ランエボ10のバッテリー交換について

ランエボ10を購入してそろそろ5年が経過していますが、最近1年間は1回だけ埼玉から長野に往復しただけで、後はドラレコのテスト撮影に使用しているだけという、大変残念な状況になっています…。

直近1年間の走行距離は3,000km程度まで落ちており、おそらく今年はその半分以下しか乗れないだろうとの予測から、売却する事も考えたのですが、実はこのランエボ10は私にとっては特別な車なのであります。(笑)

…というのは、5年前にこの車を購入していなければ、LaBoon!!自体が存在していませんし、私は当時のままサラリーマンを続けていたでしょうから、転勤の嵐でどこに飛ばされていたか分かりません。

また、最近のようにランエボ10にほとんど乗らなければ維持費もそれほど掛かりませんので、やはり縁起物であるこの車はしばらく維持し続けようという結果に至った訳ですが、走行距離が更に少なくなりそうなので、元々ヤバかったバッテリーをそろそろ交換しようかな、と思い立ちました。

現在積んでいるバッテリーは2011年7月製造

ランエボ10を購入したのは2013年の8月なのですが、その時点からバッテリーは交換しておらず、2011年7月製造の純正のパナソニックの「S46B24L」というものです。(翌年のマイナーチェンジで寒冷地仕様だった「S65D26L」が標準になり、サイズ・容量ともにアップしています)

セルの回り自体は5年前からあまりよろしくなく、車検の時などは要交換と言われ続けていましたが、ジャンプスターターを常備していた為、本気でエンジンが掛からなくなるまでこのまま使い続けようと考えて現在に至ります。(笑)

ただ、1ヶ月くらい前にハイパワージャンプスターターの実機テストを行った時に、セルの回りがあまりにも素晴らしいと感じるとともに、ランエボ10のバッテリーでの始動がかなりヤバいと改めて認識させられた為、そろそろ意地を張らずに(誰にだ?)交換しようという結論に至りました。

因みに月に1度くらいはCTEK XS7.0で充電はしていますので、バッテリー上がりの心配はないのですが、気分的によろしくないというのが一番の理由ですね。

CTEKの「BATTERY SENSE」でバッテリーの残量の管理はしているのですが、7月下旬から9月上旬まで、1ヶ月半の間は全くと言って良いほど動かさない状態で、100%から33%まで残量が落ちています。(本当は60%を切るくらいで充電が必要なんですが…)

おそらく2ヶ月半弱は放置してもバッテリーは持つような気もしますが、やっぱり気分が悪いので交換する事にします。(笑)

…というか、問題視されていた初期型の標準バッテリーで良く7年以上も粘ったな…って感じです。

ランエボ10に搭載可能なバッテリー

ランエボ10は前後の重量配分の関係で、バッテリーがトランク置きなのですが、ガスが車内に漏れないようにチューブで車外にガスを排出するものを選ばなければなりません。

また、初期型の場合にはもともとバッテリーのステーがB24のサイズ用に作られている為、マイナーチェンジ後の「S65D26L」を搭載するにはステーの加工が必要になります。

容量が大きいものほど、過放電させない為に60%程度に減った時の充電回数が少なくなりますが、重量もアップします。

そもそも初期型のバッテリーが小型だったのは軽量化の為かと思いますので…。

 

現在のパナソニックのバッテリーラインナップで、車内搭載のハイブリッド用バッテリーのB24サイズは「S55B24L/HV」となっており、重量は12.0kgです

D26サイズだと16.0kgですので、4kgの重量アップとなります。

 

なお、バッテリーの端子がBとDでは異なる為、サイズアップするなら本来であれば以下のようなターミナル端子の変換アダプターを使用する必要がありますね。

ただし、2007年式ランエボ10についていたパナソニックのS46B24Lは最後に(S)の表記があり、太端子になってるようです。

パナソニックのバッテリーはこのクラスになるとかなり高いので、最初から選ぶつもりはないですし、価格を優先に考えると、ほぼAC Delcoのバッテリーを選ぶしかない訳ですが、何年か前から純正もAC Delco製になったような情報も見かけます。

 

