サイバーナビのレビュー、評価

サイバーナビ30系アルファード専用モデルを試してみましたので良い点と評価が難しい点、残念な点をまとめました。

サイバーナビ2016年モデル全体的に当初から不具合が多いようで、その都度プログラムのアップデートで対応を重ねて来ていますが、現状の評価は10月のアップデート分Ver 1.21を適用させた状態での評価です。

■ アップデートのお知らせ

サイバーナビ2016年モデルの良い点

2016年はサイバーナビのフルモデルチェンジとなり、発表から話題性が高いモデルだけに世間の期待値はかなり大きいと思いますが、その実力はいかほどなのでしょうか。

やはりナビゲーション機能が秀逸

パイオニアのカロッツェリアナビ全般に言える事ですが、ナビゲーション機能(道案内)についてはかなり出来が良いと思います。

中でもMAユニットのフロントカメラの映像をカーナビ画面に取り込むARスカウタービューでは、様々な案内や警報をビジュアルや音声でユーザーに直感的に伝えてくれます。

カーナビを使用していても、五差路や側道など、車線変更や曲がる場所が良く分からなくて道を間違ってしまう事がある人もいると思いますが、根本的な設計思想にユーザーに意地でも道を間違えさせないという考え方があるように感じます・・・というくらい案内が丁寧、悪く言えばくどいです。

ただし、その丁寧さを嫌う人向けには設定で案内を簡易版にする事も可能です。

私の場合は良くうっかりカーナビの案内をスルーしてしまう事があるので、案内はくどい位がちょうど良いと感じました。(案内の回数自体は他のナビも変わりませんが、ARスカウタービューでの表示と合わせての話です)

※ルート検索の精度についてはまだまだ評価出来る程使用出来ていませんが、スマートループによる渋滞回避ルートの提示の頻度は、同じくスマートループに対応しているケンウッドの2015年モデルよりも高い印象です。

ARスカウタービュー案内機能

ARスカウタービューの案内機能には以下のようなものがあります。

1⃣多彩な矢印表示

最も基本的な機能ではありますが、常に進行方向のガイドライン矢印を表示し、右左折する交差点では、更に正面に右左折の案内矢印を表示する機能です。

2⃣距離のカウントダウン表示

右左折する交差点が近づくと、700mから音声案内を開始し、300mからは音声と映像によるカウントダウン及びサイドバー表示を行う機能です。

3⃣ランドマークロゴの表示

コンビニやガソリンスタンドなど、地図に表示設定しているランドマークなどのロゴが、実写に重ねて表示させる機能です。

看板が隠れてしまっていたりと、肉眼で建物を確認出来ない位置からロゴが出てきますのでなかなか便利な機能です。

ARスカウタービュー安全運転支援機能

1⃣ターゲットスコープによる車間距離の表示

30km以上で走行すると、前車との推定距離を計測し、通常時は青、車間距離が短い場合は黄色にスコープが変化します。

前方の車が車線変更した際などは、ターゲットの切り替わるまで少し間があります。

2⃣前方車両接近警告

速度に応じて前方の車との車間距離が近くなり過ぎると音と映像で警告を行います。

誤報がない訳ではありませんが、音がマンネリ化する程多くはなく、それなりに有効な機能だと思います。

3⃣誤発進警報

前方の車が発進していないのに発進すると音声と映像で警告を行います。

ボーッとしていてうっかりブレーキが緩んでしまった時に有効です。

4⃣前方発車・信号検知

前方の信号の色を認識し、赤・青の枠で囲って表示します。

停車中にカーナビを操作していたり、他の事に気を取られている時に有効です。

5⃣レーンキープサポート

走行中に車線を認識すると、青の実線で左右のラインを表示し、一定時間片寄りが認識されると黄色のラインと警報音で知らせます。

6⃣横断歩道予告検知

横断歩道の標識を読み取り、注意を促す機能です。

これらの安全運転支援機能は、最新の自動車メーカーによるブレーキ介入などの安全装備には及びませんが、まだまだこれらの装備が搭載されている車種も少なく、全ての車に装備されるにはどれくらい時間が掛かるか分かりません。

■ 自動車メーカーの最新安全装備を比較~安全装備で選ぶおすすめの車種は?

