こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
セルスターから2020年モデルのレーダー&レーザー探知機「AR-46LA」と、廉価モデルのレーダー探知機「AR-35EC」が発表されています。
先日ご紹介したコムテック「ZERO 608LV」では、レーザー受信部がレンズタイプからフラットタイプに変更されるなどのアップデートがありましたが、「AR-46LA」は型番の末尾が6と、昨年秋に発売された「AR-W86LA」と同じとなっていますので、純粋な下位グレードと考えられます。
「AR-46LA」「AR-35EC」のスペック
「AR-46LA」と「AR-35EC」のスペックは以下の表の通りです。
AR-46LA | AR-35EC |
---|---|
20.??発売 | 20.??発売 |
3.2型 | 2.4型 |
リモコン | ボタン |
Kバンド小型オービスはGPS警報のみ | |
レーザー取締探知 | レーザーはGPS警報のみ |
フルマップレーダースキャン | - |
ジャイロセンサー | - |
無線18バンド | 無線17バンド |
ドラレコ連動 | - |
OBDⅡ対応 | |
GPS19.0万/取締5.2万 | GPS17.0万/取締5.0万 |
「AR-46LA」の方は従来のスタンダードグレードにレーザー受信機能を追加したものとなっており、液晶が3.2型、操作系はリモコン、ドライブレコーダー連動でWiFiには非対応となっています。
他社の場合には2019年の春以降に発売されたモデルはレーザー対応、それより前のモデルはレーザー非対応ですので、敢えて型落ちをおすすめしようとは思いません。
ところがセルスターの場合には、旧モデルの40系以上は単体のレーザー探知ユニット「AL-01」が接続可能(電源供給るすだけ)で、見た目の問題を考えなければ型落ちという選択肢も充分あります。
また、レーザーは電波とは異なり遮蔽物に対する貫通力に乏しい為、レーザー受信部の設置位置にこだわりたい場合には一体型ではなくセパレートタイプを選ぶべきとも言えますので、旧式+「AL-01」の組み合わせの方が都合が良いケースもあります。
「AL-01」はどの世代のモデルまでサポートしているのか?
「AL-01」に電源を供給できるレーダー探知機は、ドライブレコーダーとの相互通信端子を搭載した2015年モデルの「AR-200系」以降のモデルとなります。
この2015年モデルから2020年モデルまでの間にアップデートされた主な機能は、①小型オービスのGPS対応、②レーザー式固定オービスのGPS対応、③レーザー式オービスの探知の3つになります。
※セルスターのレーダー探知機はKバンドのレーダー波を使用するレーザー式小型オービスは探知できず、GPSのみでの警報になります。
①小型オービスのGPS対応、②レーザー式固定オービスのGPS対応、については旧世代のモデルでも一般オービス、取り締まりポイントとしてGPS警報が出ますので、実質的に2015年モデルと2020年モデルの違いはレーザー探知の可否だけという事になり、これは「AL-01」を追加で設置することでカバー出来てしまいます。
2015年モデル以降のセルスターのレーダー探知機を持っているなら最新モデルに買い替えるメリットはほぼないと言えるでしょう。(静電式の大型液晶の「AR-W86LA」であればガジェット的な面白みはありますが)
まとめ
以上、「AR-46LA」の概要について解説しました。
セルスターのレーダー探知機は小型オービスのKバンドが受信できないという弱点がありますが、ユピテル・コムテックKバンド対応モデルも誤報満載だったりしますので実用性には疑問符が付く面もあります。
なるべくお金を掛けずにそれなりの効果を得たい、という事であれば今使っている旧式モデルに「AL-01」をプラス、という方法が一番良いでしょう。
完全に新規の場合には、「AR-1」「AR-2」のセパレートタイプがありますので、探知能力を考えるとそっちが良いかなぁ…と。
一体式のレーザー探知モデルを運転席側ダッシュボードの上に置いてしまうと、先行車の影響でレーザーが遮断され易くなるので、レーザー探知部だけを動かせるセパレートモデルには充分メリットがあります。
(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣)
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