ユピテルから2015年10月末に登場した「Android」OS搭載のポータブルナビ「YUPIROID」。
一見すると画期的なコンセプトのように感じられますが、実際の使い勝手はどうなのでしょうか?
ここでは「YUPIROID」をカーナビアプリや従来型のポータブルナビと比較し、率直な評価をまとめます。
YUPIROIDとカーナビアプリの比較
カーナビアプリは「ナビロー」や「ヤフーカーナビ」、有料の「ナビタイム」などが有名です。
スマホ向けが中心のため、タブレット端末で使う場合はグラフィックの粗さや高温によるシャットダウンなどの問題が発生しがち。
さらに、タブレット本体やアプリを毎回起動するのも少々面倒です。
その点、「YUPIROID」は7インチ画面に最適化されたグラフィックや高温対策がしっかりされており、車のキーのオンオフと連動してナビが起動。
こうした使い勝手はアプリより優れています。ただし、地図更新が無料ではない、渋滞情報が利用できないのは大きなマイナスです。
YUPIROIDと従来型ポータブルナビの比較
「YUPIROID」は残念ながら、同じユピテルの従来型ポータブルナビと比べてもあまり魅力的とは言えません。
上位モデルに比べて検索機能や観光情報が少ないだけでなく、オービス/取締データも不十分。さらに、ユピテルの強みであるレーダー探知ユニットとの接続も不可です。
ドラレコ機能も搭載されていますが、カメラの視野角はわずか60°。
一般的なドライブレコーダーは120~130°が当たり前なので、これではドラレコ代わりとしても中途半端です。
加えて、「YUPIROID」の価格帯なら、パナソニックのゴリラナビなど、より高性能なモデルを購入できるのも事実です。
YUPIROIDの総合評価
「YUPIROID」は全体的に中途半端な印象です。面白いコンセプトを形にしたのは分かりますが、実際に使いたいシーンがなかなか見えてきません。
✅ 地図更新が有料
✅ 渋滞情報が使えない
✅ カメラ性能が低い
✅ レーダー探知ユニット非対応
こうした弱点を踏まえると、「世に出してみた」という段階で止まってしまった印象です。
改善ポイントと期待
「YUPIROID」が今後魅力的なモデルとして生まれ変わるなら、以下の改善が必須です。
- レーダー探知ユニットと連動可能にする
- オービス/取締データ更新を自動化
- 広角カメラの搭載
- 専用ドラレコアプリの開発
- 地図更新を3年間無料にする
現時点では、2台目のタブレットとしても購入意欲が湧かないモデル。
上記のポイントが実現されれば、「Androidナビ」のメリットを活かせる、より魅力的な存在になるかもしれません。
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