従ってサイバーナビの安全運転支援機能は精度を詰める必要があるとは感じますが、現段階では充分に先進的、かつ実用的であると感じます。

ただし、ドライバー自身が警告音の種類や画面表示を理解し、それらの警告に多少なりとも意識を向けなければただの雑音で終わってしまいますので、自動車メーカーのコンセプトである誰にでも安全に運転出来るシステムではなく、安全運転を心がけるドライバーをサポートするシステムであると言えます。

常日頃から安全運転を心がけているドライバーにとっては充分に有用な機能でしょう。

ライブカーセキュリティは先進的で実用性も高い

ライブカーセキュリティはサイバーナビ2016年モデルで追加された新しい機能ですが、衝撃や音圧でエンジン停止中の車両の異常を検知した際に、任意のメールアドレスにフロントカメラ・フロアカメラの静止画とGPSの位置情報を配信する機能です。

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GPS情報のURLをクリックすると、MspFanの地図で該当位置が示されます。

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駐車から14日間の間、もしくはバッテリーの電圧が一定値以下に低下するまで音圧・衝撃センサーによる監視を継続します。

因みに音圧・衝撃センサーの感度は11段階での設定が可能ですが、音圧の感度をマックスにすると、の周りを人が通っただけで反応する場合もありますので、目的に合わせた最適な設定を見極める必要があります。

ライブカーセキュリティは異常を検知した際の静止画の送信だけでなく、MAユニットに挿入されたSDカードに送信した静止画と20秒間のフロントカメラ+フロアカメラの動画を合成して保存します。

※メール送信にはMAユニット付属の通信モジュールやスマホ等のテザリング・Bluetooth接続のいずれかが必要

フロアカメラは赤外線による撮影に対応している為、夜間でも車内の様子を把握する事が可能です。

異常検知のメールを受信した際にすぐにアクションを起こせる距離に車を駐車している事が前提ですが、イタズラや盗難の防止効果が期待出来ます。

この手の機能は、自分が車に乗り込む為に反応してしまいますが、Bluetooth接続したiPhoneやandroid端末で専用アプリを起動させておくことで無駄な起動を制限する事が可能です。

また、別売のMAユニット用スマートキーホルダー「CD-SK1」を携帯する事でもオートセキュリティの制限が可能になります。

因みにandroid端末の場合にはバックグラウンドでの起動では認識されないそうですので「CD-SK1」をキーホルダーに付けていた方が便利です。

iPhoneの場合にも一定時間でバックグラウンドでの駆動が終了するようですので、面倒であれば「CD-SK1」を使用した方が良いかも知れません。

この方法以外にもカーナビ上の地点選択で半径200m以内ではライブセキュリティ機能を停止させる事も出来ますので、自宅が屋根付き車庫や立体駐車場の場合にはこの機能を使用すると良いでしょう。

また、出先で立体駐車場を使用する際にも、スマホや「CD-SK1」側から1~24時間の範囲でライブセキュリティ機能を一時的に停止させる事も可能です。

アクシデントインフォ機能は家族の安全状況を確認出来る

アクシデントインフォ機能は、ドライブレコーダー機能によって走行中に衝撃録画を行った際の通知を任意任意のメールアドレスに送信する機能です。

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ライブカーセキュリティと同様にGPS情報をクリックすると、MapFanの地図で場所が示されますので、家族などが事故に遭った際には迅速な対応がとれる事でしょう。

スマートループやライブインフォによる情報提供が多彩で分かり易い

スマートループに関しては別の車でケンウッドの「MDV-Z702」で使用しているのですが、こちらに比べてサイバーナビの方がルート修正が入り易い印象です。

ライブインフォには渋滞や規制などの交通情報を知らせる「交通情報」や、走行中のルート前方の状況を知らせる「スポットウォッチャー」、目的地駐車場の満空状況を知らせる「パーキングウォッチャー」、目的地の天気予報を知らせる機能などがあります。

まだまだ使い始めたばかりなのできちんとした評価が難しいのですが、前方の状況を音声と映像で知らせるスポットウォッチャーなどは、都内などの交通量が多い道路では重宝するのではないかと思います。