因みにみんカラなどを見ていると、コスパ優先の方はほぼこのメーカーの製品を使用されてますね。

以下の4つはステー周りを加工すればどうにか搭載は出来そうなのですが…

重量は…

・「SMF55B24L」~12.2kg

・「SMF75D23L」~16.3kg

・「SMF80D26L」~18.6kg

・「SMF95D31L」~21.4kg

となっています。

パナソニックのCAOSとそこまでは変わらない感じですね。

何れにしても、173mm幅以上のものを選ぶなら、ステーの加工が必要になります。

 

容量が大きくなるほど重たくなるのは仕方ないですが、SMF75D23Lと80D26Lの容量の差は54Ah・60Ahとそれほど大きくはなく、その下になると36Ahとかなり差が広がります。

…という訳で、今回は下から2番目でそこそこ容量の大きい、SMF75S23Lを選択する事としました。

もともと付いていた、パナソニックのS46B24Lは5時間率だと36Ahだったかと思うので(たぶん)、容量的には1.5倍にアップしてます。

バッテリーの取り外し

まずは①マイナス→②プラスの順にターミナル端子を外します。

バッテリーはなぜマイナスから外すべきなのか?
...

バッテリーは10mmナット2か所で、バーとステーにより固定されています。

ラチェットレンチが入らない場所なので、以下のようなラチェットメガネを使用してナットを外しました。

普通のレンチだとバッテリー入れ替え後の固定の際に、奥側がしんどそう…変なとこ触って感電しそうですし…。(以下、入れ替え後の固定の図)

因みに手前のナットを外すと、奥側は外さなくてもカバーステーは外れます。

パナソニックのS46B24Lは向かって左側にガス抜き用の穴があり、ブラスチックのプラグを介してチューブと連結されています。

このガス抜き用の穴のサイズですが、SMF75D23Lの方が随分小さい為、プラスチックのプラグ部分を変更しなければ挿さりません。

ガス抜き用のプラグの調達

SMF75D23Lには左右にやや小さめのガス抜き用の穴があり、片方は塞いでもう片方はプラグでチューブに連結する必要があります。

ホームセンターで何か良さそうなものはないかと探してみたのですが、あまり良いものがなかったので今回は水槽の水をろ過するフィルターセット(300円くらい)の中に含まれていた、以下のようなプラグにビニールテープを巻いて太さを調節しました。(濾過セットとかいらないけど…)

塞ぐ方の穴は、以下の家具の補修用パーツ?的なプラスチックの杭のようなものを使用しています。

こちらも同様にビニールテープで太さを調節していますが、本来ならシールテープの方が良いかと思います。(どっかにある筈なんですが、見当たらなかったので)

上部ステーの加工と新バッテリーの取り付け

2007年式の標準型バッテリー搭載車は、バッテリーを固定する上部ステーが以下のような形状となっています。

今まで狭い方の枠でバッテリーを固定していたのですが、SMF75S23Lは当時の寒冷地仕様のバッテリーを同じ幅ですので、この真ん中の枠を加工しなければ収まりません。

大きさも重さも随分違いますので…。

そこで…ペンチで出来るだけひん曲げて…

ハンマーでぶっ叩くと

あっさり平らに近くなりました。

あとは外した時と逆の順に新しいバッテリーを固定するだけです。

【ガス抜き穴の図】

セルの回り具合は改善された

新しく、容量が1.5倍のバッテリーに変えた事で、セルの勢いが良くなった点は体感可能でした。

今回のバッテリー交換は、充電間隔を伸ばすという目的もありましたが、最近2ヶ月くらいの状況だと1ヶ月半で33%まで減っていました。(夏場なので冬はもっと早いかも)

今回はSMF75D23Lの装着直後に「CTEK XS7.0」で数時間かけて満充電を行っています。

放置状態でのバッテリーの減りが遅くなれば、容量アップの効果が体感出来ますし、あんまり変わらないのであれば「CTEK XS7.0」で時々充電を行っていた効果があった…という事になりますかねぇ…。

とりあえず、1~2ヶ月様子を見て経過報告を行う予定です。

バッテリー添加剤「電撃丸」の効果を検証
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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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