こんにちは。元エンジン要素研究員上がりの自称モータージャーナリストの大林寿行です。
約1年くらい前になりますが、MAXWIN MUFU MF-BDVR003が登場しました。
この製品は、配線不要で誰でも簡単に秒で、車、バイク、自転車等に取り付けが出来、電源ON/OFF不要、 連続7時間収録が出来る鬼便利機能が話題となり、MAXWINの主力製品となりました。
しかし、バッテリー容量が2000mAhで、思ったよりも充電する周期短く、バイク等で毎日使用、走行時間30分程度で使用した場合、1週間程度でバッテリーが切れてしまい、すぐに充電しなければならない点が、意外と使い難かった点だと私は認識していました。
そこで、今年登場したMF-BDVR003-PROは、前作と機能は全く同じですが、バッテリー容量が2000mAhから4000mAhと2倍になっており、連続16時間収録が出来るドラレコに進化したので、今回、この製品を実際に使用して、実機レビュー及び評価をして行きたいと思います。
MF-BDVR003-PROのスペックと特徴
「MF-BDVR003-PRO」のスペックは以下の通りです。
MUFU MF-BDVR003-PRO |
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25年8月発売 |
画素数:1920×1080 |
イメージセンサー:200万画素CMOSセンサー |
レンズ:視野角未確認 絞り:最大F1.8 |
解像度:1080P /27.5fps フォーマット:TS |
microSD付属なし/速度規格V30以上、メモリ容量32GBから128GBまで対応 |
3軸加速度センサー搭載 |
動作検知/傾き検知搭載 |
WiFi/マイク内蔵式 |
GPS無し |
バッテリー容量:4000mAh |
重量:118g |
- 4000mAhのバッテリー容量で連続16時間収録が可能
- 配線不要で秒で取り付け出来る
- マウントに装着するだけで電源ONで収録開始
- 動作検知式で3分以上車体停止時は電源自動OFF
- 動作検知OFFで連続録画が可能
- IP66防水防塵仕様で雨の日でも使用可能
セット内容とデザイン
今回は、MAXWINさんよりご提供頂いたサンプルで実機テストを行いました。
セット内容は以下の通りです。
- ドライブレコーダー本体
- 取り付けマウント (バイク用 MF-BDVR003-PRO)
- 取り付けマウント (車用 MF-BDVR003C-PRO)
- 充電ケーブル (USB-C to USB-A)
- 取説
- 保証書
ドラレコ本体
前作に対して、今回のMF-BDVR003-PROは、バッテリーの容量が2倍になっているので、外観からもバッテリーサイズが大きく、凸形状になっています。
左が前作のMF-BDVR003ですが、作動状況が確認出来るLEDランプが凸形状となりました。また、絞り値及び焦点距離は変わらないようですが、レンズの物理的な径は小さくなっているように見えます。
後方にはバッテリー充電用のUSB-C端子がありますが、ゴムカバーが付くようになりました。
下側マウント部は、電源ON/OFFのスイッチング構造となっています。また、レンズ下に内蔵マイクが搭載されています。
取り付けマウント
標準マウントは、バイク用と車用と2種類からの選択となります。
バイク用 MF-BDVR003-PRO
車用 MF-BDVR003C-PRO
その他、オプションのマウントも用意されており、用途に合わせて使用する事が可能です。
充電ケーブル
充電時に使用するためのケーブルが付属されておりますが、5V2Aの充電器を使用して充電します。その時のフル充電までの到達時間は、約5時間程かかるようです。
自宅にある急速充電器では、アラームが鳴って収録が停止した状態から4時間未満で満充電となりました。
取説及び保証書
取説は、QRコードを読み取るダウンロード形式となっています。また、保証書が同封されています。
この製品は、スマホアプリにより詳細設定が出来るようになっており、そのQRコードが記載された専用アプリの情報が記載された説明書も同封されています。
取り付け例
車での取り付け例は、以下の通りです。
車に取り付けする場合は、MF-BDVR003C-PRO付属のマウントを付属の両面テープでフロントガラスに装着する事で、直ぐに取り付けする事が可能です。
バイクでの取り付け例は、以下の通りです。
バイクに取り付けする場合は、MF-BDVR003-PRO付属のブラケットを使用しますが、LaBoon!!の社有車リトルカブは、前後カメラ式のMF-BDVR004オプションのミラーサンドイッチ式マウントを装備していますので、これを使って装着しました。
インターフェイス
電源のON/OFF
まず、ドラレコ本体の電源のON/OFFについて説明します。