ただし、交通量がかなり多いところでないと、データと画像が数時間以上前のものとなる事が多いです。

オーディオの音質はかなり良い

サイバーナビはもともと音質には定評がありますが、これは車種やスピーカーにもよります。

今回の「AVIC-CE900AL-M」にはアルファード専用の純正スピーカー、カロッツェリアのスピーカーの2つから設定を選んで音響環境を簡単にチューニングする事が出来ます。

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パイオニアからはカロッツェリアのスピーカーの推奨モデルが指定されていますが、最近の純正スピーカーの性能も向上していますので、とりあえずスピーカーは純正のままとしています。

音響に関しては感じ方に個人差が大きい部分ですので、他人の意見はあまり参考にはならないかも知れませんが、純正のままでもかなり深みと広がりのある鮮明な音質になっています。

スピーカーを変えてサブウーファーを積めば更に良くなりそうな余地もある印象ですが、純正のスピーカーで使用してみてから検討します。

MCC2は選曲のバランスが良く割安感がある

MCC2(ミュージッククルーズチャンネル2)はレコチョクの音楽配信サーバーから、カロッツェリア独自の音楽レコメンドシステムを利用して、テーマやジャンル別におすすめのチャンネルを提案してくれる音楽配信サービスです。

※MCC2の利用にはスマホ等のテザリング・Bluetooth接続のいずれかが必要

まずはMCC2の説明の前に、先に日本の音楽配信サービスの状況について説明しておきます。

最近は音楽CDを購入やレンタルせずに、音楽配信チャンネルを利用してストリーミングで聴いている人が増えています。

音楽配信サービスには、個別に楽曲を選んで聴くことが出来る「オンデマンド型」とチャンネルやプレイリストを選んで聴く「ラジオ型」があります。

MCC2は「ラジオ型」(チャンネルを選んで聞く)タイプの音楽配信サービスですが、ドライブ中の使用を考えれば個別に選曲する「オンデマンド型」よりも、ジャンルやテーマでチャンネルを選ぶ「ラジオ型」の方が向いていると思います。

2016年には欧州の大手「Spotify」の日本上陸も噂されていますが、現状国内で利用が可能な主要な音楽配信サービスは以下の通りとなっています。

1⃣Amazon Music(Amazon)、年額3,900円、 100万曲~、オンデマンド型

2⃣LINE MUSIC(LINE)、年額11,520円、1800万曲~、オンデマンド型

3⃣Apple Music(Apple)、年額11,760円、3000万曲~、オンデマンド型

4⃣Google Play Music(Google)、年額11,760円、3500万曲~オンデマンド型

5⃣レコチョクベスト(レコチョク)、年額11,760円、400万曲~オンデマンド型

6⃣dヒッツ(NTT ドコモ)、年額6,480円、350万曲~ラジオ型

7⃣うたパス(KDDI)、年額3,888円、数百万曲~ラジオ型

8⃣スマホでUSEN(USEN)、年額6,348円、数百万曲~ラジオ型

上から4つは海外、それ以外は国内の会社による日本向けのサービスですので、曲数は少な目ですがJ-POPが中心の選曲となります。

さて、MCC2は上記のレコチョクとカロッツェリアのコラボによる配信楽曲レコメンド(おすすめ)システムである訳ですが、仕様としては以下の通りとなります。

☑ミュージッククルーズチャンネル2、年額3,888円(税込み/一年間無料)、200万曲~、ラジオ型

ぶっちゃけた話ではサイバーナビのMCC2を使用しなくても、別の音楽配信サービスを契約して「CarPlay」「Android Auto」対応のカーナビで似たような機能(カーナビ上のインターフェイスからスマホの音楽配信アプリを操作する)を実現させる事は不可能ではないと思います。

ただし、「Google Play」「Android Auto」にこれらのアプリが対応している必要があります。

・「CarPlay」対応アプリ~

「Android Auto」対応アプリ~「Amazon Music」、「Google Play Music」

また、「Google Play」「Android Auto」に対応していないカーナビであっても、BluetoothやUSB接続で上記のような音楽配信サービスと組み合わせて利用する事は可能です。

