ランエボ10のアイドリング不調の巻

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

先日、ラリーアートの車高調をオーバーホールして気を良くしていたのですが、一難去ってまた一難!、今度はランエボ10にアイドリング不調が発生しました。(笑)

そろそろ走行距離も10万キロに届きそうなので、ぼちぼち諸々のトラブルが発生し始めてもおかしくはないのですが、なかなか気持ち良くエボに乗れる日が来ませんね。

まぁ、これからチューニングを始めようと考えているので、まずはノーマル状態でトラブルが出てくれて良かったという考え方もありますが…。(原因の切り分けがまだ楽そうなので)

アイドリング不調の症状

今回のアイドリング不調の症状は、エンジン水温が一定以上になると回転数が500~700回転の間を行ったり来たりするもので、過去にも一時的にこのような症状が発生した事はあるものの、何日も連続で発生する事はありませんでした。

今回はアイドリング中は常に回転数が上下しており、一向に症状が改善される気配がありませんので何か対応が必要な気がします。

アイドリング不調の原因

今回のアイドリング不調の原因は今のところ全く不明ではありますが、ネットで情報を拾ってみると

①ECUの学習時の不具合

②エアクリーナーの汚れ

③エアフロメーターの汚れ

④スロットルボディの汚れ

⑤プラグの寿命

などの可能性が高いようです。

取り敢えずECUの再学習

最近、リコール案件で車速センサーが死んだ時に何度もバッテリーを切り離してECUのリセットを行った経緯がありますので、ECUの学習時の不具合もあり得ると考え、以下の手順で再度学習を行いました。

①バッテリー切り離し

②10分後にエンジンON

③エアコンOFFで10分間アイドリング

④エンジンOFF

⑤10秒後にエンジンON

⑥窓を開けてエアコン全開で10分間アイドリング

…が、症状は変わらずでしたので、これが原因ではないようです。

プラグの交換

次に試したのは既に手元に新品を保有していたプラグの交換です。

秋以降のチューニングに備えて、純正よりも熱価を一つ上げたものを手配してありましたので、さっくりプラグを交換…

するも症状は改善されませんでした。

ちょっと白焼けしてますので、今の乗り方だと熱価を上げて良かったみたいですね。

ただ、電極部分が溶けたりはしていないですし、プラグが原因のアイドリング不調ではなさそうです。

エアクリーナーの交換

エアクリーナーの汚れもアイドリング不調の原因になり得るそうですが、そう言えばエアクリーナーを社外品のHKSの製品に交換したのは4年前でした(笑)

ランエボⅩのエアクリーナー 社外品の純正交換タイプへ変更
...

因みにこのエアクリーナーの交換サイクルは半年~一年、6000~10000kmと書かれています。

余裕で4年が経過しており、走行距離も2万キロ程度ですので、中身のフィルターのみを交換しました。

交換時期を大きく超えてはいましたが、砂塵の中を走ったりはしていないので見た目はそれほど汚れている感じてはありません。

試しに洗ってみましたが、コイツがアイドリング不調の犯人とは考えられず…

案の定、新品のフィルターに交換しても症状は改善されませんでした。

エアフロメーターの清掃

次に試してみたのはエアクリーナーのインテーク側にある、エアフロメーターの清掃です。

こちらにセンサーが付いていますので、専用のクリーナーを吹き付けます。

エアクリーナーも綺麗でしたし、見た目あんまり汚れていなかったので期待はしてませんでしたが、やはりアイドリング不調は収まりませんでした。

スロットルボディの清掃

スロットルボディの汚れはアイドリング不調の本丸ですが、素人によるクリーニングはエンジンの更なる不調を引き起こすリスクもある為、あんまりやりたくはなかったのですが、他に思い当たる原因も無くなってしまいましたので、取り外して清掃してみる事に。

