので、インダッシュナビと比べてどうかという話になります。

 

以下の動画を見て頂くと分かり易いと思いますが、操作感はかなり良好です。

【サイバーナビ 2016年モデル】

 

【ケンウッド 2015モデル MDV-Z702」

 

【ユピテル YPF7530】

 

流石にケンウッドの彩速ナビにはかないませんが、パナソニックのストラーダーやアルパインなどと同程度かなと感じます。

地図の操作以外にも感度が良く処理も速いのでなかなか使いやすいと感じました。

「YPF7530」で都内に行ってみた

ユピテルのポータブルナビの最大の弱点はジャイロセンサーを搭載していない点、渋滞回避の機能がない点の2つのポイントだと思いますが、実際に都内を運転してみて問題が発生するかどうか試してみました。

埼玉県から港区赤坂まで往路は高速道路、復路は一般道を使用したのですが、日曜の朝に出発して夕方に戻るというスケジュールでしたので渋滞に遭遇した区間は多くありませんでした。

ルート探索時の提示ルートは高速道路を利用した往路は、ケンウッドの2015年最上位のインダッシュナビ「MDV-Z702」とほとんど同じ、一般道の復路についてはかなりの差が見られました。

どちらも細道は使用しない設定にしていましたので、国道と比較的道路幅の広い県道を提示してきましたが、東京から埼玉に向かうのに「MDV-Z702」の方は国道17号をゴリ押し、「YPF7530」の方は国道122号ルートでした。

首都圏に住んでいる方以外は分からないかと思いますが、地図だとこのような感じです。

距離的にはどちらも大して変わらないのですが、「YPF7530」の案内に従ったところ、「MDV-Z702」に何度も17号方面に戻るように促されました。

「MDV-Z702」はスマートループとVICS WIDEに対応しているので渋滞絡みで122号を避けたのかと思いつつ、「YPF7530」の案内に従って進行しましたが、最後まで大きい渋滞にはハマりませんでした。

日曜日でしたし進行方向が往復ともにレジャー目的とは逆だったので、往路も復路もあまり参考にはならないかも知れませんが、「YPF7530」の案内に特におかしな部分は感じられませんでした。

荷物の配達などで、道を知らない住宅地を右往左往するような用途でなければ特に問題はないかな?という印象です。

 

なお、「YPF7530」のAmazonでのレビューは今のところ悪い評価はついていませんが、2016年モデルの「YPF7520」の方は全体の2割程度が一つの低評価となっています。

理由はほどんどがGPS受信不良によるものですが、「YPF7530」のお借りしているサンプルについては特に受信が遅いであるとか感度が悪いとは感じませんでした。(屋内だと時間が掛かるかも)

因みに以下の写真は屋内でのテスト使用の物ですが、アンテナは3本立っていますし、走行中にかなりの間東北道の側道を走行しましたが、高速道路に乗ったと誤認する事はありませんでした。

パナソニックのゴリラの最上位モデル「CN-G1100VD」はVICS WIDEにも対応しており、地図更新も3年無料です。

価格は5万円台、一方でユピテルの「YPF7530」については3万円台前半です。

6年位使い続けるならゴリラの方が良いかと思いますし、割り切って3年で新しいモデルに買い替えるなら「YPF7530」の方が良いかも知れません。

後半の3年間はゴリラは3年落ちモデルからのスタート、ユピテルは最新モデルでスタートになりますから新しい物好きの方は「YPF7530」の方が良いのではないでしょうか。

 

なお、操作感に関してはスマホに慣れている人の場合、ピンチ系の操作が可能な「YPF7530」の方が扱いやすいであろう事は言うまでもありません。

タブレット+無料カーナビアプリと比べると?

スマホは画面が小さいので7インチのポータブルナビとはあまり競合しないと思いますが、タブレットは7インチが標準的なのでポータブルナビと競合するケースもあります。

ただし、既にWiMAXなどのモバイルルーターを契約している人は別ですが、そうでない人には通信費がかなりの負担になりますので、タブレットでの無料カーナビの使用は「ガジェット好きの道楽の範疇かな」と感じます。

まだタブレットでのテストは完了していませんが、「道楽」としてはなかなか面白いかなと思います。

■ カーナビアプリはどこまで便利に使えるのか?

「YPF7530」のまとめ

「YPF7530」の操作感についてはある程度予測はついていましたが(2016年モデルを触った事がある)、都内に往復してみて特に問題を感じませんでしたし、GPSの測位精度が問題点としてあがっていた2016年モデルの不具合も改善されているようです。

既に価格も3万円台前半まで落ちていますので、なかなか使いやすくコストパフォーマンスの高いポータブルナビだと思います。

地図更新が出来ないので、3年間くらい使用して買い替えになりますが一年間に1万円と考えるとインダッシュナビの地図更新費用と同等なので割り切って3年で買い替えと考える方には大いにおすすめ出来るモデルだと思います。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

■ ユピテル ポータブルナビ 2017年モデル

■ ポータブルナビ 2017年 最新7モデルの比較

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