MCC2の良いところは、上でも述べたようにレコチョクの楽曲ベースを利用したレコメンドシステムと、直感的なインターフェイス、年額3,888円という料金の割安感です。

リアモニターへのセパレート出力が可能

サイバーナビ2016年モデルではミニバンなどへの車種専用設計と合わせて、リアモニターへのセパレート出力が可能になっています。

例えばフロントでカーナビ+音楽再生、リアでは地デジやDVD、その逆のパターンも可能です。

アルパインのリアモニターは「PHX12X-R-AV/B」が12.8型で、パイオニアの最新モデル「TVM-FW1040-B」は10.1型なので大きさの面ではアルパインには及びませんが、10.1型でも充分見易く感じます。

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音声認識フリーワード検索の言語認識精度が高い

音声認識フリーワード検索については、認識精度が高く私の滑舌の悪い話し方でもしっかり認識してくれます。

インターフェイスがシンプルで分かり易い

インターフェイスは直感的で分かり易く、基本操作は説明書を見なくてもどうにかなります。

ただし、機能がかなり多いのでサイバーナビを100%使いこなす為には説明書以外にもユーザーズガイドにも100%目を通した方が良いでしょう。

入力デバイスが豊富で操作が楽

入力でデバイスについては液晶画面、スマートコマンダー、ステアリングリモコン(車種専用モデル以外は別途ハーネスが必要)、スマホアプリのリアスマートコマンダーの4種類があります。

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10インチモデルの地図の操作の問題点に関しては「残念な点」にて解説しますが、7インチモデルでの操作、それ以外のモデルでも地図の操作以外では快適な操作感覚となっています。

それぞれ慣れるまで少し時間が掛かるとは思いますが、サイバーナビ2016年モデルではリアモニターのセパレート出力が出来る為、後部座席からのリアモニターの操作デバイスは必須だと思います。

サイバーナビ2016年モデルの評価が難しい点

MAユニットのドライブレコーダー機能はなかなか評価が難しい部分があります。

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ライブセキュリティとアクシデントインフォは優れた機能であり、通常録画に関してはフロントカメラだけの動画、フロントカメラ+フロアカメラの合成動画の2種類から選ぶ事が可能です。

良く言えば1台で前後左右の状況を大雑把に記録する事が出来る為(取り付け位置によっては車両後方はほとんど見えない)、状況の把握といった点では強いと思います。

また、録画時間も256GBのSDカードが使える事で長めになっている事も評価に値するポイントだと思います。

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ただし、カメラの画素数は100万画素、動画の解像度は最高でHDまでですので動画の粗さは否めません。(逆光補正などの処理はしっかりしているので状況把握にが向いている)

また、フレームレートが30fpsなので西日本LED信号への対応状況が気になるところです。

特に駐車中の当て逃げの場合にはナンバーが抑えられるかどうかが微妙な映り方です。(しかも録画は衝撃・音圧センサー)

となるとやはり駐車監視用と後方ように別途ドライブレコーダーを取り付ける事も検討する必要が出てくるかと思います。

カメラはARビュー、ライブセキュリティ、アクシデントインフォの為と割り切りが必要があるかも知れません。

サイバーナビ2016年モデルの残念な点

サイバーナビ2016年モデルには価格帯が高いだけに残念な点も多々あります。

2016年モデルのサイバーナビはフルモデルチェンジというだけでなく、今まで手を付けていなかった車種別の専用設計や取り付けキットの製造、それに伴う説明書や仕様書の作成、動作のチェックなど、おそらく今までやって来た事の何倍も手間が掛かっている筈で、車種別専用設計モデルに社命を掛けているものと思われます。

当初の発表からMA1ユニット絡みの機能の実装が遅れたり、なかなか手が回っていない印象を受けますが、10インチモデルに関しては明らかに調整不足で発売したと感じる点が数多く見受けられます。

この部分は10インチの車種専用モデルのみに感じられる点で、7インチモデルに関しては店頭モデルを触ってみた感じでは当てはまらないと思いますが、車種専用モデルに関しては期待値が高かっただけにユーザー目線で見た場合に残念な点が多いです。