因みにコイツを取り外すにはエアクリBOXとラジエーターと繋がっているホースを2本外す必要がありますが、慣れると割と短時間で外せるようになります。

軍手をしていても手が真っ黒になってしまうので、あまり積極的にはやりたくないですけど…。

作業スペースが狭いので、この2本の冷却水のパイプを外すのが大変でした。

こちらがエアクリ側

エンジン側です。

良い具合にカーボンが溜まってますね。

今回はこちらのクリーナーを使って汚れをやっつけました。

カーボンが溶けて床がドロドロです。

よせばいいのに好奇心に駆られて黒いプラスチックの部分も分解…

左側の歯車がバタフライバルブの軸の回転用、中央が中継の歯車、右側はコネクタに接続されており、奥にはモーターが収納されています。

こちらの蓋の左側にはバタフライバルブの開度を読み取るスロットルポジションセンサー、右側には電極があります。

そして悲劇が起きた!

スロットルボディのカーボンも綺麗に落ちて後は元通りに組み付けるだけです。

因みにガスケットは再利用できないものですが、今回は突発的にメンテナンスを行った為、替えのガスケットなどある筈もなく、古いものを再利用しました。

そして満を持してエンジンをONにすると…

「ブォーン!」とエンジンが勢いよく吹け上り、そして回転数が3000回転で止まったまま下がらない…。

スロットルボディのカーボンを飛ばした後はECUに再学習させないと回転数が若干上がったままになってしまう事があるようですが、今回はそう言った次元では無く、車を動かしても回転数が上がったり下がったりでガクガクしてまともに走れません。

アイドリング中に若干吸気量が増えた程度ではここまで不安定になりませんし、スロットルポジションセンサーがまともに動いてないような感じでした。

そしてエンジンチェックランプが点灯し、「販売店に連絡」の警告が出ました。

今年はよくこのメッセージにお目に掛かります(笑)

行きつけの車屋さんにバルブを持ち込む

DIY整備をしていると思わぬトラブルに見舞われる事がありますが、そんな時の為に徒歩圏内の車屋さんとは良い関係を築いています。

今回は歩いて5分の場所にある行きつけの車屋さんにバルブを持ち込み、アドバイスを貰いました。

実は最初の組み付けの時にはあんまり余裕がなかったので、ゴムの防シーリングの存在には気が付いていなかったのですが、ゴムが伸びてしまい、レールからはみ出しています。

このゴムのはみ出しのせいで、センサー部分が密着していなかった可能性あるとの事。

なるほど…、確かにそうですね。伸びきったゴムを一生懸命レールに収めようとしたのですが、こう言った場合にはゴムを切って短くしてもOKとの事でしたので、ちょん切って長さを合わせてレールに収めました。

見事に復活!

原因が特定できない状態での組み付けでしたので、直ればラッキー程度に考えていたのですが、エンジンを掛けてビックリ!見事にアイドリングは1000回転程度に落ち着き、暖気を行った後には750回転程度で安定しました。

時々以前のようにハンチングを起こす事もあるのですが、程度は改善され、頻度も下がりましたので、スロットルボディの清掃をする前の状態と比べるとマシにはなっています。

※しばらく乗っているとまたアイドリング不調が発生しましたので、根本的には解決出来なかったようです。

しかし消えない警告灯

見事トラブルから復活し、これで警告灯も消えるだろうと考えていたのですが、何故か消えず…、一旦バッテリーを外して再始動を掛けるも、それでも警告灯は消えず…。

行きつけの車屋さんでOBD診断を掛けても貰ったのですが、U1415のエラーコードでダイナミックレンジエラー(ID:1B1)又は、コーディング未完了フェイル、と出てます。

これはCANバスラインの通信エラーで、メインECUと4WD制御のECUの通信が正常に出来ないという事らしいです。

結論としてはアイドリング不調は一時的に改善されたものの後日再発し、それとは全く関係のないECUの故障に見舞われる事となり、手痛い出費となりました。(笑)

このところチューニング以前にメンテナンスにかなりお金が掛かってます。そろそろ10万キロ、12年ですのでそう言うお年頃でしょうか?

次回に続く…。

ランエボ10のECUが死亡したでござるの巻
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(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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