ドラレコをマウントに取り付けると、電源ONとなりLEDの青ランプが点灯し、その後点滅に変わり動画の収録が開始されます。
ドラレコをマウントから取り外すと、電源OFFとなり、LEDランプも消灯します。
アプリの接続
次にアプリの接続と機能について説明します。
本体の操作及び設定は、専用アプリにより行います。その際、ドラレコをマウントに取り付けて、電源ONの状態で、予めスマホのWiFi設定からMUFUから始まるWiFiと接続をします。
その後、MUFU専用アプリを展開し、スマホとWiFi接続が完了すると、上記ホーム画面に切り替わります。
カメラの映像は、全画面に切り替える事が出来ます。
車に装着する際は、カメラが上下反転するので、映像自体を上下反転させる事も可能です。
設定項目
設定項目は以下の通りです。
動作検知
車やバイク等で走行中時は動画を収録をさせて、駐車時にドラレコを停めたい時は、動作検知はONに設定します。
それにより、走行中は動作検知によって動画の収録が継続され、駐車時に停まっている時は、3分経過後に自動的に電源OFFとなります。
また、駐車中でも動きを検知すると電源ONとなり、動画が収録されるので、動作検知による駐車監視として使用する事も可能です。
更に、動作検知をOFFにする事によって、ドラレコをマウントから取り外すか、バッテリーが切れてしまわない限り、連続的に動画を収録する事も可能です。
フル充電で連続的に動画の収録をしてみましたが、17時間で予告アラームが鳴り、数分後にストップしたので、17時間以上常時録画する事が可能でした。
ループ録画設定
本機は、32GBから128GBのmicroSDカードに対応していますが、SDカードがいっぱいになると最も古いデータから上書きされます。
また、ループ録画は、1分か3分の設定が可能です。
傾き補正と緊急録画
本機は、緊急録画をONに設定しておくと、予め傾き補正により静的な状態で0点調整をしておく事で、3軸加速度センサーにより動的な状態を検知する事で、緊急録画をする事が可能です。
特にバイクや自転車に使用する際、転倒時のイベント録画用として使用する機能となります。
WiFi接続時間設定
本機は、WiFi内蔵となっていますが、バッテリーの消費電力を抑えるために、WiFi接続時間設定が可能です。
常時オンか3分後にオフの設定が出来るようになっています。
ドラレコとしての画質
録画視野角
本機を車に搭載した状態で、別途、車に搭載しているVANTRUE N5Sのフロントカメラの収録動画と比較をしました。
VANTRUE N5Sのフロントカメラの視野角が対角165度に対して、MF-BDVR003-PROは、更に視野角が広角になっていました。
逆光補正能力(HDR)
本機を車に搭載した状態で、HDR補正をスーパー駐車場内で確認をしました。
白飛びが抑えられており、光が差し込む駐車場の外の様子も収録出来ていました。
ナンバー認識(解像度)
本機をバイクに搭載した状態で、ナンバー認識の可否を確認をしました。
昼間の前方車両のナンバー認識は可能でした。
夜間も白飛びもなく、昼間同様ナンバー認識が可能でした。
しかし、本機を車に搭載した場合には、昼間でもナンバー認識が困難でした。これはレンズが広角により、焦点がナンバープレートに定まっていない事が原因ではないかと考えられます。
夜間の明るさ(WDR)
本機をバイクに搭載した状態で、夜間の明るさを確認しました。
街灯が少ない場所での進行方向の道路状況は、過不足なく映し出されていますが、側道は暗めの印象を受けました。
総評
最後に「MF-BDVR003-PRO」の総評です。
今回、MAXWINさんに車とバイク用のマウントを用意して貰い、2つのパターンでレビューしましたが、個人的にはバイク用ドライブレコーダーとして使用する分には、非常に良いドラレコだと感じました。
その理由は、前作で不評だったバッテリー容量の足りなさがありましたが、私が試した結果では、連続17時間収録が可能となっているので、私のバイクの乗り方では、1週間に1度の充電が、2週間に1度の充電サイクルになり、便利に使用出来るようになった為です。
また、収録動画の色彩が非常に綺麗で、バイク搭載時の昼夜のナンバー認識も申し分なく、単なるドラレコとしての収録動画だけではなく、ツーリングの記録用として使用する事も出来るかと思います。
但し、一点だけ気にしておくべき事は、GPSが搭載されていない点です。
GPSが無いと、日時、場所、速度等の記録が残らないので、万が一、事故を起こした際、状況証拠として収録動画の情報が絶対に必要だと考えている方は、GPS付きのドラレコを検討された方が良いと思いました。
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