完成されていれば文句のない素晴らしいカーナビですが、どう見ても「未完成」としか思えない点が多く、是が非でも今後のアップデートで随時修正を掛けて貰いたいところです。

起動が30秒程度とかなり遅い

まずは起動の速さですが30秒もかかり、ハッキリ言って激遅いです。

普段使用しているケンウッドの彩速ナビの起動が非常に速いので、3倍の価格差でこの遅さはがっかりですし、多くのユーザーがそう感じているのではないかと思います。

何らかの操作の影響で起動音が出なくなった

最初の段階では起動音は出ていたのですが、いつの間にか出なくまりました。

「説明書には起動音はAV機能をオフの状態で出ます」と書いて有るのですが「AVオフ」でも出ない状態が続き、ファームウェアを更新すると出るようになりました…がしばらく使用しているとまた出なくなってしまっています。

起動音は出なくても困りませんが、ソフトウェアが不安定な感があります。

Linkwith機能がなくなった

2015年モデルまではスマホやiPhoneのアプリをカーナビ画面に出力させて操作が可能になる「Linkwith」という機能に対応していましたが、2016年モデルではこの機能がなくなっています。

iPhoneやスマホとHDMI+USBの接続を行えばミラーリングは可能ですが、どうせなら操作まで対応して欲しかったと感じます。

地図はイマイチですが、地デジやメディア再生などはかなり綺麗に見えます。

※Youtubeでのミラーリングの動画をカメラで撮影したのですが、著作権に引っかかって削除されました。

専用フロントカメラがなくなった

2015年モデルでは専用のフロントカメラの映像を合成して表示させる機能があったのですが、2016年モデルからはなくなりました。(これは全モデル共通)

なぜ有ったものをなくしたのか?世の中の流れとしては安全運転支援の方向ですし、見切りの悪い場所ではあった方が便利に決まっているのですが…。

汎用品のフロントカメラの映像はAUX端子から入力が可能で、カスタムボタンで切り替えは出来るようですが、ソフトで合成しなければあまり役に立たないのかと思います。

【2015年モデルの合成機能】2016y11m06d_183356196

案内音声がGoogle Mapのようになってしまった

これは世の中の流れなのかも知れませんが、案内音声が音声読み上げソフトのように機械で作られた声になっています。

イントネーションなどはそこまで違和感はないので慣れの問題という部分もあるかも知れません。

モニターがXGAなのに地図がVGA

車種別専用モデルは10型ワイドのXGA(1280×720)の解像度なのですが、地図がなぜか7型と同様のVGAとなっていると思われます。

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インターフェイスはともかく地図がぼやっとしていて解像度が低い印象です。

おそらく7インチモデルの「840×480」をそのまま拡大表示しているだけなのだと思いますが、8インチモデルでも同様の報告が見られます。

【アルパイン11インチモデル】2016y11m06d_191252576

【サイバーナビ10インチモデル】2016y11m06d_213851906

【ケンウッド2015年 7インチモデル】2016y11m06d_214059152

解像度が高いアルパインの11型には精細感では遠く及ばす、コントラストで工夫がされているVGAケンウッドの彩速ナビの方が見易いです。

彩速ナビの画素数は115.2万、10インチサイバーナビは276.4万ですので、2.4倍もの差がありますがVGAをアップスケールしてXGAで出力しており、「dot by dot」ではなくなっている為、モニターの解像度が生かせていません。

地図の描画が遅くレスポンスが悪い

10インチモデルでは地図描画速度が遅い為、フリックやピンチアウト操作をゆっくりワンテンポ遅らせる感じにしなければ思った通りのスケールで目的のポイントに移動が出来ません。

描画の速さは開発中バージョン>店頭デモモデル>実装機(MAユニットやその他各種機器を接続した状態)、7型>>>10型という印象で、明らかに10型モデルの調整不足であると感じます。

7型モデルは下の動画のようにサクサク動くようです。

他社との比較では、ケンウッド実装機(各種機器接続済み)~Aランク>パイオニアサイバーナビ店頭7インチ・パイオニア楽ナビ・アルパイン・パナソニック・イクリプス~Bランク>パイオニアサイバーナビ店頭10インチ~Cランク>パイオニアサイバーナビ実装機(各種機器接続済み)~Dランクという印象です。

