2017年後半から2018年に掛けて、ユピテルのドライブレコーダーのモデル更新の頻度が上がっているように感じるのですが、今回はおそらく「DRY-V2」の後継的な位置付けであろう、円筒型のコンパクトモデル「DRY-SV1050c」が発表されています。
価格帯的には1.4万円程度のデビューとなっていますが、おそらくここから1~2千円程度の変動がありそうですので、特にリアウィンドウに設置するモデルとして注目しています。
「DRY-SV1050c」でバージョンアップされているポイント
先代の「DRY-V2」は2016年の8月に発売されたモデルですが、ユピテルは2017年からCMOSセンサーやチップセットを大幅に新しいものに入れ替えており、「DRY-V2」については1世代前の基本設計という印象が強いモデルでした。
■ ユピテル エントリークラスドライブレコーダー「DRY-V2」のレビュー、評価
※HDR補正などを絡めたダイナミックレンジの広さや、精細感、録画視野角の面で2017年以降のモデルには及ばなかった。
今回発表されいる「DRY-SV1050c」では、表面上のスペックでは録画視野角が水平110°と10%アップし、動体検知モードが追加されています。
DRY-SV1050c |
---|
18.05?発売 |
1920×1080/27.5fps/HDR |
LED信号対応 |
録画視野角 水平110° |
microSD付属8GB |
microSD最大32GB |
GPS非対応 |
駐車監視モード |
動体検知 |
専用ケーブル OP-E1060 OP-VMU01 |
※スペックは誤りがある可能性もありますので、念の為メーカーサイトでもご確認下さい。 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
見えない部分の改善点として、ダイナミックレンジの広さや、精細感が2017年以降のモデルに準拠していると考えられます。
競合モデルはAUTO VOX「D6 PRO」辺り
現状、ネット通販で最も人気のある円筒タイプのエントリーモデルは、1.1~2万円のAUTO VOXの「D6 PRO」辺りになろうかと思います。
■ 「AUTO VOX」WiFi対応ドライブレコーダー「D6 PRO」のレビュー、評価
AUTO VOXの「D6 PRO」はWiFi搭載のモデルである為、付加価値の面ではやや異なる部分もあるのですが、録画視野角が水平110°と「DRY-SV1050c」とほぼ同じと似たような特性と価格帯になっています。
とは言え、デザイン的な部分ではDの方が横幅が短い為、こちらの方が好みというユーザーもいると思いますし、日本のメーカーの製品に魅力を感じるケースもあろうかと思います。
AUTO VOXの「D6 PRO」は説明書が簡素ですし、液晶なしのWiFi通信が前提のモデルですので、ガジェット系が苦手な方には取っ付きにくい面もあるでしょう。
従って、円筒タイプのコンパクトモデルで、ユーザーを選ばないベースモデルは「DRY-SV1050c」の方になるかと思います。
おそらく、GPS内蔵でWiFi対応の上位モデルもじきに発表されるでしょう。(あくまでも予測)
円筒タイプで高解像度モデルの需要もある筈なので、FHDでWiFi対応のGPS内蔵モデルと「2560×1440」の高解像度モデルも商品構成の一環として良いのではないかと思います。
「2560×1440」のWiFi対応高解像度モデルとしては、指定店舗モデルの「DRY-SV8100d」がありますのでこのモデルのネット通販版となるでしょうか?
少し様子を見て「DRY-SV1050c」の上位モデルが出そうなのかを見極めてからテストを検討したいと思います。
※同価格帯でSTARVIS対応の「SN-SV40c」が発売されましたのでそちらのテストを行っています。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
コメント