「ER58」の駐車監視のおすすめ設定について解説

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。

MioVueの「ER58」は、2.5Kの3カメラによる動体検知モードをサポートする駐車監視向けのデジタルミラーミラ型ドライブレコーダーですので、本製品での駐車監視を検討されているユーザーも多いかと思います。

そこでこの記事では、「ER58」の駐車監視の仕組みと使い方について解説します。

「ER58」の駐車監視モードの仕組み

「ER58」の駐車監視モードは、エンジンがOFFになると自動で予め設定しておいたこちらの録画モードに切り替わるものです。

・動体検知+衝撃検知
・スマートモード:衝撃検知のみ(衝撃が加わった14秒後から録画)

「動体検知+衝撃録画」モードは、内部メモリに常時一時データを保存しながら、動体・衝撃を検知した時のみ、その録画―データをmicroSDカードに保存する方式で、当て逃げの際の詳細な証拠が残り易いモードです。

従ってLaBoon!!では「ER58」で駐車監視を行う際には、この「動体検知+衝撃検知」モードをおすすめしています。

「ER58」の駐車監視モードを使う為に必要な手順

「ER58」で駐車監視モードを使用する為には、製品に付属するこちらのOPのの駐車監視用3芯ケーブルが必要です。

このケーブルを使用する事で、エンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードが起動し、エンジンをONにすると駐車監視モードが終了するようになります。

それぞれのケーブルの役割はこちらの通りです。

・黄:ドライブレコーダーの駆動用電流を流す
・赤:エンジンのON/OFFを検知する為にACC信号を流す
・黒:車体の金属部分に接続して、バッテリーのマイナス極に電流を戻す

ドライブレコーダー側は駐車中も走行中も常に黄線から電力を貰えるような状態になっており、エンジンに連動する赤線の通電状況によって、①走行録画、②駐車監視モード、③シャットダウンの制御を行っているという塩梅です。

3芯ケーブルの取り付け方法

このケーブルの根元はの3色のケーブルに分岐していますが、これをこちらのようなヒューズ電源取り出しケーブルなどを使ってヒューズボックス内のヒューズに接続します。

・黄色:BATT、常時電源系統のヒューズ
・赤:ACC(アクセサリー)系統のヒューズ
・黒:GND、ボディアース(車体の金属剥きだし部分に固定されているボルト)

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このケーブルを使った上で駐車監視の設定をONにしておくと、エンジンのON/OFFに連動して自動で駐車監視に入り、常時録画モードに戻ります。

駐車監視の設定項目

「ER58」には、録画方式以外にも駐車監視に関するいくつかの設定項目があります。

・駐車監視モード:ON/OFF

ONに設定しておくとエンジンがOFFになると自動で駐車監視モードに移行し、エンジンがONになると駐車監視を終了し、走行時の録画モードに戻ります。

駐車監視の設定をONにしてある場合には、外出先などでエンジンをOFFにすると自動で駐車監視モードに入りますので便利ですが、自宅駐車場で駐車監視をしない場合にはエンジンをOFFにする前後にこちらの電源ボタンを長押しする事で駐車監視をキャンセルする事が出来ます。

このボタンを押し忘れると自宅駐車場でも延々と駐車監視を行い、無駄にバッテリーを傷める事になります。

その都度電源オフの操作が面倒だ、という方には、こちらの「iZONE」との併用がおすすめです。

「iZONE」に自宅などの駐車監視が必要ない場所を登録しておくと、「ER58」の駐車監視の設定がONであっても、その場所ではエンジンをOFFにすると自動的に電源が落ちるようになります。

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・衝撃検知のGセンサー感度:低・中・高

「ER58」では駐車監視の際の衝撃感度を3段階で調整する事が出来ます。

小さい衝撃も検知したい場合には最高感度がおすすめですが、あまりにも無駄な検知が多い場合には徐々に感度を落としましょう。

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・駐車監視録画時間:4時間/12時間/24時間

こちらは駐車監視のタイマー設定です。必要であれば出来るだけ長く録画するのが理想ですが、ドラレコの駐車監視は確実にバッテリーを傷めますので、バッテリー保護を優先する場合にはタイマー設定を活用して下さい。

・駐車監視録画停止電圧:11.4V/11.7V/12.0V/12.3V

こちらは車のバッテリーの充電量が減った事で電圧が下がった時に、バッテリー保護の為に強制的に電源をOFFにする機能です。

通常の場合には11.7V程度でもそうそうバッテリーが上がる事はないですが、車種や環境次第では11.7Vのカットオフ電圧でバッテリーが上がったとの報告もあります。

バッテリーの寿命が気になる方は、12.3Vに設定した方が良いでしょう。

高い電圧でカットオフすると駐車監視時間が短くなるというデメリットもありますので、バッテリーを傷めずに長時間の駐車監視をしたい方は、ドラレコ駐車監視専用の外部バッテリーを検討すると良いでしょう。

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駐車監視の消費電力と外部電源を使用した駐車監視

次に「ER58」の消費電力ですが、おすすめの駐車監視モード設定である「動体検知+衝撃検知」モードでは7.1W程度でした。

ドラレコ専用の急速充電バッテリー「iCELL B12AP」ではこちらのような駆動時間の予測となっています。

型番B6APB12AP
容量76Wh153Wh
駆動時間20時間40時間
満充電65分100分

ikeep「iCELL B6AP/B12AP」

iCELL (B6AP/B12AP)と「ER58」との取り付け方法はこちらのパターンです。

iZONEとの接続方法

iZONEとの接続方法は以下の通りです。(iZONE V8の場合、白線が黄線になります)

※iCELL (B6AP/B12AP)とiZONE V8のケーブルは、コネクタ形状は同じですが配線の並びと太さが異なりますので、誤って使用しないように注意して下さい。

まとめ

以上、「ER58」の駐車監視モードの使い方、取り付け・設定方法について解説しました。

「ER58」のレビュー本編についてはこちらの記事をご参照下さい。

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