セルスターから後方検知も可能なレーザー探知機「AL-02R」発表

こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。

セルスターから第二世代のレーザー探知機「AL-02R」が発表されています。(レーダーは受信出来ない

同社のレーザーのみが受信できる探知機は、2019年に第一世代の「AL-01」が発売されているのですが、本機は2019年後半から2021年に掛けて発売されたユピテル・コムテックのレーザー受信部の第二~第三世代と比べると、遠距離でのレーザー探知を苦手としていました。

そこで2021年になって登場したのがセルスターとしては第二世代に当たるレーザー受信機構を備えたレーダー探知機の「AR-33」と、本製品「AL-02R」であるという訳です。

「AL-02R」のレーザー受信機構について

今年の前半までは他社と比べて見劣りしていたセルスター製品のレーザー受信能力ですが、2021年に発表されている製品では新たに独自の「フレデリックレンズ」なる機構を搭載し、ユピテル・コムテックの第三世代製品に挑む形となっています。

ユピテル・コムテック製品は前方クリアな状態では、LaBoon!!の2021年5月時点での枚方でのレーザー式固定オービスの受信テストで600m超の好結果となっている一方で、セルスターの製品は450m程度という結果でした。

なお、レーザー式固定オービスが設置されている4つのポイントのうち、枚方の計測ポイントが手前の直線が1Kmある為に最も好結果が出易いのですが、オービスポイントに向かって緩い下り坂が続いていますので…

このようにレーザー探知に障害が出ている可能性があります。

平坦な道路で前方がクリアな状況では、1km程度の探知距離を記録した事例もあるようなので、現時点での固定式オービスでの探知距離は手前の道路勾配が原因で650m程度が限界になっているように推察されます。

なお、7月頃には「AL-02R」と同じレーザー受信機構を備えたセパレートタイプのレーダー探知機「AR-33」での受信テストを実施する予定ですが、おそらく探知距離の面ではユピテル・コムテックの製品と並ぶものと予測しています。

後方に設置する事も可能なそうですが?

「AL-02R」は別売の9mケーブル「RO-123」と合わせて使用する事で、車両の後方にも設置が可能なのだそうですが…

現時点では私自身がレーザー受信部を車両後方に設置する事の有効性について判断する材料を持ち合わせておりません。

そこでネットでググったところ、北海道のレーザーパトが車載オービスを後方に向けて照射する事で「右車線の取締も可能である」と書かれた記事が見つかりました。

■ モーターファン 後ろから前からネライ撃ち自由自在! レーザー&レーダーパトカーは対向車線も取り締まる!

レーザー式オービスLSM-100を後ろ向きに搭載したレーザーパト。一見、左側の車線を狙っているようだが、実は、右側の車線をクルマの後方から狙うこともできるのだ。

ただし、この記事では写真の向かって右側の路肩に止まったパトカーが、写真の向かって左側車線から向かってくる車に向けて取り締まりを行っているのか、それとも写真の向かって右側の車線を遠ざかる車に向けて取り締まりを行っているのかが良く分かりません。

ここで左右という表現を使うと意味が分からなくなるので、ポイントは「近付いてくる車だけでなく遠ざかる車の速度も計測できるのか?」と言った部分になります。

こちらの動画ではパトカーは後方にレーザーを照射してますが、取締り対象は向かってくる車です。

今の段階では「遠ざかる車の速度を計測する」ような取り締まり方式についての情報を目にしたことがないのですが、どなたかご存じの方いらっしゃいますか?

まとめ

以上、「AL-02R」の特徴について解説しました。

車両の後方への設置の是非はともかく、基本性能については7月頃に同世代の「AR-33」のテストを実施予定ですので結果の公表についてはしばらくお待ち下さい。

(ドライブレコーダー専門家 鈴木朝臣

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