こんにちは!LaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
ランエボ10でサーキットを走り始めてからそろそろ2年が経過しますが、エボ10はサーッキットを走るには油温の冷却性能が充分ではないと言われています。
そしてこの車には純正では油温計も油圧計もついておらず、センサーすら組み込まれていない為に、OBDモニターなどで油温・油圧を把握する事が出来ません。
油温・油圧の重要性は私も認識していたのですが、当時はどこまで継続的にサーキットを走るかも不明確であり、いきなり形から揃え過ぎるのも無駄になると考えていましたので、すぐには対応しませんでした。
実は1年ほど前にノーブランドの油温計・油圧計は手配してあったのですが、暑かったり寒かったり、オイル・エレメント交換サイクルが合わなかったり、作業のヤル気が出なかったりと1年近く放置してしまいました(-_-;)
今回は10月のサキットシーズン開幕に合わせて、ようやく重い腰を上げて油温計・油圧計の取り付けを行いました。
今回用意したもの
今回用意したのはノーブランドの油温計・油圧計と、ブリッツのオイルエレメント用サンドイッチブロックです。
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※メーター類は車種ごとの汎用性がありますが、サンドイッチブロックは車種ごとにいくつかのタイプがあります。
なお、サンドイッチブロックを装着するにはエレメントを外す必要がありますので、エレメントを外す際の手順や必要工具は以下記事をご参照ください。

油温計・油圧計の仕組みと配線方法
今回はノーブランドのメーター類を使用していますが、これらのメーター類はセンサー部による数値の計測に電圧を利用しており、センサーまでは+-線を繋げます。
上の画像は油圧計ですが、黒の2つのツマミの根元の金属部分に、付属の+-線を繋ぎます。
メーター本体には付属の配線を以下の通り車両電源を接続します。
- 常時電源
- ACC電源
- イルミ電源
- アース
通常は複数のメーターに電源を分岐する為に、連結用の4芯ケーブルも同梱されています。
ブリッツのサンドイッチブロック
ブリッツのサンドイッチブロックは、以下構成となっています。
- ブロック本体
- ゴムシール2種(車種によってどちらかを使う)
- ブロック固定ボルト2種(車種によってどちらかを使う)
- メクラボルト2個(メーターの数によって1~2個使う)
ブロックにはセンサ―挿し込み用の穴がセンターに2つサイドに1つ空いていますが、今回はサイドに油圧センサー、センターの片方に油温センサーを挿し込み、1つはメクラボルトで塞ぎました。
エレメントブロックの車体への取り付け
エンジンオイルを抜ききった後にサンドイッチブロックを固定する為の2種類のボルトの径の適合を確認します。
適合する方のボルトを選んでサンドイッチブロックを固定し、エレメントを装着します。
車内への配線の引き込み
通常は運転席のアクセルペダル裏のサービスホールを使用する事が多いようですが、最近腰を痛めて無理な姿勢をとる事が出来ない状態の為、今回はエンジンルームの運転席側からドアパネルの撃内側への経路を通しました。(ケーブル長が足りなかったので途中切断して延長)
電源系はナビ裏から取る
メーターは純正メーターの左側に設置し、以下の電源ケーブル類はナビ裏から分岐させました。
- 常時電源
- ACC電源
- イルミ電源
- アース
エンジンを掛けて油温と油圧が上昇するのを確認して作業終了です。
まとめ
純正で油温計や油圧計が装備されていない車でも、社外メーターとサンドイッチブロックを活用すれば、比較的手軽に油温・油圧のモニタリング環境を整えることが可能です。
特にサーキット走行や峠道でのスポーツ走行では、油温・油圧の管理はエンジン寿命を左右する重要なポイントです。
DIYで取り付けを行えば、コストを抑えつつ自分の走り方に合わせたモニタリング環境を構築できます。
今回紹介した方法は多くの車種に応用できるため、これから走行会デビューを考えている方にもおすすめです。
ぜひ、安心して走るための「計測環境づくり」にチャレンジしてみてください。
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