ワイヤレスCarPlay/Android AutoとWi-Fi対応ドラレコは、やはり相性が悪い

こんにちは!ドライブレコーダー専門家で「車とカー用品の研究室 LaBoon!!」編集長の鈴木朝臣です。

ワイヤレスCarPlayやワイヤレスAndroid Autoは、エンジンをかけるだけで自動的に接続され、ケーブルを意識する必要がありません。

一度この快適さを体験すると、有線接続にはなかなか戻れないという人も多いはずです。

一方で、スマートフォンと直接通信するWi-Fi対応ドライブレコーダーも増えてきました。

録画映像をその場で確認できたり、設定変更が簡単だったりと、こちらも便利な存在です。

ところが、この2つを同時に使おうとすると、思った以上にストレスを感じる場面が出てきます。

ドラレコに接続しようとしても繋がらなかったり、繋がったと思ったらすぐ切れたり、毎回設定をやり直す必要が出てきたりします。

これは製品の出来が悪いからではなく、通信の仕組みそのものが原因です。

ワイヤレスCarPlay/Android AutoはWi-Fiを最優先で使う

ワイヤレスCarPlayやAndroid Autoは、表向きは「Bluetoothでつながっている」ように見えますが、実際のメイン通信はWi-Fiで行われています。

Bluetoothはあくまで接続のきっかけに過ぎず、接続が確立するとスマホは自動的にCarPlay専用のWi-Fi通信へ切り替わります。

この動作は完全に自動で、ユーザーが意識する余地はほとんどありません。

そしてスマホ側は、このCarPlay用Wi-Fiを非常に優先度の高い通信として扱います。

エンジンをかけた瞬間にCarPlayが立ち上がるのは、この設計によるものです。

Wi-Fi対応ドラレコの接続方式は一律ではない

Wi-Fi対応ドラレコと聞くと、BluetoothとWi-Fiの両方を使って接続するイメージを持たれがちですが、実際には機種ごとに方式が異なります。

Bluetoothを使ってドラレコを認識し、その後Wi-Fiで映像通信を行う機種もあれば、Bluetoothを一切使わず、Wi-Fiのみでスマホと直接つながる機種もあります。

体感的には、後者の「Bluetoothを使わないタイプ」のほうが多く、構造としてはとてもシンプルです。

そのため、一見すると「Bluetoothを使わないならCarPlayとは干渉しないのでは」と思ってしまいがちです。

しかし、実際に使ってみるとそう簡単ではありません。

問題の本質はBluetoothではなくWi-Fiの優先制御

Bluetoothを使わないWi-Fiドラレコであっても、ワイヤレスCarPlayやAndroid Autoを有効にしていると、接続は安定しません。

その理由は、スマホが同時に複数のWi-Fi接続を安定して維持できないという点にあります。

スマホは基本的にCarPlay用のWi-Fi通信を最優先します。

その状態でドラレコのWi-Fiに接続しようとしても、裏でCarPlayが再接続を試みたり、OS側が自動的に通信を切り替えたりするため、ドラレコ側のWi-Fiはどうしても後回しになります。

結果として、繋がらない、繋がってもすぐ切れる、という現象が起こります。

つまり、問題はBluetoothを使うかどうかではなく、「CarPlayがWi-Fiを占有する設計」にあります。

現実には手動操作が必要になる

ドラレコの映像を確実に確認したい場合、多くの人が行き着くのは、Bluetoothを一度オフにしてCarPlayの自動接続を止め、その状態でドラレコのWi-Fiに接続するという方法です。

映像の確認や設定変更が終わったら、再びBluetoothをオンにしてCarPlayやオーディオを再接続します。

ただし、この手順を踏んでも、必ずしもスムーズに元へ戻るとは限りません。

CarPlayが再起動を繰り返したり、オーディオだけが繋がらなかったりすることもあります。

この不安定さ自体が、構造的な問題を物語っています。

繋がらないのは故障ではなく「仕様」

ここで強調しておきたいのは、この現象は特定メーカーの不具合でも、ドラレコの品質が低いからでもないという点です。

スマホOS、ワイヤレスCarPlay/Android Auto、Wi-Fi通信の設計が組み合わさった結果、どうしても起きてしまう制約です。

ワイヤレス化が進んだ今の環境では、「全部を同時に快適に使う」ことは、まだ難しいのが現実だと言えます。

Wi-Fiを使わないという割り切りも一つの考え方

こうした背景を踏まえると、ドラレコに常時スマホ接続を求めない、あるいはWi-Fiそのものを使わないという設計思想も、十分に合理的だと感じます。

走行中に映像を頻繁に確認する場面は多くありませんし、録画が確実に行われていることの方が重要だからです。

ちなみに iRecoシリーズはWi-Fi非対応 ですが、この仕様もこうした制約を踏まえた設計の一つです。

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まとめ

ワイヤレスCarPlay/Android AutoとWi-Fi対応ドラレコの相性が悪いのは、使い方や設定の問題ではなく、通信の優先制御という構造的な理由によるものです。

便利さの裏にある制約を理解したうえで、自分の使い方に合った機器を選ぶことが、結果的にストレスを減らす近道になるはずです。

コメント

  1. meitantei より:

    CarPlayにWiFi取られてしまうと何かと不便なんですよね。今ではCarPlay接続しなくなってしまいました。
    (^^;

    • ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 ドライブレコーダー専門家 LaBoon!!編集長 鈴木朝臣 より:

      私はワイヤレスCarPlay、Android Autoが必須なので、ドラレコとWi-Fi接続するは得は難儀しています(-_-;)

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