リアルタイムでGPS位置追跡が出来るドライブレコーダー

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

先日「リアルタイムでGPS位置追跡が出来るドライブレコーダーはあるか?」と言った趣旨のご質問を頂きましたのでこの記事にて解説します。

このようなドライブレコーダーは何年も前からありますが、需要が少なすぎてほとんど売れておらず、今後もドラレコの単体モデルとしては目立った製品は出てこないでしょう。

クラウド対応で位置追跡に特化したBlackVue製品

この手のドラレコの中で最も機能が充実しており、おすすめなのが韓国のグローバル向け専門のドラレコメーカーの製品です。

BlackVueでは、相当に早い時期から(6年前には既にあった)、クラウド対応のドラレコメーカーを世界に先駆けて販売していますが、同社の「DR750X系」はクラウド対応のモデルの中ではスタンダード、「DR900S-2CH」はハイエンドの括りに入る2カメラ以上のドラレコです。

いずれもモバイルルーターやスマホのテザリング、製品よってはSIMカードを使った直接モバイル通信により、このような機能を利用する事が可能です。

・遠隔ライブビューの視聴(走行時・駐車監視時)
・音声通話(走行時・駐車監視時)
・緊急アラーム:走行時の衝撃検知、駐車監視時の動体検知、衝撃検知時
・クラウド上へのイベント録画ファイルのアップロードと再生(走行時・駐車監視時)
・GPSによるリアルタイム追跡(走行時・駐車監視時)
・動画のリモート再生:遠隔地からドラレコのmicroSDカードの動画を再生(走行時・駐車監視時)
・アクセスポイントを使用したクラウド利用
・LTEを使用したクラウド利用
監視・盗難時BlackVueGarminコムテックパイオニアドコモ
GPSリアルタイム追跡×××
遠隔ライブビュー×××
相互通話××××
警報通知
クラウド録画/再生
LTE×
WiFi××

元々が海外向けの製品なのでドコモの製品に比べると分かりにくい部分も多々あるのですが、動体検知+衝撃検知による駐車監視時には検知時にスマホにアラームを送る機能がありますので、当て逃げ・イタズラ対策を考慮する場合には現行で最も高い実用性を誇る製品となっています。

なお、BlackVueの製品にはOPでSIMをセットできる外付けモジュールに対応した「DR750X Plus」、LTEモジュールを内蔵して本体にSIMをセットできる「DR750 LTE」などもあり、これらの製品を使えばルーターなしのSIMの契約だけでクラウド監視が可能です。

実機レビュー 3カメラで遠隔監視 LTE対応のクラウドドラレコ BlackVue「DR750X-3CH Plus」の評価
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パイオニア「NP1」

パイオニアの「NP1」は、クラウド機能を活用した音声カーナビとドライブレコーダーの異色の複合ガジェットです。

本製品のドラレコのクラウド機能は、防犯向けではなく運転支援系を重視しており、こちらのような機能構成となっています。

・遠隔ライブビューの視聴(走行時のみの機能でドライバーからの招待が必要)
・音声通話(走行時のみの機能でドライバーからの招待が必要)
・イベント告知:衝撃検知時(走行時・駐車監視時)
・クラウド上へのイベント録画ファイルのアップロードと再生(走行時・駐車監視時)
・GPSによるリアルタイム追跡(走行時のみの機能でドライバーからの招待が必要)
・アクセスポイントを使用したクラウド利用
・LTEを使用したクラウド利用

逆に「NP1」では、以下の機能はサポートしていません。

・遠隔ライブビューの視聴(駐車監視時)
・音声通話(駐車監視時)
・GPSによるリアルタイム追跡(駐車監視時・盗難時)

また、駐車監視時のイベント録画は、衝撃を検知してから数秒後から10秒間だけですので、駐車監視機能そのものが弱いと言えます。

従って駐車監視目的での本機の導入は微妙ですね。

実機レビューと評価「NP1」パイオニアから新発想のドラレコベースの複合ガジェット
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まとめ

以上、リアルタイムでGPS位置追跡が出来るドライブレコーダーについて解説しました。

パイオニアの「NP1」はドラレコと言うより、ナビ機能に特化した複合ガジェットで、目的を考えると無駄が多いです。

従ってこのような目的であれば、BlackVue製品がおすすめです。

クラウド対応が標準装備のBlackVueドライブレコーダー各モデルの違いとおすすめモデル
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