こんにちは!ドライブレコーダー専門家の鈴木朝臣です。
日本のドラレコの過去数年間のシェアNo.1メーカーはコムテックと言われていますが、グローバル市場でのOEMを含めた生産量は、おそらくVANTRUEがトップではないかと私は予測しています。
※コムテックのドラレコは、大部分が韓国のEMT OMEGAのOEM開発と見受けられますが…。
日本のドラレコメーカーは、事故対策を主な目的としてドラレコとしての実用性を重視している為、録画視野角の広さ、強HDR補正によるダイナミックレンジの広さ、動作の安定性、操作の分かり易さ、サポートのクオリティの面が優れています。
従って私は日本の大部分の一般的なユーザーの方には、コムテック製品をおすすめして来ていますが、実は自分で使う機種はコムテック製品ではなく、VANTRUE・VIOFOなどの中国のドラレコ専門メーカーの製品です。
VANTRUEやVIOFOなどの中国のドラレコ専門メーカーの製品は、高解像とによるナンバーの認識精度では日本メーカーのそれを上回る特性を持っています。
また、従来の高解像度モデルでの弱点とされていた、ダイナミックレンジや夜間の明るさにおいても、最新のSONYセンサーの登場で大幅に改善されています。
※最近のテスト結果では、同じく中国メーカーの70maiの製品が、2カメラ4Kモデルの中では最高画質であると確認出来ました。
VANTRUE「N4 Pro」
VANTRUEの「N4 Pro」は、時代を先読みしてヒット商品となった「N4」の進化上位版モデルです。
本機はフロントカメラに4KのSONYのSTARVIS 2センサーを搭載しており、フロントカメラのナンバー認識精度、ダイナミックレンジの広さ、明るさと言う面では、他の製品に対して大きなアドバンテージを持っています。
従って4Kモデルの中では最もおすすめ出来る製品と言えます
70mai「A810」
70maiの「A810」は、VANTRUEやVIOFOなどの同じ中華ドラレコメーカーとしては後発の製品であるものの、2024年」4月時点では最高画質であると言う結果が出ています。
前述のVANTRUEの「N4 Pro」も、精細感や最新のSONYの4Kセンサーを採用した高画質モデルではあるのですが、まさかのまさかで、ダイナミックレンジの広さ、夜間の暗視の限界性能の面で「N4 Pro」を超えて来ました。
一方で駐車監視の利便性は悪い機種ですので、駐車監視を考慮するなら「N4 Pro」、そうでなければ「A810」をおすすめしたいところです。
VIOFO「A139 Pro」
VIOFOは海外では非常に評価の高いハイエンドドラレコメーカーですが、3年位前から日本市場への参入を開始しました。
「A139 Pro」は、2023年以降のVIOFOのフラッグシップモデルとなるフロント4K録画に対応した3CHモデルです。
4Kモデルはその解像度の高さによる精細感ばかりが注目されがちですが、フルハイビジョンセンサーと比べると光を取り込む能力が大きく劣りますので、夜間の撮影能力に問題が出る事が多いのですが、本機に関してはイメージセンサーを1/1.8インチ(標準的なドラレコの2.4倍程度の大きさ)としています。
これにより、従来の4Kモデルの弱点であった、夜間撮影能力の低さを克服していますが、センサーのチューニングの精度が低く、昼間の逆光時に黒潰れが出易い特性となっています。
NEXTBASE「622GWR」
NEXTBASEは欧州・米国でのドラレコシェアがNo.1と謳っているメーカーですが、同社からも4K対応のハイエンドモデル「622GWR」が発売されています。
中華3社がSONYの最新センサーを使用しているのに対して、同社はOminivison製のセンサーとなっている為、画質の面ではダイナミックレンジの広さ、夜間の明るさの面で劣ると言うテスト結果になっています。
まとめ
以上、海外のドラレコメーカーのハイエンド機種についてご紹介しました。
事故の際の状況証拠とナンバー認識が目的であれば、70mai「A810」、駐車監視目的であれば、VANTRUE「N4 Pro」、景色撮影能力を考慮する場合にはVIOFOの「A129 Pro」をお選び下さい。
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