こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
私はドラレコのテスト用に、トランセンド・サムスン・サンディスク・東芝の主に4社のmicroSDカードを使用していますが、今回は日本サムスンから、高耐久のmicroSDカード「PRO Endurance」を試して欲しいと言う依頼を頂いたので、この記事を書いています。
この4社の高耐久microSDカードの耐久性については、疑いの余地はないと思っていますし、microSDカードの耐久テストなどは、出来る訳がありません。(数万時間の書き込みテストなんて出来ませんから)
そして、頂いているカードに関しては日常使用するつもりではありますが、これにより何かの判断を可能にする結果が出るとも思えません。
そこで日本サムスンにはこちらから以下のような提案をしています。
耐久性ではなく、相性問題の方で差別化すると有難い
前述のように、大手4社が謳う高耐久には疑いの余地はないと一般的には認識されていると考えられますし、耐久性の検証は難しい事から、ドラレコとの相性問題にスポットを当ててはどうか?と先方に提案しました。
一部のドラレコの中には、サポート範囲内の容量のmicroSDカードであっても、相性の問題が出て動作が不安定になる事があります。
このように相性問題が出た場合には、返金対応を行う事をプロダクトページなどに明記する事で、ユーザーは安心して同社のmicroSDカードを使用出来るのではないかと考えています。
ただし、動作が不安定である原因がmicroSDカードの相性問題である事を特定する為には、別のカードで動作を検証する必要があり、これはユーザーにとっては中々負担の大きい作業になりますが…。
今後、日本サムスンと協議する予定です
microSDカード以外の分野でも、サムスンは日本での拡販に力を入れたいような情報も見かけますので、ユーザー目線でどのような提案が有効であるかを先方と協議しようと考えています。
今回サンプルとして提供されたカードの仕様
今回の提供サンプルのカードは「PRO Endurance」シリーズの32GB/64GB/128GB/256GBの4枚です。
この4枚のカードの上書き可能回数は変わりないですが、書き込み速度の限界値などの性能は異なり、32GB/64GBがU1/V10、128GB/256GがU3/V30となっています。
※一般的に4K相当のドラレコ場合には、U3が指定されています。
フルハイビジョン(1920×1080)の26Mbps(3.25MB/s)のビットレートの動画の場合には、32GBで17,520時間の録画可能で、64GB/128GB/25GBでは35,040時間/70,080時間/140,150時間となります。
ドラレコのビットレートはそこまで高くはないので、フルハイビジョンの2カメラモデルを使用した場合に、この時間が限界値になりそうです。
・32GB:2,190日(6年)
・64GB:4,380日(12年)
・128GB:8,760日(24年)
・256GB:17,520日(48年)
耐久テストは無理だと分かりますね。
因みに4K+FHD+FHDのドラレコになると、上書き回数はFHD+FHDの3倍になりますので、耐久時間は1/3になります。
コメント
昔、個人サイトにてSSDの書き込み限界値をテストするサイトがありましたので
ドラレコではなくPCへの接続でダミーファイル書き込み→消去を繰り返すアプリを使えばmicroSDカードの限界値は探れると思います。
みる様
そうなんですね。
ありがとうございます。
気が向いたら調べてみます。