こんにちは!ドライブレコーダー専門家でLaBoon!!編集長の鈴木朝臣です。
VIOFOから2024年向けの最新ハイエンドの3CHドライブレコーダーが発売されています。
最近のVIOFO製品は特性がVANTRUEと丸被りになっており(どちらかと言うとVANTRUEがVIOFOに寄せた)、日本市場では苦戦しているようです。
「A229 PRO」に関しては、仕様を見る限り企画が微妙であり、VANTRUEの「N5」を差し置いておすすめ出来るものではなさそうですので、レビューを前提とはしていませんが、製品概要のみを解説します。
「A229 PRO」のスペックと特徴
「A229 PRO」のスペックは以下の表の通りです。
A229 Pro |
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23.12発売 |
フロント: 3840×2160/30fps インナー1920×1080/30fps リア:2560×1440/30fps |
レンズ視野角 フロント:対角140° インナー:対角160° リア:対角150° |
LED信号対応不明 |
microSD付属なし |
microSD最大512GB |
GPSマウント内蔵 |
駐車監視モード |
動体検知+衝撃検知/自動起動 タイムラプス+衝撃検知/自動起動 |
専用ケーブルはOP |
WiFi対応 |
「ドライブレコーダーの持込取り付け」が出来るお店 |
同社の3CHハイエンドモデルとしては、ディスプレイなしの「A139 PRO」が昨年の同時期に発売されていますが、ディスプレイありの「A229 PRO」では、リアカメラの録画解像度が2.5Kにアップしており、前:4K+中:FHD+後:2.5Kの構成となりました。
このうちフロントカメラはSONYのSTARVIS 2に対応した800万画素イメージセンサー「IMX678」、リアカメラも同様にSTARVIS 2対応の500万画素センサー「IMX675」を採用しています。
これに近い構成のVANTRUE製品としては、4K+FHD+FHDの「N4 Pro」が挙げられます。
確かに「A229 PRO」は「N4 Pro」よりもリアカメラが高性能である事には変わりありませんが、そもそも企画としては私は4CHの「N5」を「N4 Pro」よりも高く評価しており、サイドの死角が発生する「A229 PRO」「N4 Pro」をおすすめしようとは考えていません。
また、「A139」までのVIOFO製品は、VANTRUE製品よりも彩度を高めた上に高ビットレートで録画データを保存しますので、景色撮影に特化したドライブレコーダーとしては高く評価していました。
ところがSTARVIS 2センサーを採用した最近の「A139 Pro」では、LED信号の同期問題へ対策として60fps撮影モードをサポートせず、55fpsのフレームサンプリングによる録画データの生成とした事から、カクツキが発生しています。
また、逆光下での黒潰れが発生し易いと言う問題もあり、「IMX678」のチューニングが上手く行っていないように感じています。
VANTRUE「N4 Pro」に対しては、リアカメラのアドバンテージ、インナーカメラの設置位置の自由度の面でアドバンテージがありますが、冒頭でも述べたようにインナーカメラのサイドの死角が発生する事から、LaBoon!!としては4CHの「N5」をおすすめします。
海外の比較動画を見ると、やはり「A229 Pro」も逆光下で黒潰れし易い傾向が強いように見受けられます。(画素数が少ない「A229 Plus」の方が良い感じの見え方)
おそらくVANTRUEの「N4 Pro」と比較しても、ダイナミックレンジの面で「N4 Pro」>「A229 Pro」となりそうです。
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