車のジャッキアップ際に注意しておくべきポイント

タイヤ交換をするにしてもジャッキアップは必要ですよね。

今回はそのジャッキアップ方法をお教えします。

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ジャッキはどんなものを買えば良い?

ジャッキにもガレージジャッキ、パンタグラフジャッキ、ボトルジャッキなど種類があります。

ガレージジャッキボトルジャッキパンタジャッキ

車載のジャッキはパンタグラフジャッキと呼ばれるもので、緊急時にのみ使用します。

基本的に、車載ジャッキの使用は推奨いたしません。

安定性が悪いのはもちろんですが、ネジの切ってあるシャフト部分が、数回使うだけでも目で見てわかるくらい曲がってきます。

そのため、家で作業する場合はガレージジャッキが一番良いと思います。

しかし、どうしてもガレージジャッキの置き場がないという方は油圧パンタグラフジャッキでも良いでしょう。

ジャッキの許容車両重量は必ず車両にあったものを選んでください。

許容重量よりも重い車両の場合は持ち上げることが出来なかったり、持ち上がっても下がってきてしまうなどの可能性があります。許容重量は車両重量+500kg以上のものを選ぶと良いでしょう。

車両重量がわからない場合は車検証に記載があります。

ローダウン用ジャッキ

ローダウン車は、ローダウン車用ジャッキというものがあります。

これは、通常のガレージジャッキではエアロなどに当たって入らないなどの場合に有効です。

より低い場所から車両を持ち上げることができる反面、通常のジャッキよりも持ち上げられる最大の高さは低くなります。

ガレージジャッキの場合は、オプションでサイドシルジャッキアップ用のアタッチメントの設定がある場合があります。

サイドシルを上げる場合は通常の「皿」よりも専用のアタッチメントの方がサイドシルを傷めづらいのでおすすめです。

ジャッキアップポイント

ジャッキアップの前にATはシフトをPレンジに入れてパーキングブレーキ、MTは1速またはリバースギアに入れて、パーキングブレーキをかけてください。

ジャッキアップポイントは車両によって異なりますが、乗用車の多く(モノコックフレームの場合)はサイドシルをジャッキアップします。

SUVやバンなど、乗用車とフレームの構造が異なる場合(ラダーフレーム)はサイドシルのジャッキアップは出来ません。

1.サイドシルのジャッキアップが可能な車両には、サイドシルに半円状の切り欠きがいくつかあります。切り欠きがなくてもジャッキアップ可能な場合はあります。

side sill

ただし、サイドシルが腐食や曲がりなどで傷みが激しく、サイドシルのジャッキアップが困難な場合はフレームをジャッキアップします。

くれぐれも、サイドスポイラー(サイドステップ・サイドエアダム)はジャッキアップしないようにしてください。

2.ホンダ車はサイドシルに指定のジャッキアップポイントがあります。

サイドシルに鉄板がもう一枚溶接してあり、他の部分よりも出っ張っています。

3.スズキ車はサイドシル付近にフックのようなものが付いています。スズキ車はサイドシルではなくそのフックをジャッキアップします。

マツダ・日産の軽自動車にはスズキのOEMがありますがスズキ車同様のジャッキアップポイントです。

ジムニーの場合、サイドシルのジャッキアップはあまり望ましくありません。デフケースやフレームをジャッキアップしてください。

軽トラやバンなどもサイドシルではなくフレームやデフケースなどをジャッキアップします。

指定のジャッキアップポイントがある車両でサイドシルをジャッキアップするとサイドシルが曲がる可能性があります。

十分に注意してください。

車の下に入る場合

ジャッキアップ後、車の下に入る必要がある場合は、必ずリジッドラックを用いて確実に車体を支えてください。

リジッドラックをかける場所は、サイドシルがジャッキアップ可能な場合はサイドシルでも構いませんが、なるべくフレームの路面と水平になる場所にかけます。

それと合わせてジャッキも軽くジャッキアップポイントに当てておくとより安全です。

そして、タイヤをはずす場合はタイヤを外した後、タイヤをサイドシルの下に置き、もし車が落ちても車の下に空間を確保出来るようにします。

ジャッキのみで車の下に入るのは危険ですので、ジャッキのみで行うのはタイヤ交換までにしてください。

(ライター:自動車整備士 SkyLight)

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