こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
加藤電機の3カメラドライブレコーダー「HSDR300HSL」についてご質問を頂きましたので分かる範囲で解説します。
加藤電機はカーセキュリティ専門のショップで自社セキュリティと連動して駐車監視を行うドライブレコーダーをいくつか展開しており、「HSDR300HSL」はその3カメラバージョンとなります。
「HSDR300HSL」のスペックと特徴
「HSDR300HSL」のスペックはこちらの表の通りです。
HSDR300HSL |
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フロント:1920×1080/29fps リア:1280×720/25fps インナー:1280×720/29fps |
LED信号対応 |
録画視野角 フロント:水平111° リア:水平90° インナー:水平110° |
リアカメラケーブル??m |
microSD付属32GB/最大128GB |
GPS非対応? |
駐車監視モード |
OPのセキュリティ連動 |
専用ケーブル OP |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
こちらの製品は最近増えつつあるフロント筐体に2つのレンズを搭載し、車内側を撮影する他、更にリアガラスに貼り付けて後方を撮影するセパレートタイプのリアカメラが付属する3カメラタイプとなっています。
私は加藤電機については詳しく知りませんが、この製品を見る限りではイメージセンサー偽装メーカーのJADOの「D350S」からWiFi通信機能と赤外線LEDを外した構成のように見受けられます。
また、現在の3カメラモデルの主力は
・中:200万画素
・後:200万画素
の計800万画素となっていますが、「HSDR300HSL」及びJADOの「D350S」は
・中:100万画素
・後:100万画素
の計400万画素と、主力の半分の画素数のエントリーモデルと言えます。
「HSDR300HSL」がJADOのOEM生産品かどうかまでは分かりませんが、Alibabaを見る限りJADOの「D350S」はOEMモデルのベースにもなっているように見受けられます。
その他、「HSDR300HSL」の独自機能としては、セキュリティ連動の駐車監視録画機能が挙げられますが、これはセキュリティをセンサースイッチとしてドラレコに給電し、その際に常時録画を行う仕組みと考えられますので、ドラレコ側に何か特別な仕掛けがある訳ではないでしょう。
※データシステムの「SWC295Ⅱ」のような仕組みだと思います。
「HSDR300HSL」の画質について
「HSDR300HSL」の画質はフロンカメラの夜間市街地の映像のみが公開されています。
この動画を見り、市街地では街灯やネオンで照らされている部分は明るいものの、街灯やヘッドライトの照射範囲外が暗く、明暗差が大きい見え方なので最近のドラレコの中では暗めの画質の製品と言えそうです。
まとめ
以上、「HSDR300HSL」について解説しました。
ベースモデルがあのJADOの「D350S」と似た感じですし、3カメラで計400万画素の中華規格、そしてこの価格帯は少々厳しいような気がしますね。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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