JAPAN AVEのFMトランスミッター「JA996」の実機レビューと評価

※2021年2月11日更新~本製品の電波法違反の可能性の有無について追記しました。(この記事は2017年6月1日に投稿したものです)

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

今回は「JAPAN AVE」のFMトランスミッターを購入してみました。

目的はスマホやタブレットの無料カーナビをどこまで便利に使用できるのか?という企画で使用する為です。

■ カーナビアプリはどこまで便利に使えるのか?

「JAPAN AVE」のFMトランスミッターを選んだポイント

今回FMトランスミッターを選ぶに当たり、目的があくまでも「快適に」という事でしたので価格は考えずに機能や性能面が充実しており、Amazonでの評価が高いもの、という条件で選びました。

「JAPAN AVE」ってどこの会社?

Amazonでは比較的人気があって評価が高い「JAPAN AVE」ですが、日本で法人登記されている会社のブランドなのかどうかも全く不明です。

■参考 Amazon「JANAPN AVE」について

商品説明を見る限り、メーカーは日本の会社ではないような気がしますが。

因みにこの手のカーアクセサリーは類似品がたくさん出回っているのですが、パクリというよりも中国の工場側が他の販売者の依頼で同じものを別の販売者に売っているのでは?と見受けられるものがたくさんあります。

おそらくソフトウェアや無線の許認可の部分が微妙に違ったりする感じですね。

Amazonの低評価を見ると国内生産だと思い込んでいる方がいらっしゃいますが、この手の製品を日本の工場で作ってるところはないような気がします。

日本でないと作れない物ってあんまりないですし、コムテックやセルスターなどのように自社で工場を回しているところは少ないでしょう。(工場が常に回るほどオーダー入れ続けないと工場は潰れますから)

「JAPAN AVE」のFMトランスミッターの特徴

まずは、「JAPAN AVE」のFMトランスミッターのスペックについて説明します。

  • FM周波数76.0~90.0Mhz対応
  • 充電のみのUSBポート×2、データ通信+充電USBポート×1(3ポートでMAX4.2Aまで出力)
  • 両面挿し急速充電USB
  • AUXイン端子×1
  • ハンズフリー通話可能
  • 対応音楽ファイル、MP3・WMA
  • 専用コントロールアプリあり
  • 電圧チェック機能あり
  • Bluetooth 4.2対応(バージョンが新しいほど省電力で転送速度が速いが、実質的には意味はないかも)
  • Bluetooth 接続範囲 10m(Class 2)
  • サウンドエフェクト(ノーマル・ポップ・ジャズ・ベース)選択可能

 

なお、Amazonで「JAPAN AVE」に次いで2番人気となっているのが「BESTEK」のトランスミッターです。

BESTEK【スーパー進化】 FMトランスミッター bluetooth 3.0

特にこの製品の丸パクリっぽいものが多いですね(笑)

「JAPAN AVE」とスペック的な部分を比べると、USBポート×2個、Bluetoothのバージョンが3.0、AUXがインではなくアウトになっている、サウンドエフェクがない、の4つのポイントが異なります。

AUXがアウトになっているという事はトランスミッター機能を使わなくても出力が出来るという事です。

因みにFMラジオの信号は96kbps、BluetoothでMP3などのファイルを再生した場合には64~576kbpsとなります。

Bluetoothの場合、圧縮方法の違いによってビットレートに幅がありますが、その圧縮方法についてはどちらのトランスミッターにも記載されていません。

なので良く分からない…。

なお、Bluetooth側が96kbps以上であった場合、FMラジオの96kbpsがボトルネックになりますので、BESTEKのAUXアウトを使用した方がい音質が良くなるはずです。

96kbps未満であればどちらも変わらないかと思います。

 

因みに以下の動画で96kbpsと128kbpsの差が体感出来ないようなら、どちらでもあまり変わらないでしょう。

私は64kbpsと96kbpsの差ははっきりわかりましたが、それ以上になると「???」という感じです。

 

「JAPAN AVE」のFMトランスミッターの充電ポートの電流をチェック

とりあえず感覚ではなく、数値化できる部分として3ポートある「JAPAN AVE」のFMトランスミッターのUSBポートの充電量をチェックしてみました。

3つあるポートのうち③は音楽ファイルの入ったストレージを挿すポートなのですが、iPhone7を充電してみたところ、①②については1.5~1.8A程度と比較的大きい電流が流れました。

バッテリーがゼロに近い状態からだと1時間ちょいから1.5時間程度で満充電される数値です。

 

ところが③については2.1Aと書いてあるものの実際には0.5A以下でした。

確かに②と③を足すとMAX2.1Aになりそうなので嘘ではないですが(笑)、③は充電には使わない方がよさそうです。

専用コントロールアプリはなかなか良いんじゃないか?

