実機レビュー「HUD-2023」の評価 NEOTOKYOのヘッドアップディスプレイ搭載のCarPlay・Android Auto対応のスマートディスプレイ

※2024年8月11日:実機レビューを追記しました。

こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

最近はCarPlay・Android Autoの認知度が高まり、インダッシュ型のディスプレイオーディオや、安価なポータブルタイプの中華スマートディスプレイが出回っています。

安価な中華スマートディスプレイは、1万円も出せばお釣りが来る程までに価格が下落していますが、やはり安いだけあって液晶の輝度が低かったり、熱に弱かったり、動作の安定性がイマイチなど、それなりに問題のある製品が多いと言う印象です。

私自身は純正ナビからの換装が容易な車種ではインダッシュ型のディスプレイオーディオを装着、それ以外の車では多少の問題には目をつぶりつつ、安価な中華スマートディスプレイを愛用しています。

ただし、諸々の不満点はありますし、決して満足して使っている訳ではありません。

特にポータブルタイプは車高の低いスポーツカーなどに設置すると、ディスプレイが前方視界を遮り、運転の障害になるケースもありますし、設置場所をより下の方に移動させると運転中の視線の移動距離が長くなるので、これまた危険です。

運転中になるべく視線を前方からそらさないようにする為には、ヘッドアップディスプレイが理想だと感じていますが、最近になってNEOTOKYOの「HUD-2023」が私の要望に一番近い製品なのではないかと言う事に気が付きました。

ただし、プロダクトページを見る限りでは「HUD-2023」でナビアプリを使用しつつ、スマホの音楽アプリをスマホからBluetoothで直接カーオーディオに送信して再生させる事は出来ないような記述が見られます。(他の中華スマートディスプレイでは大体サポートされている)

AUX端子から外付けのBluetoothトランスミッターに音声を出力し、カーオーディオにトランスミッターからBluetooth送信を行うとされています。

「HUD-2023」では、トランスミッター出力がサポートされていますので、それを使えば問題はないかも知れませんが、トランスミッターは周波数や環境によってはノイズが乗る事もありますので、出来ればBluetooth接続を使いたいところです。

それ以外の機能面では概ね不満に思うところはありませんので、折を見てレビューしようかと考えています。

デザインとセット内容

今回は「HUD-2023」を購入しましたので実機レビューを追記します。

セット内容はこちらの通り。

台座右側面にUSB端子

背面にAUX出力端子、電源端子(Type C形状だが中身は別物との事)

ステー裏面は粘着マット

ステアリングリモコン

シガー電源ケーブル(Type C形状だが中身は別物との事)

取り付けについて

今回は純正ナビから車外ナビへの換装に大きな手間がかかる981型のボクスターに「HUD-2023」を設置しました。

ディスプレイ部分はステーに対して垂直になるまでしか起き上がりませんが、特に問題はないように思います。

FMトランスミッターによる音声出力

過去の経験からFMトランスミッターを使用するガジェットに対して、私はあまり良い印象を持っていないのですが、取り敢えず「HUD-2023」のベース機能であるトランスミッター機能を使用して車載の純正オーディオから音声を出力してみました。

ノイズが少ない周波数は見つかったものの、起動時に音声が出力されない、再起動すると出力されるものの、突然音声が消えるなどの症状が頻発した為、メーカーサポートを受けて代替の本体を送って貰いました。

しかしながら、こちらの個体では全ての周波数で試してみてもノイズが入らない周波数が見つからなかった為、諦めてAUXによる出力に切り替える事にしました。

こちらでは特に問題なく動作しています。

ヘッドアップディスプレイとしては非常に優秀

ボクスターはオープンカーですので、日中の画面の明るさが気になりましたが、オープン時とクローズ時の見易さに差は感じていません。(オープン時の写真は撮り忘れましたので後日追加します)

ただし、映像が投影された奥側の視界はほとんど100%遮られます。(状況によってはディスプレイを立てて電源を入れた状態だと車検に通らない恐れあり)

操作性に難アリ

「HUD-2023」のディスプレイはタッチパネルではないので、付属のステアリングリモコンで操作をしますが、もともとタッチパネル操作を前提としたシステムを無理矢理リモコンで操作する事になる為、操作性はお世辞にも良いとは言えません。

各ウィンドウ内の項目移動は中央のダイヤルで行いますが、私の直感的には上にダイヤルを回すと左にカーソル移動するのが好ましいのですが、右に移動します。

また、ウィンドウ間の移動、ツールバーへの移動の際には▲▼ボタンを使用する為、走行時の操作は危険と感じるほど操作性が悪いと言う評価です。(システム上、改善は難しいと思われます)

ナビアプリの音声のみを調節する事が出来ない

これは一般的なポータブルタイプのスマートディスプレイ全般に言える事ですが、メディアアプリとナビアプリのボリュームの調整が個別に出来ない為、ナビの音声を大きくしたい時にはメディアアプリの音量も上がってしまい、聞き取り易いナビ音量に設定する事が出来ません。

特にオープンカーやスポーツカーは走行音が大きい為、大きな問題点であると感じます。

今回はレビュー途中でスマホをiPhoneからAndroidに機種変更した関係で、Android Autoをメインにテストしていますが、筐体にスピーカーを搭載してナビ音声だけスピーカーから出力するであるとか、ナビ音声だけをスマホから出力するように出来れば解決しそうです。

他社のポータブルCarPlay対応機では可能なものが多い。(Android Auto対応機ではナビ音声だけ切り分ける事は出来なかった気がしますが)

「HUD-2023」の総評

手短なレビューでしたが、気になる点は多いものの、私のボクスターへの設置と言う個別条件においては概ね満足できる使用感です。

そもそも、私はオープン時には音楽は聴きませんし、事前にスマホで目的地を設定した後はナビも操作する必要はありません。

価格はほぼ4万円ですので少々高い気もしますが、他にこの車に合うスマートディスプレイもありませんし、ナビアプリのルートを確認する際にも視線の移動が少なくて済むのが最大のメリットと感じています。

インダッシュタイプのディスプレイオーディオに容易に換装が可能な車にはおすすめしませんが。

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