ガーミンは残念ながら日本向けドラレコ事業から撤退した模様

こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

GARMINと言えばGPSスポーツウォッチやアクションカメラ、ドライブレコーダーなどをグローバルに展開している大手メーカーですが、数年前までは4カメラまで追加可能なネットワーク型ドラレコ「46Z」「47Z」を日本国内でも展開しており、一部のこだわりの強いユーザーからは高い評価を得ていました。

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ところが新製品リリースがないかと同社のホームページを見たところ、どうやらドラレコは全て終売となっており、日本国内からは撤退してしまったように見受けられます。

■ ガーミンドライブレコーダー

ドラレコ市場は成熟し、中堅プレイヤーが駆逐されている

国内のドラレコ市場は、2014年頃から急成長が始まり、黎明期に近い時期にはガーミンもイエローハットとのコラボモデルを展開するなど、日本市場への製品投入に積極的だった事もあります。

現在でもその名残りが見られ、現在の同社のドラレコページにはずらりと18モデルもの終売品が掲載されています。

この10年近くでコムテック・ケンウッド・ユピテル・セルスターなどの有名メーカーが万人向けのモデルのシェアを競い合い、一方で高性能なニッチ市場を狙ったVANTRUEなどの中国メーカーもその地位を確立しました。

その過程で中小メーカーや海外メーカーは、事業を継続する為に必要なユーザーを囲い込む事に失敗し、撤退に追いやられています。

成熟したドラレコ市場では、目先の変わった製品は出てこない

現状の日本のドラレコ市場は、そのシェアの大部分を前述の大手メーカーが独占しており、各社のドラレコが機能的にも充分な成熟を遂げた事から、他社との製品の差別化も難しい状況となっています。

ドラレコ市場の成長期においては、競合他社よりも少しでも高画質な製品をリリースしようと、各社とも製品開発に力を入れていました。

一方で2024年現在では、円安の影響で仕入れ単価が極端に上がった事により、極端な値上げを避ける為に機能・画質を維持しながらコストダウンをはかるようなパーツ構成の見直しが目立っています。

私個人的には、まだまだ多カメラ化の分野においては進化の余地は残されていると見ていますが、おそらく大手のメーカーが仕掛けられる程の市場の規模ではない為、VANTRUEやVIOFOなどの中華グローバルメーカーに期待するしかないでしょう。

あのガーミンですら撤退を強いられたのですから、なかなか厳しい情勢だと思います。

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