「JAPAN AVE」のFMトランスミッターには専用のコントロールアプリがあります。

このアプリで出来る事は、以下の通りです。

  • 周波数の設定
  • 電圧の確認
  • 再生ファイルのコントロール

良く分からない中国の音楽の視聴(笑)~中国や台湾でタクシーに乗った時のような気分になりました。

インストールは箱の側面のQRコードからダウンロードページにアクセスが可能ですのでそちらからダウンロードします。

QRコードが読み取れない場合には以下のリンクからでもダウンロードが可能です。

■Smart-BC ダウンロードページ iOS android

 

android端末の場合、設定で「Google Play」以外から配布されたアプリのインストールを許可しておかないとインストールが弾かれます。

その場合には設定で「提供元がPlayストアではないアプリのインストールを許可する」をオンにします。

インストールが完了したらトランスミッターの電源をオンにして、端末のBluetoothもオンにすればペアリングが完了しました。(iOS android共通)

次にアプリを起動して周波数の操作が出来るようであればペアリングは成功しています。

なお、再生ファイルはスマホ内とストレージの2種類場所のものをコントロールが出来ますが、私の場合はiPhone 7でスマホ内の音楽ファイルは認識されませんでした。(ストレージ側のポートの物は認識された)

スマホ内のファイルは別のアプリで再生する感じになりますね。

※何回か接続しなおしたらスマホ内のファイルもいつの間にか認識されていました。

音質はまあまあ良いと感じた

どうやら私の耳は96kbpsと128kbpsの差を体感出来ないようなのであまり当てにはならないかも知れませんが、音質はUSB接続の場合と比べてもほとんど差はないように感じました。

30系アルファードの純正スピーカー+サイバーナビ2016年モデルの組み合わせです。(私の耳にはもはやこの組み合わせ自体が既に無駄なのかも…と感じてしまった)

追記~

その後別の車(ランエボX)で試してみたのですが、周波数によっては少しノイズが出るケースが確認されました。

ただ、周波数の調整で消える帯域があったので調整が必要なものなのかも知れません。

で…音質についてなのですが、ランエボXの方ではインダッシュナビとスマホを直接Bluetoothで接続した時とFMトランスミッターを経由させた時の音質の差が体感できました。

先にトランスミッター経由で1時間程度再生した後にインダッシュナビとスマホを直接Bluetoothで接続してみたのですが、やはり後者の方が音が澄んでいるというか、クリア感が感じられました。

なお、この車はケンウッドの2015年モデル彩速ナビの最上位「MDV-Z702」とスピーカーは数年前にヤフオクで入手したかなり古いパイオニアの製品です。

フロント上部にケンウッドの安いツイーターを設置しており、イコライザーは高音寄りに振っている為、差が感じられたのかも知れません。

ただ、この辺りはオーディオユニットでイコライザーの設定をさらに高温寄りにする事で少しは改善された気がします。

Amazonの評価で音質が悪いというものもあるのですが、FMラジオの音質自体が悪いならそれはスピーカーやオーディオユニットの性能だと思います。

そこそこ以上のオーディオユニットとスピーカーを使用していれば、そこそこの音質にはなると感じています。

トランスミッター経由とそうでないケースを連続して聞き比べれば違いが分かる感じですが、FMトランスミッター経由だけの音声を聞いても私は音質が悪いとは思いませんでした。

Amazonの悪い評価も結構ある

Amazonで★1の評価も結構見受けられます。

コメントは次のようなものです。

お前の会社は騙して売ってるのか
商品は日本製でなく中国品で
Bluetooth 4.2 高音質って堂々と書いていて本当は4.1かよ
ノイズもヒデーしコードも入ってないしこれどうすればいいんよ

ひょっとすると日本では法人登記されていないかも知れないので、会社ですらない可能性もあります。

確かに箱と説明書にはBluetooth 4.1と書かれており、修正版の説明書が送られてきました。

■「FMトランスミッター 日本語取扱説明書」 ※改訂版

まあ、箱に4.1と書かれているので4.1かも知れませんね。(笑)

実質的にはBluetoothではなくトランスミッター部分のビットレートがボトルネックになるので、4.2だろうが3.0だろうが音質は変わらないと思います。

なお、同梱の説明書にはビットレートの高い圧縮の「APTX」と書かれていますがこれはAmazonレビューの指摘で削除された模様。

かなり怪しい事は怪しいですね。

音が小さすぎて、使えません❗

サクラさんが多いの?