因みに2014年から基本設計が変わらない2015年のケンウッドの7型最上位モデルは、全ての操作がサクサクなので、このナビを使い慣れている私にとってはサイバーナビ10型モデルの地図操作はかなりストレスを感じます。

また、スマートコマンダーでの地図上のポインター操作のレスポンスも悪い為、売りである筈のスマートな操作が出来ない状況です。

因みにサイバーナビ2016年モデルは、操作性に関しても一新されており、パイオニアのサイトには「スケール変更やスクロールも指先だけで意のままに」「細かなスケールチェンジも思いのまま」「探している地点への移動も意のまま」とキャッチコピーが書かれています。

確かに7型モデルでは意図した通りの動きになっているようですが、10型モデルは全く思いのままには動いてくれません。

地図に関しては、控えめな表現でも30万円オーバーの価格帯でこの完成度のもの出してくるのはどうなの?というのが本音ですし普通のユーザーはそう思う筈です。

今後のアップデートで何らかの対応があると筈だと信じます。

ルート探索も7型に比べて遅い

地図操作だけでなく、ルート探索に掛かる時間も、7型モデルに比べると遅く、同程度の距離で2倍くらいの時間が掛かっているように思います。

7型のモデルと10型のモデルの探索速度の差を見てみましょう。

【サイバーナビ2016年モデル7型】

【サイバーナビ2016年モデル10型】

こちらもおそらく調整不足でしょう。

目玉の筈のスーパールート探索は?

サイバーナビ2016年モデルの目玉である、スーパールート探索(カーナビではなく、通信機能を用いてサーバー上でルート探索を行う)がまだ未実装なようです。

幾千もの候補から理想に最も近いルートをサーバー上で導き出す。次世代のルート探索「スーパールート探索」

膨大なデータとリアルタイムな情報を有するカロッツェリア独自のサーバー上で計算された
幾千ものルートの中からドライバーの理想に限りなく近いルートを瞬時に導き出す「スーパールート探索」。
カーナビ本体では不可能な高度な演算処理を行う次世代のルート探索を実現。
新「ルートアルゴリズム」によって提案する柔軟で的確なルートは、ルート探索の常識を覆します。

サイバーナビ2016年モデルの評価のまとめ

これはなかなか評価が難しいところがありますが、残念な点で挙げた項目はほとんどが10型モデル特有の調整不足によるものだと思います。

10型モデルは取り付けキットや説明書の作成に相当の手間が掛かりるのは分かりますが、その分は価格にしっかりと跳ね返って来ています。

発売も遅れ遅れになった上に、明らかに調整不足の状態でデビューしてしまいました。

これから10型モデルを購入しようと考えている人は、おそらくアルパインのBIG Xも視野に入っているかと思います。

モニターの大きさや地図の精細感に関してはBIG Xの方に分がありますが、サイバーナビには先進的で面白い機能がふんだんに盛り込まれており、調整不足とは言え他で代替えが効かないモデルである事は確かです。

物凄く高い買い物になりますので、やはり店頭で地図・検索などの各種操作を実際に行ってみながら、サイバーナビのアップデート状況を観察しましょう。

サイバーナビの先進的な機能面が気に入っているなら、やはり他社のモデルでは代替えが効きませんので、即買いでも良いかと思います。

このようなパイオニアの対応や姿勢が気に入らない人にはおすすめしませんし、かなり辛口の評価も書いていますが、総括としてはやっぱり「サイバーナビは凄い!」というのが率直な感想です。

7型モデルに関しては充分に詰められているようですので、死角はフロントカメラの問題程度で他の項目に関してはかなり秀逸な出来となっていると思います。

7型のサイバーナビが気になっている人には11月中旬~12月の価格変動状況を見ての購入をおすすめします。

今回はサイバーナビとバックカメラ、ETC車載器、リアモニター一式を自分で取り付けましたので、興味のある方は参考までにどうぞ。

■ 30系アルファード カーナビの取り付け方法

■ サイバーナビ最新モデルはこちら

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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