買う価値有りません。

音が小さいという指摘はいくつかあるのですが、私の場合には他のFM放送と比べて音が小さいという事はありませんでした。

中国製ですね、雑音も比較にある機種と比べて大きいです。結構ストレスフルです。ただ、iPhoneのブルートュースによはハンズフリーの通話は今までの機種よりクリアで相手にも違和感ないように思いました。
看板に偽りありなので星1。

雑音は確認出来ませんでしたが、最初から動かない・すぐ壊れた系のレビューがそこそこあるので品質は安定しないようですね。壊れたら追記します。(笑)

マジでむかついたので調べてやりました。
工場は中国で作っており日本では作っておりません。
技術適合証明書?これも完全にとっていません。
総務省に問い合わせたので間違いありません。

分解してみましたがapt-x?そんなものありませんよ。
分かる人が見れば分かります。

結論:嘘ばかりで会社?個人販売だか知りませんが、
いつ飛ぶ(倒産)(中国に逃げる)か分かりません。

5%くらいは個体不良っぽい評価がありますが全体的には高評価なので、やはり物は悪くないが個々の品質が一定ではないという感じだと思います。

後は売り方が気に入らないから低評価というものありますね。

最近はAmazonのマーケットプレイスはかなり出品のハードルが下がっているので、個人でも簡単に出品出来てしまいます。

日本にスタッフを置かずに「商品だけAmazonのデリバリーセンターに入れて決済と出荷はAmazon」というパターンも増えています。(日本に人を置かないので超儲かるはず)

電波法違反の可能性の有無について

本製品は2018年9月14日に掲載された、総務省の「電波法に基づく免許等が必要な無線設備」としてリストアップされています。

ここでリストアップされている製品は、日本の電波法で定められた届け出の必要ない微弱電波を超える大きな電波を発しているので、この製品を使うとユーザーが法令違反を犯す可能性が高くなります。

※この場合、罰せられるのは生産者・販売者ではなくユーザーです。

従ってマトモな日本のメーカーであれば販売しないような製品なのです。

 

ただし、ここで規定されている微弱電波の範囲内に収まっているかどうかは、指定機関での検査を行い、日本自動車用品工業会(JAAMA)と電波環境協議会(EMCC)に申請する事で、微弱無線機器である事を示す微弱無線適合マーク(ELPマーク)を表示する事が出来るようになります。

この製品は2018年9月14日の総務省による掲載後に仕様に変更を加えたらしく、2019年10月30日にELP登録製品となった旨がJAAMAに掲示されています。

従って現在販売されているロットに関しては、電波法の問題はクリアしているように見受けられます。

また、本製品はFMトランスミッター以外にもBluetoothを使用しますので別途技適認証が必要ですが、そちらの方も2020年4月8日に認証済みとなっています。

ただし、この製品は2017年以前から販売されていますので、4月8日以前に販売されてる製品に関してはアウトですね。(私もですけど…)

※技適については原則としては技適マーク等を製品に表示するところまでが条件なので。

「JAPAN AVE」のFMトランスミッターの総評

2021年2月11日時点では、本製品に法令違反のリスクはないように思いますが、このメーカーは売り方が典型的なクソ中華メーカーなので、私は大嫌いになりました。

電波法 工事設計認証取得 (番号204-B00086) / “微弱無線” 検査合格 】 海外企業では許可されていない電波法 “微弱無線検査 (ELP) ” でも合格済です!( JAAMA 全国自動車用品工業会 にて掲載済 ) 🚫 競合他社の妨害レビュー 🚫 現在、同業者の営業妨害で ☆1 ☆2レビューの連日投稿被害を受けており、現在調査機関に依頼し、犯人の特定を行なっております。

自分たちの製品が規準を満たしていない状態で3年以上も販売されていたにも関わらず、犯人の特定とかバカじゃないのか?と感じます。

過去の非を認めて「こう言う事情なので改善しました」とやるならまだ良いですが、こういう指摘を競合他社・同業者の営業妨害とするような対応は典型的なクソ中華メーカーだと思います。

なので、JAPAN AVEの製品は全ておすすめしません。因みにこのメーカーはドラレコでも偽4Kモデルを販売し、JAPAN AVEは高品質・高画質、他社はクソ、的な典型的なクソ中華メーカーの販売方法をとっています。

偽物の4K製品としては以下のJAPAN AVEの「GT65」が代表例になります。

高精細4K対応と謳われているにも関わらず、イメージセンサーは400万画素、最高出力解像度は「2880×2160」と、どこからどう見ても4Kではありません。

こう言ったものを4Kと勘違いして選ばないように注意しましょう。

4K録画ができるおすすめドライブレコーダー
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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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